EXAイグザアウトドアファニチャー
耐久性に優れ、環境や人体にも優しい
アセチル化木材を用いたアウトドアファニチャー
EXAとは「EXterior product of Accoya」の頭文字。アセチル化木材「ACCOYA®」を使った屋外用の木製ガーデンファニチャーです。
ガーデンチェアやガーデンテーブルなど、これまでできなかった天然木によるエクステリア用品を展開していきます。
デッキテーブル
連続する長いリブで構成される天板をそのリブとリブの隙間に挟まれたこれもまた連続して三角形を構成する板材がその三角形の先端を地面に対してまるで爪先で立っている様な姿で成立させているガーデンテーブルです。一つの断面形がテンション材に沿って奥に伸びている形です。そのためスティック状の部材の数を変えることでテーブル自体の奥行も調整出来る事からここでは3タイプのバリエーションを持たせました。
ガーデンチェア -02
椅子の形状を決めるにあたってはその座面を支える4本の脚が受ける鉛直荷重と、更にそのうちの2本は背凭れの受ける水平荷重も合わせた垂直方向と鉛直方向のバランスの取り方が特に重要です。このアウトドア用の椅子は背凭れと兼用される縦材に対するモーメントのかかり方とそれに対応する反力の力学的な分布を直感的に表現したものです。背凭れの屈折点の位置をずらすことによってそこにかかる水平力と、同時に4本の脚のうちの2本にかかる鉛直方向の力を分担して受け持つ様を形に表したものです。
ガーデンチェア -03
ガーデンチェア-02で試みた椅子の背面をそのまま同じ断面の板材を連続させることにより、屈折した一枚の面として地面に着地させた形です。この場合はその屈折した背面板と座面が全体を作る要素となり前方の2本の脚の存在は座面を支える役割のみとなり全体としては従属的な存在となります。しかし、まさにこの前方へ向いていくかの姿が構造的な役割を演じないながらも軽快な印象を保てれば、と考えました。
デッキチェア
リートフェルトの名作レッドアンドブルーチェア、その座面と背凭れをステンレス線材を通して緊張させた連続するリブにより構成、線材を面に昇華させた椅子、デッキチェアです。両端の肘掛けは在来の工法で組み上げ、そこを支えにしたポストテンションによる構成で成り立っています。
このデッキチェアは、サウナや露天風呂において、精神的、肉体的な調和を図るためのととのい椅子としても用いられています。サウナでの「ととのう」状態を作るこの椅子は、耐候性の高い素材を必要としています。湿気や水に耐え、湯船の周囲に配置されることで、入浴体験の快適さを支える役割を果たしています。
クレイトチェア
リートフェルトのクレイトチェアはレッド&ブルーチェアほど一般的には認知されていません。レッドアンドブルーチェアに比べると座面が少し長く、腰を掛けた際の座り心地も幾分劣ります。確かめたわけではありませんがおそらくレッドアンドブルーチェアへと発展する試作段階のものであったか、もしくはこの経験を基にレッドアンドブルーチェアが作られたのかそのどちらかであろうと思えます。色が塗られた物が確認できないのもその推察の理由です。
ジグザグチェア
リートフェルトのジグザグチェアと呼ばれる3箇所の屈折点から成立する椅子をその全ての面を連続するリブに置き換えることにより成り立たせた屋外用の椅子です。ジグザグチェア自体はその見た目の圧倒的な不安定感を屈折点の接着強度に依存するという緊張感さえ漂う中に成り立っています。座ると壊れるのではないかという不安感が緊張感に繋がりもはや椅子に座ることによって得られる安息感など消し去られるほどの空気がそこにはあります。
アセチル化木材「ACCOYA®」
アセチル化とは自然の木材成分と酢酸を化学反応させることで、木材中の親水性(水分を吸いやすい性質)のある水酸基(-OH)を疎水性であるアセチル基(-COCH3)に置き換える化学処理を言います。アセチル化により木材の性能が飛躍的に向上します。特に疎水性の向上により「腐らない木材」としても国際的に認められています。ACCOYA®はそのアセチル化処理を施した木材を指します。またここで言う化学反応ではあらたな有機物質を加えるのではなく引いていくことによる化学反応なので全てが自然界に存在する成分から成り立っているため環境負荷という点では無害です。
ACCOYA®は、ACCSYS Group-Titan Wood社の登録商標です。
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アウトドアリビング
家に隣接した屋外空間、或いはベランダやバルコニーを家の中のリビングルームの延長として取り入れることで、家で過ごす時間もより楽しいものになるはず。このシリーズはベランダやバルコニー、テラスなどを上手に活用するためのリゾート家具です。雨ざらしであっても対候性、耐水性があり腐らない材質に加工されたアコヤを使用しています。デザインの一部はオランダの建築家ヘリット・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964)のデザインを忠実に再現、面に置き換えて連続する部材をテンションボルトで緊張させ簀子状に並べるポストテンション工法を採用、水が溜まらない平面を作っています。
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屋外用
これまでの屋外用家具で木製のものは殆ど存在しません。理由は単純で木材に耐水性がないこと、及び対候性もないため長時間に渡って出しっぱなしにすると徐々に劣化が進みます。アセチル化木材アコヤは後述する様に木材を化学処理させ耐水性、対候性を格段に向上させたものなので十分に屋外使用に耐える木材です。この屋外家具のテーブル面、座面は連続するリブに一定の隙間を持たせながら等間隔に配置することによりその面に水が溜まることが無く、例えば雨上がりの日などそれでもリブ上に少し残った水滴も軽く拭く程度で直ぐに使える状態になります。また連続したリブを等間隔で並べる構成で肉厚のある面材を形作っている為、全体として通常の家具よりも重量があることに加え前述の様な連続するリブの間の隙間から風が抜けるため面として受ける風圧は減衰されます。この様な点から屋外にあっても風で飛ばされる可能性は極めて低い重厚な屋外ツールと言えます。
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ノックダウン式
この一連のシリーズは全てが現地でお客様にて組み立てていただくノックダウン式です。前述の様に組みあがった際の重量が重いこととその際のボリュームも嵩張るため、ノックダウンにする事でコンパクトな荷姿でお届けできます。それともう一点はこのシリーズは全てポストテンションにより連続するリブに緊張を与えて持たせています。その構造的な仕組みを実際に自分で組み立てるとよく理解出来るので、その後のテンション材の緩みやそれに伴う面材の変形も自分で組み立てていれば簡単に直すことが出来ます。
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リートフェルト (Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964) へのオマージュ
レッド&ブルーチェアは、20世紀初めに当時オランダで始まったばかりの芸術運動「デ・ステイル」と呼応します。リートフェルトは、運動の中心人物となった画家ピート・モンドリアンが提唱した新造形主義を取り込みながら、絵画の様な椅子を作る事に成功しました。直線と原色で絵画のように構成されるレッド&ブルー チェアは、最小限の要素から構成され、これまでの椅子がもっていた「色」という唯一の装飾的要素を排除しながらその基本をあらわにしました。この椅子の登場以降、リートフェルトは原色と幾何学形態による表現を用いたオブジェを生み出していきます。当時の前衛的なムードをいまに時代に伝える「レッド&ブルー チェア」は、その先駆けと言えます。