- サイズ・仕様
-
品名 EXA
デッキチェア品番 EXA-SDR 素材 アセチル化木材アコヤ
(ラジアータパイン)仕上げ ウレタン塗装(屋外用) サイズ W530×D830×H880mm 製造 日本製 備考 お客様組み立て品
リートフェルトへのオマージュ
デッキチェア
リートフェルトの名作レッドアンドブルーチェア、その座面と背凭れをステンレス線材を通して緊張させた連続するリブにより構成、線材を面に昇華させた椅子、デッキチェアです。両端の肘掛けは在来の工法で組み上げ、そこを支えにしたポストテンションによる構成で成り立っています。
ポストテンションとは工場生産されたコンクリートの部材に組み上げた後に緊張力を与え常にその構造体内部に応力を発生させて立体を成り立たせる手法です。工場生産時に応力を与えるプレテンションとは異なり後から応力を与えるため「ポスト」と呼ばれています。
コンクリートの場合は素材自体に硬度があり、特に工場打設時には水セメント比を極端に抑え、固く強いコンクリートを生成する事が出来るため、応力を与えることにより部材が変形することはありません。しかし木材の場合はそこまでの硬度はないためそこに掛かる力も人が工具で締め付けが出来る程度であり、また人が繰り返し座った場合、その座面、背凭れの形状の変化も十分にあり得ます。しかし変形した面材はテンション材を締め直すことによって容易に元の形に復元することが出来ます。
アセチル化木材「ACCOYA®」
アセチル化とは自然の木材成分と酢酸を化学反応させることで、木材中の親水性(水分を吸いやすい性質)のある水酸基(-OH)を疎水性であるアセチル基(-COCH3)に置き換える化学処理を言います。アセチル化により木材の性能が飛躍的に向上します。特に疎水性の向上により「腐らない木材」としても国際的に認められています。ACCOYA®はそのアセチル化処理を施した木材を指します。またここで言う化学反応ではあらたな有機物質を加えるのではなく引いていくことによる化学反応なので全てが自然界に存在する成分から成り立っているため環境負荷という点では無害です。
ACCOYA®は、ACCSYS Group-Titan Wood社の登録商標です。
-
アウトドアリビング
家に隣接した屋外空間、或いはベランダやバルコニーを家の中のリビングルームの延長として取り入れることで、家で過ごす時間もより楽しいものになるはず。このシリーズはベランダやバルコニー、テラスなどを上手に活用するためのリゾート家具です。雨ざらしであっても対候性、耐水性があり腐らない材質に加工されたアコヤを使用しています。デザインの一部はオランダの建築家ヘリット・リートフェルト(Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964)のデザインを忠実に再現、面に置き換えて連続する部材をテンションボルトで緊張させ簀子状に並べるポストテンション工法を採用、水が溜まらない平面を作っています。
-
屋外用
これまでの屋外用家具で木製のものは殆ど存在しません。理由は単純で木材に耐水性がないこと、及び対候性もないため長時間に渡って出しっぱなしにすると徐々に劣化が進みます。アセチル化木材アコヤは後述する様に木材を化学処理させ耐水性、対候性を格段に向上させたものなので十分に屋外使用に耐える木材です。この屋外家具のテーブル面、座面は連続するリブに一定の隙間を持たせながら等間隔に配置することによりその面に水が溜まることが無く、例えば雨上がりの日などそれでもリブ上に少し残った水滴も軽く拭く程度で直ぐに使える状態になります。また連続したリブを等間隔で並べる構成で肉厚のある面材を形作っている為、全体として通常の家具よりも重量があることに加え前述の様な連続するリブの間の隙間から風が抜けるため面として受ける風圧は減衰されます。この様な点から屋外にあっても風で飛ばされる可能性は極めて低い重厚な屋外ツールと言えます。
-
ノックダウン式
この一連のシリーズは全てが現地でお客様にて組み立てていただくノックダウン式です。前述の様に組みあがった際の重量が重いこととその際のボリュームも嵩張るため、ノックダウンにする事でコンパクトな荷姿でお届けできます。それともう一点はこのシリーズは全てポストテンションにより連続するリブに緊張を与えて持たせています。その構造的な仕組みを実際に自分で組み立てるとよく理解出来るので、その後のテンション材の緩みやそれに伴う面材の変形も自分で組み立てていれば簡単に直すことが出来ます。
-
リートフェルト (Gerrit Thomas Rietveld 1888-1964) へのオマージュ
レッド&ブルーチェアは、20世紀初めに当時オランダで始まったばかりの芸術運動「デ・ステイル」と呼応します。リートフェルトは、運動の中心人物となった画家ピート・モンドリアンが提唱した新造形主義を取り込みながら、絵画の様な椅子を作る事に成功しました。直線と原色で絵画のように構成されるレッド&ブルー チェアは、最小限の要素から構成され、これまでの椅子がもっていた「色」という唯一の装飾的要素を排除しながらその基本をあらわにしました。この椅子の登場以降、リートフェルトは原色と幾何学形態による表現を用いたオブジェを生み出していきます。当時の前衛的なムードをいまに時代に伝える「レッド&ブルー チェア」は、その先駆けと言えます。
-
ととのい椅子
「ととのい椅子」とは、サウナから水風呂への移行や外気浴時に用いられる椅子を指します。サウナで心身をリラックスさせる状態を「ととのう」と表現しますが、この椅子はまさにその際に用いられるものであり、そのためには耐候性のある素材が必要不可欠です。湿気や水に対する耐性が求められる中、湯船の周辺に配置され、快適な入浴体験を支える役割を果たします。特に露天風呂の周囲では湿気が高まるため、一般のアウトドア家具よりも耐候性がさらに求められます。
【組み立て方を動画でご覧いただけます。】