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マルゲリータ「Shelf 壁一面の本棚」の利用者には、膨大な量の書籍類を所有されている方が少なくありません。こうしたお客様の書斎・ワークスペースで、より高い収納力を求めていくと行き着くのが、部屋の壁3面を本棚にするというレイアウトです。
ただし実際には室内の大きさが様々であるうえ、既製の本棚をそのまま3面に置くと窓やエアコンなど干渉してしまって活用できない部分が生じることも多々あります。その点、「Shelf 壁一面の本棚」は多彩なサイズのバリエーションを揃え、またオプション加工もできるため部屋の形状にぴったり合わせた配置が可能です。利用目的に合わせて本棚の奥行なども選べるため、その人のニーズに合った収納空間を実現できます。
ここでは、さまざまな工夫を施しながら、独自の3面本棚部屋を構築された事例をご紹介します。
“進化”する本棚 3面本棚部屋
ニコニコ動画やYouTubeで精力的な情報発信を続けるメンタリストのDaiGoさん。その動画配信基地になっているのが、「Shelf 壁一面の本棚」を3面の壁に配した部屋です。
以前から使っていた高さ2400mmの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」2台を向かい合わせに並べ、これらをつなぐ出入り口側の1辺に可動式の本棚を設置しています。窓以外の3面すべてを本棚でコの字形に囲った、まさに本棚に包まれた空間を生み出しました。この空間に出入りする際には、特注した入り口側の本棚を回転させます。入り口側の本棚は縦7コマ×横4コマの大きさで、下部にキャスターを取り付けて回転できるようにしています。
可動式以外でも、この部屋の本棚にはさまざまな工夫が凝らされています。
一例が、愛猫のぬこ様とみこ様の居場所づくりです。窓側には、対面する本棚の上部をつなぐようにキャットウォークの板をわたし、そこへ登りやすいよう本棚にキャットステップや猫だまりを設けています。「読書好きは猫好き」とおっしゃるDaiGoさんならではのアイデアによって、愛猫にとっても心地よい居場所が生み出されています。
また、キャットウォークの斜め下には、もう1枚の板を架けてスタンディングデスクとしています。写真撮影で訪れた時には、ステッパーを使いながらスタンディングデスクを利用されていました。窓際から少し内側にスタンディングデスクを配することで、時には窓を見ながら、時には眼前を囲う本棚を見ながら、その時々の気分に合った環境で利用できます。
可動式の本棚を出入り口に配置
こちらも、可動式の本棚を活用した事例です。
東京都目黒区に新しくオフィスを持たれたお客様が、ワークスペースの壁3面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」計6台を導入しました。部屋の幅いっぱいに広がる掃き出し窓に向かってデスクを置き、その左右の壁と背後側を隙間なく囲むように本棚を並べています。このうち入り口部分と隣のキッチンにつながる開口の2カ所に位置する本棚はキャスター式とし、本棚を動かして入り口やキッチンに出入りする仕組みとしています。
一般には、こうした出入り口部分は常に開けておくほうが、いちいち本棚を動かさずにスムーズに移動できます。しかし、ここでは出入りの度に本棚を動かす手間を厭わずに、壁面すべてを本棚で埋め尽くすことを優先しました。「Shelf 壁一面の本棚」と質感の似たフローリング材を床に用いて統一感を生み出しつつ、硬質なコンクリート天井との対比を際立たせたスタイリッシュなワークスペースとしています。
窓台と一体化したデスクを本棚で囲む
千葉県のマンションにお住まいのお客様が、書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf デスク付き本棚」を導入されました。出窓状の窓に沿ってデスク部分を配し、その他の壁3面に本棚を並べています。広々したデスクトップを確保しつつ、書斎の壁を最大限に活用しているのが特徴です。
「Shelf デスク付き本棚」は横2コマの幅を備え、床からの高さ720mmに位置する棚板がそのまま長さ1200mmほど突き出してデスクとなります。デスクの天板は本棚の棚板部分と一体的に利用でき、さらに出窓の窓台とも面がそろっているため、広くて使いやすいデスクトップとなっています。デスクトップの面積が広いと、机上のモニターを座席から適度に離して配置でき、書類を広げるスペースも確保できます。リモートワークが一般的になっている現在、適切なデスクトップ環境を用意することは、作業効率だけでなく利用者の健康を保持するためにも重要です。
この事例では、窓に面して広い面積を確保したデスクの両側と背後を囲むように、3面の壁に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を配置しています。室内に飛び出している柱や梁、あるいは入り口扉を避けるように本棚を並べ、高い収納力を確保しました。
例えば、横2コマ分の幅を備えた「Shelf デスク付き本棚」は、左側の列が縦7コマの高さを持つのに対して右側の高さは縦5コマに抑えています。これは、壁まわりに露出した梁やエアコンの配管との干渉を避けるためです。
「Shelf デスク付き本棚」の左隣に並べた縦7コマ×横3コマの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」も、部屋のつくりに合わせて細かく調整しています。上部2段は、背面側を深くカットして梁の張り出し部分を吸収しました。上から4段目の棚の背後にある窓は普段は開閉せず、日の光を背後から取り込めるようにしています。この壁面に並べた本棚は互いに連結したうえ壁面に固定し、マルゲリータの特徴である斜めのブレース材を使っていません。
この他、デスクの背後には縦7コマ×横5コマ、机の右手には縦6コマ×横4コマの本棚をそれぞれ壁にぴったりと沿わせて設置しています。
壁ごとに奥行の異なる本棚で囲う
練馬区の戸建て住宅での使用例です。寝室と書斎を兼ねた1室に、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入されました。
ベッドは、上げ下げ式の大きな腰窓が2つ並んだ壁に沿って置かれています。本棚は、この壁以外の3面の壁に沿って天井の高さまで立ち上げました。場所に応じて本棚の奥行を変え、収納したいものに合わせた棚を用意しています。
窓に向かって右手の壁には、2台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を並べました。このうち右側の本棚は縦7コマ×横4コマの固定式で、一番下のセルの高さを調整して棚の高さを左側の本棚に合わせています。左側の本棚は可動式とし、縦5コマ×横3コマの棚の下にキャスターを付けました。セルの幅は、壁に合わせて短くしています。本棚の可動部分を移動させれば、室内のレイアウト変更も容易です。
窓の対面にある壁面には、出入り口をはさんで2台の本棚が並びます。右側の本棚は「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を縦7コマ×横4コマで設置しました。セルの高さは約320mmあり、A4サイズの書籍を収納できます。天井に合わせて、一番上のセルの高さは低くなっています。左手の本棚は「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」とし、縦6コマ×横3コマとしています。写真集など大型の本を収めるために、それぞれの棚は規格より背の高いサイズに作りました。
残る壁面(窓に向かって左側の大きな壁面)には「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置しています。床から天井まで配した縦9コマ×横7コマの本棚をA5判の蔵書が埋め尽くし、迫力ある光景を生み出しています。
性格の異なる2つのDEN
大阪の閑静な住宅への導入事例です。小上がりの和室とその奥に続くワークスペースを「DEN」として位置付け、ご夫婦で共有するワークスペースの壁3面に「Shelf 壁一面の本棚」を設けました。
奥のワークスペースに設置したのは「Shelf 開口部のある本棚」と「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」です。このうち「Shelf 開口部のある本棚」に設けた横3コマ分の開口部に大型モニターを据え、その手前にワークデスクを並べてもう1つのモニターを置いて作業スペースとしています。
ワークデスクの左手と背後の壁には、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」をL字形に配置しました。本棚のセルに合わせて窓の位置を設定するなど、建物の設計時点から入念な検討を進め、静かで作業に集中できる小空間をつくり上げました。
多様なニーズ、空間に合わせた3面本棚部屋を
ご紹介してきた事例を見ると、使う方によって多彩なニーズがあり、本棚を置く室内環境も様々ということが分かります。単純に本棚を3面に並べれば思い通りの収納空間が実現できるわけではありません。
マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」は、多様なニーズ、多様な空間に合わせた組み合わせが可能であることが大きな特徴です。例えば奥行は3タイプを用意しており、コミック本やA5判の本が並ぶ奥行180mm、A4判に対応した奥行250mm、さらに大型の書籍やファイルを収納席できる奥行350mmのタイプがあります。全体の縦横サイズも4種類ずつのバリエーションを用意しています。カウンターやデスク付きのタイプを用いればそのままワークスペースを展開できますし、部屋の形状に合わせたオプション加工も可能です。
部屋の形状や必要な機能、使う人のライフスタイルに合わせた多彩な組み合わせによって、それぞれのニーズに合わせた収納空間を実現できます。3面本棚部屋を設ける場合にも、こうした「Shelf 壁一面の本棚」の特徴は大きな力となることでしょう。
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