移動本棚

クローゼットに移動式書棚を設置

埼玉県のマンションにお住まいのお客様が、クローゼット内に3台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置されました。2台並んでいる箪笥の対面が、蔵書のスペースとなります。

本棚は、窓側に横4コマ、その隣に横5コマのタイプを並べています。いずれも天井近くまで届く高さで、窓側の本棚の上部は梁型に合わせて一部をカットしました。これら2台の本棚は据え付けタイプなのに対して、3台目の本棚はキャスターベース付きとして横5コマの本棚の前に置いています。奥にある本棚を使いたい時には、手前のキャスターベース付き本棚を動かします。こうした工夫により、限られたスペースの中で書籍の収納量を飛躍的に増やしました。

なお、移動本棚にする場合には、本棚の安定性やキャスターの耐荷重を考慮する必要があります。ここでは移動本棚の高さを奥の固定した本棚より低い縦5コマに設定し、各縦材の下にキャスターを設置しています。

ロータイプ本棚で研究室の入り口を間仕切る

東京芸術大学美術学部の研究室が、地下階に位置する部屋に「Shelf ロータイプ本棚 移動式」を導入されました。吹き抜けのアトリウム側から室内に入ると目の前に、キャスターベースの付いた縦3コマ×横5コマのロータイプ本棚が現れます。ロータイプ本棚の奥には、大きな1台の作業テーブルが置かれています。

研究室の室内は、作業テーブルを置いた空間の両側に、ソファなどを置いたコーナーや別室が続く構成になっています。「Shelf ロータイプ本棚 移動式」は入り口と作業テーブルの間に位置し、出入りの多いゾーンと作業テーブルまわりを緩やかに仕切っています。ロータイプ本棚の1mという高さは、作業テーブルに座った人にとっては包まれた印象をもたらし、かつ室内に圧迫感を与えない寸法と言えます。

ロータイプ本棚を用いた井上薫さんのDJブース

DJ、プロデューサー、ミュージシャンとして幅広く活動されている井上薫さんの仕事場では、アイランド型のDJブースに移動本棚を活用しています。「Shelf ロータイプ本棚 移動式」をベースに特注したもので、天板にはウォールナット調に塗装したスプルス積層材を用いています。

特注のDJブースは、「Shelf ロータイプ本棚 移動式」の最上段の棚をカットして作業しやすい高さに整え、天板の上にターンテーブル、ミキサー、スピーカーを並べています。背の低い最上段にはコネクターなどを、下側中央の6つのコマには専用カセットを用いて小物類を収納できるようにし、すっきりとしたDJブースを実現させました。

室内の壁面には、アナログレコード用の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」とCD・DVD用の「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を並べています。2台を連結し、上部に1段を増設することで、奥行350mmタイプは縦7コマ×横10コマ、奥行180mmタイプは縦12コマ×横8コマとなりました。移動式のDJブースと共に、使い勝手と収納力を併せ持つ仕事場を実現させています。

キャスター付き収納棚を2台並べて

「Storage Cart キャスター付き LPレコード収納カート」をダイニングテーブルの横に導入された事例です。お客様の撮影による写真でご紹介します。

「Storage Cart キャスター付き収納カート」は、狭い飛行機の中で使われる機内ワゴンをヒントに開発し、移動のしやすさと収納力を兼ね備えた収納棚です。このうち「Storage Cart キャスター付き LPレコード収納カート」は、LPレコードやA4サイズより少し大き目の本に対応した製品です。もともとの製品は手で引っ張り出せるよう幅広のハンドルが付いていますが、ここではハンドルを外して2台が直結するように配置し、棚の中や天板の上に本や小物を並べています。

収納棚まわりでは、ほかにもマルゲリータの製品を活用されています。例えば、収納棚の上に立てかけた大きな写真パネルのベースには「Desktop Organizer ブックスタンド ロング」を用いて、写真パネルを安定して支えるようにしています。また収納棚の隣には、格子状の「Ladder 差し込み式CDラック」を置いて活用されています。

小さなスペースにも高い収納力を実現

事例で見てきたように、本棚を移動式にするのは、限られた室内空間で必要な収納量を確保するために有効な方法と言えます。

移動式の本棚としては、固定したレール上に多数の棚を置き、これをスライドさせて用いるレール式移動書架も利用されています。ただし、レール式移動書架はレールの敷設工事が必要となり、また設置には一定以上の広さを要します。そのため、住宅の小さなスペースに設けるのは難しい場合が多くなります。

その点、「Shelf 壁一面の本棚」の下にキャスターベースを取り付ける方法なら、小さな空間でも手軽に収納力を高められます。本棚の安定性やキャスターの耐荷重を考慮する必要はありますが、コストパフォーマンスの高さは大きなメリット。利用条件に即して多様な展開が可能となる「Shelf 壁一面の本棚」の特徴は、こうした場面でも生きてきます。