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近年はマンションの内装でコンクリート打放しの物件が多くみられます。コンクリート打放しは飾らないそのテイストがミニマルであり、また人によっては“おしゃれ”と感じる方も多い様です。一度はそういった住まいに住んでみたいと思う方も多いはずです。
RC(鉄筋コンクリート造)やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の建物の仕上げの一つである「コンクリート打放し」は型枠にコンクリートを流し込み、その後型枠を外し、耐水性を向上させる撥水剤を塗布などの加工を行いますが、屋内は壁紙などの無いそのままコンクリートの壁となります。
コンクリートは基本的に劣化が進みます。特に打放し仕上げの場合は表面を保護するものが何もないためその進み方は顕著です。また外壁でクラック、ひび割れが発生した場合はそこから水が伝わり内部の鉄筋に伝わり、その鉄筋が錆びて膨張、時間の経緯によっては爆裂し更にクラックが広がるという事態に発展する可能性もあります。ただ室内に於いては基本的に雨掛かりではないため外部に比べて劣化の速度は緩やかです。外部仕上げを打放しコンクリートとした分譲マンションは殆ど存在しなく賃貸のデザイナーズマンションと呼ばれる集合住宅にその例が多いのもそういった理由からです。
今回はそんな「コンクリート打放し」で上手に「Shelf 壁一面の本棚」を取り入れた事例をご紹介します。
スケルトンリフォームされた室内に
コロナ禍以前から注目されていた個人企業や小規模経営など自宅の一部を事務所やオフィスにしたり、自宅の隣接した場所にオフィスを作ったりする方が増えています。今回ご紹介する方は都内マンションにお住いのお客様です。こちらはお住いの隣接する形で設計事務所を営んでいらっしゃいます。
今回スケルトンリフォームを行い、梁より上の部分は全てコンクリート打放しの住居のリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台並べてお使いいただいています。
マンションというと自由がきかないという印象もありますが設計事務所のご主人様のセンスが光るリビングは南側バルコニーから大きな公園が見下ろせる静かな室内。そこにあった内装の間仕切りは取り外され、壁面、天井面の仕上げを外し構造体が露わになっています。施工時にコンクリート面に描かれた返り墨と呼ばれる建物の基準となる墨を再度コンクリート面に描いており、リフォーム時の空気をそのまま残しています。コンクリートの表面も現代主流のパネコートと呼ばれるツルっとした表面の型枠ではなく、ベニヤ板を使ったものです。これらのことによるそのちょっとした型枠の色違いもお部屋の雰囲気づくりにしっかりと貢献しています。
こちらに設置されている「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」はリビングの一面に横10コマ分(横5コマのものを2台)はコンクリートの梁下に設置されています。本件では本棚に天板を取り付けコンクリートに接する部分を強い形で切り取っています。天井及び柱、梁のコンクリートと、無垢材によるフローリングに挟まれたスペースの橋渡しをするかの様にグリッドが均一に並べています。
本棚の中身に関しては「本棚の中の棚」を使わずにほぼ同サイズのコンクリートブロックの形をしたスペーサーを使い背面にある本の背表紙が見えるようにしています。お部屋全体はコンクリートの打放しですが、コンクリート打放しと一般的に言われるそれとは似ていますが違います。
一般的に言われるコンクリート打放しとは、その打放し仕上げ面を見せるべく型枠の仕様、割り付け、フォームタイの配置、コンクリート打設時のコンディションの設定等がきちんと考えられています。一方で天井を外した状態でのコンクリート打放しとは、仕上がり面に対するケアはほぼない状態で、寸法と強度さえ守られていればそれでいいという状態となります。施行中に遺された墨もそのままです。飾らないコンクリート面は人工的な雰囲気がないので力強さを感じる空間を作ることが可能です。
また設計室もリビング同様バルコニーを介して気持ちの良い環境で仕事が出来る空間です。ここではその部屋の奥に「Ladder 差し込み式CDラック」をお使いいただいています。人工的な雰囲気ではない空間にも「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」「Ladder 差し込み式CDラック」の二つはしっかりと馴染み納まっている空間になっています。
間仕切り壁面収納をダークグレイに塗装する
「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入いただきました今回のお客様は渋谷区千駄ヶ谷にあるアパレル系のデザインオフィス(株)NAVY様です。NAVY様はオフィス移転を行い、その際にカタログ棚を兼ねた壁面収納をショールームも兼ねる商談コーナーとオフィスとの間仕切りとしてご使用されています。
一新されたオフィスは打放しコンクリートの天井と、壁は天井と対峙する白い壁、金属の金物が引き立つ空間です。
本棚は「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」です。通常の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は木製の印象があると思いますが、こちらは施工の際に現地でダークグレイに塗装され、もともとの姿とは全く異なったテイストを醸し出し展示物を引き立てています。こちらはサンプル、資料等の展示に使われフロアに並べられており、商品サンプルのニット系の商品とも自然に共存しています。特にアパレルのオフィスのためニットなどのカラフルな柔らかい素材が映えるデザインのお部屋になっています。
また部屋の間仕切りとしても、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」が使われており、商談スペースとして使うスペースから奥が簡単に見えないようになっているところも圧迫感なく構成しています。そして大きな窓から太陽光が入り重くなりがちなお部屋を圧迫感のない印象に作り上げています。
コンクリート打放しのグレー天井をはじめ部屋をモノトーンで揃えることにより、室内に統一感があり室内には生活感がなく日常から離れた気持ちにさせてくれます。白を基調とする配色は清潔感を演出でき、部屋の広がりを見せています。
あえて「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をグレーにすることでこれを実現しています。インテリアは黒やモノトーンでそろえ、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」のボックスの中にはカラフルな商品パンフレットが並べられていることで引き立っています。
パンフレットやカタログは部屋に雑多な印象を与えることが多いのですが、本件では商品とメーカーのカタログ以外は全てモノトーンになっているため魅せたい色を際立たせています。コンクリート打放しは一つ間違うと、廃墟のようなイメージになることもあるのですが、まとまりを上手に作ることでスタイリッシュなオフィスが完成できるのです。
「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は木目なので部屋のイメージに・・・・・・。とお悩みの方がいらっしゃったらぜひ参考にしてほしい事例です。
WEB制作会社の制作拠点に
今回ご紹介するのはWEB制作(ホームページ制作/オウンドメディア構築/支援)会社「株式会社コタム」様です。会社の移転に伴いその制作拠点に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入いただきました。
「株式会社コタム」様はwebデザインを主軸としたデジタルマーケッティングの会社を展開されています。
こちらのビルは築年数も経っていており設備的には古いものもありますが、反面構造的にはシンプルで梁成もあるため既設の天井を外すとスラブ下までの距離もあり天井高がかせげます。コンクリートも昨今のような流動性の高いものでなく水分も少なく打設されているため、見た目は無骨ですが粗々しく力強い印象を与えます。更にその躯体を耐震補強で固めてあるため逞しい骨太な印象です。
既設の天井を外して躯体を顕しにしたコンクリート打放し面と床のパネル状の天然木の板材の対比が心地よく更に開口部一杯に広がる観葉植物がオフィス空間を快適にしています。フロアには本棚をL字型に配置。それを背景にフリーアドレスによる広めのテーブルが4台置かれスタッフは自由に仕事をする形式です。
「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は窓から入る自然光も上手に取り入れ、PCで作業する時にも快適な照明を実現しています。
オフィスではありがちな日用雑貨、文具などのこまごまとしたものの収納やファイル類を補完するためには「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をはじめ、シリーズ内奥行350mmで利用可能な見せない収納のための「専用カセット」を利用しすっきりと収納しています。引き出し収納、仕切り板など様々な用途に合わせています。
フリーアドレスのデスクを採用している企業でのスタッフの悩みは、付箋やクリップなどの文具を毎回個人で管理するか否かということです。個人で管理するにしても会社の経費購入が必要なものに関して保管する場所を「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」の「専用カセット」で整理をしていますのでフリーアドレスのスタッフが効率よく仕事ができるようにしています。「専用カセット」は「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」の奥行の本棚のセルに基本的にそのセルに嵌めるだけの作りです。書籍の移動や本棚内のコマのレイアウトを変えたいときにはそのまま入れた時と反対の動きでカセットを取り出しあらたな場所に移し替えることが可能です。
WEBやシステム制作の会社では無機質なイメージになることも多いのですがこちらのオフィスでは開口部に面した位置に置かれている観葉植物があります。観葉植物を置くことで心理的なリラックスや空気の清浄化、目の疲れの軽減など様々な効果があります。また勤務中にリフレッシュさせ生産性の向上にもつながっているようです。
螺旋階段のある地下室に
限りあるスペースを有効活用や趣味のためのオーディオルームなどのために自宅の地下室を作るファミリーは増えているようです。戸建て住宅の楽しみでもあります。ご紹介のお宅は世田谷区の閑静な住宅街にある戸建て住宅です。地下室は打放しコンクリートとの壁面と天井面とシンプルなイメージのお部屋です。その部屋の雰囲気を引き立てているのは「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」です。壁一面にサイズを合わせて設置された「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」は部屋に作り付けと錯覚するほどぴったりと納まっています。
こちらの地下室に降りるには螺旋階段を使用して降りることができるのですが、螺旋階段の円弧を描く壁により空間が視覚的に変化し、その変化する空間の正面に2台の本棚を連結して壁一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しています。
壁一面が棚と使用できることもあり、天井の高さまであるため床に不要な棚を置く必要もなく広く部屋を使うことが可能です。趣味の部屋は書籍も多く、時として雑多なイメージや乱雑な部屋になってしまうことがありますが、本件では「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」のみで完結しているのでシンプルで機能的な地下室となっています。グレー一色の部屋の中に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」がお部屋のポイントになっている打放しコンクリートの部屋を引き立てています。
天井を顕しにしたおしゃれなオフィスリノベーション
品川区にある設計事務所、エー・スリー・デザイン(株)様その事務所移転に伴うオフィスリノベーションの際に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入した例です。この「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は資料棚としてお使いになっています。照明の効果も相まって力強い静かな空間です。
こちらの事務所では天井を露わにしたオフィスデザインで天井を外して構造体をオープンにしています。そのため天井が高くなり、空間を広く使うことが可能です。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は広いオフィスを区切るパーティションの代用品にもなっています。壁や、市販のパーティションの場合には空調の流れを止めてしまったりするデメリットもありますが「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は資料や「専用カセット」で適度に吹き抜けを作っており、快適な空間を作っています。打ちっ放しコンクリートの天井は落ち着いたオフィスを作っています。
大人の趣味をすっきりとまとめる
壁紙の色や天井などシンプルであっても落ち着いた雰囲気を出すことができることが、コンクリート打ちっ放しの魅力です。そのシンプルな中にカラーをそろえたり、高さを調節したりして設置できる「Shelf 壁一面の本棚」の本棚の魅力です。
壁の色と合わせてデザインされた例や、大きな自然光を取り入れる工夫をしている例など多くの方に選ばれる「Shelf 壁一面の本棚」の実例を参考に素敵なお部屋作りの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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