Tavola天板の反り・割れについて
TAVOLAシリーズは天然木集成材による本物の木材で表面に貼りものを施したものではありません。
一般的にこのような無垢材でできているテーブルは乾燥の程度により、反ったり割れたりする可能性が高いです。TAVOLAシリーズでは乾燥させた天然木を更に細く棒状にした素材を集成することにより作られてますので原則として反り、割れ最小にとどめてます。但し天然素材の為、その環境によってはご使用に問題の無い多少の反り、割れ等が発生する場合はございます。その場合の対処方法を記します。
反り
特に急激な温度変化、湿度変化が生じた場合中心部が上方に向かって反る場合があります。これに対しては背面に反り止めのスチールプレートをいれているため反りは軽減されてますが端部では目立つ場合もあります。ただこれまでも冬場にその反りが大きくなり夏場にはもとに戻るという場合が多くそれを繰り返すうちにその振幅は小さくなり最終的には落ち着くといったケースが殆どなので時間はかかりますが長い目で見守ってください。
割れる(ヒビが入る)
無垢材による家具は調湿機能も持ち合わせています。TAVOLAシリーズは乾燥させた木材でウレタン塗装で表目に膜を作らずに自然塗料を使っているため木材は微量ですが自然に水分を取り込みまた水分ををだします。乾燥した室内では水分がどんどん出ていくため木材は収縮しそこに割れ、ヒビが入ります。(特に冬場の東北、北海道地方の湿度は室外で20%程度、その場合室内では10%程度と言われています)
その際の対処方法として蜜蝋による充填をお奨めします。収縮ひび割れが生じた場合でも梅雨時になると空気中の水分を吸収しもとに戻る場合もあります。反りと同様この反復を繰り返した後に蜜蝋による補修をしていただくのが最も効果的と言えます。
天板がひび割れた際の修復の様子
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ひび割れた箇所に沿ってマスキングテープを貼ります。
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2
蜜蝋を割れ目に沿って指で押し込んでいきます。
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3
繰り返し空隙を埋めるように何回も指で押し込みます。
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4
乾いた布を当てその上から家庭用のアイロンで蜜蝋を溶かします。
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5
蜜蝋が空隙に入り込んでいるかを目視しながら入っていない部分に蜜蝋を入れます。この行為を蜜蝋が入り込むまで繰り返します。入れ込んだら1日くらい蜜蝋を乾かします。
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6
マスキングテープを剥がします。
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7
suicaの様なプラスチックのカードを使ってはみ出した蜜蝋を削り取ります。
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8
フローリング補修材を使って蜜蝋の表面を着色して終了です。
ひび割れが大きい場合
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1
当社製品ではまずありませんが、ひび割れが大きい場合は粒状の蜜蝋を熱してご利用ください。
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2
必要量をフライパン等にのせ熱します。
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3
1分ほどで蜜蝋が溶けて液状になります。これをマスキングしたひび割れ部分に流し込んでください。他は同じ要領です。ただしひび割れが大きい場合は下面のマスキングも必要ですのでご注意ください。
最もいいのは日常的にワックスをこまめに塗り、肌を冬場の乾燥から守る様に無垢材の表面もこうして湿潤状態にしておく方法です。
無垢材のテーブルというのは一生ものです。同時に革製品と同様使いこむにつれ味が出てくるものでもあります。欧米の人達が割れ、反りをあまり気にせず使いこなすのはある意味でそれを分かっているからで何かこぼしてシミになったり傷つけたりしてもそれがまた年代を刻む印になってくことを理解しているからです。
繰り返しますが無垢材のテーブルと貼りもののテーブルは革の鞄と合革の鞄ほど違います。是非こまめに手入れをされながらその機能を使い倒していってください。