大学の研究室に

[TOPIX 18] 大学の研究室に - マルゲリータお客様事例

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マルゲリータの「Shelf 壁一面の本棚」は、大学の研究室にも導入されています。

大学の研究室では一般に、多数の論文集や書籍・各種資料などを保存しておく本棚が欠かせません。また、教員が執務するスペース(デスク)と学生などとの打ち合わせスペースを用意する場合には、両者をどう配置するのかによって、室内の研究環境や使い勝手が左右されます。「Shelf 壁一面の本棚」は、その点、収納量が大きいうえ間仕切りとして利用することもできるため、大学の研究室でも使いやすいのが特徴と言えます。

ここでは、そんな特徴を生かして大学の研究室に導入された事例をご紹介しましょう。

建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に

建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に - [TOPIX 18] 大学の研究室に

明治大学理工学部建築学科の建築計画・設計研究室(田中友章研究室)への「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」の導入事例です。教授の執務スペースと6人掛けの打ち合わせテーブルを置いたゼミスペースの間に、縦8コマ×横7コマの本棚を天井いっぱいの高さに設置しました。両側から使えるようにした本棚は、2つのスペースの間仕切りとしても機能しています。本棚には背板がないため、それぞれの棚を通してゼミスペース側にも外光が差し込んでいます。

ゼミスペース側には、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」に沿わせるように以前から利用されている低い本棚を置きました。そのため、ゼミスペース側からは、既存の本棚と、新設した本棚の上側部分を利用する形となります。一方、執務スペース側からは本棚全面を使っています。

建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に - [TOPIX 18] 大学の研究室に
建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に - [TOPIX 18] 大学の研究室に

この研究室は、天井高が約3.15mもあります。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を導入する際には、緻密な設計に基づいて上下2つに分割した本棚を連結しました。天井高と収納する書籍類の高さを勘案し、棚内の高さは下3段を395mm、最上段を350mm、その間の4段を360mmにそれぞれ設定しました。上から3段目のコマの途中で上下の棚板を継いでいます。

上下を連結して天井まで伸ばした本棚を実現する際には、構造の安全性を確保する配慮が欠かせません。

まず、縦板の最上部を天井側に固定しました。研究室の天井は、軽量鉄骨の下地に仕上げ材のボードを張っています。こうした天井に固定する場合、本棚は仕上げ材のボードではなく、下地の軽量鉄骨に留め付ける必要があります。通常、軽量鉄骨は縦方向と横方向それぞれに450mmまたは600mmピッチで配されているので、その位置を探して本棚を直接固定します。しかし、ここでは本棚に直交する方向の軽量鉄骨が見つかりませんでした。そこで、天井の下に本棚と同じ素材を1枚わたして軽量鉄骨下地に固定し、この板材に本棚を固定する方法を採用しました。

本棚側の上部では、アングル材を用いて両端の2カ所と中央の2カ所を固定し、地震などの際に本棚が水平方向に揺れないように抑えます。

上下の本棚の連結部分の縦板には、H型ジョイナーを取り付けました。H型ジョイナーの内側に強力な両面テープを付けているため、H型ジョイナーと縦板に生じる摩擦力によって連結部分が前後にずれることはありません。ここでは、さらに縦板とH型ジョイナーをビスで固定し、前後方向の動きを抑えています。

建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に - [TOPIX 18] 大学の研究室に
建築学科研究室の間仕切りを兼ねた本棚に - [TOPIX 18] 大学の研究室に

広々とした新設研究室の両側に配置

広々とした新設研究室の両側に配置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

西日本の国立大学大学院に新設された統合生命科学研究科研究室に、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf カウンター付き本棚」を導入いただきました。同研究室は、既存の生物学・生命科学系の専攻を有機的に再編・統合し、多様な社会的要求に応えるための柔軟な教育研究組織として設けられたもので、明るく広い研究室が用意されています。

本棚は、対面する2つの壁面に設置しました。大きな窓に向かって右手の壁には縦7コマ×横7コマの本棚を2つ並べ、窓の左手の壁には縦7コマ×横7コマと縦7コマ×横3コマの本棚、さらに縦7コマ×横5コマのカウンター付き本棚を並べています。

広々とした新設研究室の両側に配置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に
広々とした新設研究室の両側に配置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

広い窓が設けられた研究室には、窓寄りに教授など2人分のL字形配置のデスクを向かい合わせに並べ、その横に大きな打ち合わせテーブルを置いています。壁沿いに天井近くまで立ち上がる本棚が、これらのスペースを両側からはさんでいます。本棚の一画にあるカウンター部分も、研究者の執務スペースとなっています。

広々とした新設研究室の両側に配置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に
広々とした新設研究室の両側に配置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

ロータイプ本棚で入り口を緩やかに間仕切る

ロータイプ本棚で入り口を緩やかに間仕切る - [TOPIX 18] 大学の研究室に

東京芸術大学美術学部の研究室で導入いただいたのは、「Shelf ロータイプ本棚 移動式」です。現代的なデザインの校舎には、地下階と一体化した吹き抜けのアトリウムがあります。この地下階の一画に古い外装材で囲われたゾーンがあり、そこを抜けた先に研究室が続いています。アトリウム側から室内に入ってすぐの場所にロータイプのワゴン式本棚を置き、その奥に1台の大きな作業テーブルを設置しています。

ロータイプ本棚で入り口を緩やかに間仕切る - [TOPIX 18] 大学の研究室に

ロータイプ本棚は、アトリウム側から室内を見た際の視線を受け止めつつ、奥のテーブルスペースとの緩やかな間仕切りとして機能しています。高さは作業する人の目線とほぼ同じとしたため、室内に圧迫感を与えることもありません。

ロータイプ本棚で入り口を緩やかに間仕切る - [TOPIX 18] 大学の研究室に

先端技術の大学研究室に奥行250mmの本棚を設置

先端技術の大学研究室に奥行250mmの本棚を設置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

静かなキャンパスが広がる東京都内の国立大学への導入事例です。先端技術を扱う研究室の一画に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置しました。広い研究室内の1つの壁に縦7コマ×横5コマの本棚を2台並べ、研究室で使う学術書や研究室の共通書棚として利用しています。

先端技術の大学研究室に奥行250mmの本棚を設置 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

なお、奥行250mmタイプの各棚の有効幅は325mmで、奥行350mmタイプと同じ寸法です。シナ合板を用いた棚板の厚さは15mmあり、将来、本棚いっぱいに収納してもほとんどたわみは生じません。以前実施した実験では、各コマに書籍を詰め込んだ状態(最大約30kg)の荷重を3カ月以上かけても、たわみ量はわずか約0.5mmでした。大量の書籍を並べる研究室でも安心してご利用いただけます。

海の見える研究室の壁一面に導入

海の見える研究室の壁一面に導入 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

神戸大学海事科学研究科の研究室に、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台設設置いただきました。研究室は、正面に入江の水景が見えるロケーションの良い立地にあります。入り口を入ると左手の壁ほぼ一面に、縦7コマの本棚を2つ並べています。

海の見える研究室の壁一面に導入 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

奥行350mmのタイプは、大判の書籍を収納できるのはもちろん、A4判の書類が入る引き出しやファイルボックスなどもそのまま置くことができます。こちらの研究室では、書籍や厚型のファイル、書類入れなどに加え、ブレース板の部分にノートパソコンやコード類を入れるなど、本棚全体を使って雑多になりがちなものを収納し、すっきりと見せています。

海の見える研究室の壁一面に導入 - [TOPIX 18] 大学の研究室に

大学研究室にふさわしい収容力と間仕切り機能

このように、「Shelf壁一面の本棚」は大学の研究室でも多様な形で導入されてきました。

「Shelf壁一面の本棚」のシリーズが備える特徴は、まず、大きな資料をそのまま収納できる棚の大きさにあります。奥行350mmのタイプはもちろん、奥行250mmのタイプも、A4判の書類をファイルごと収納可能です。さらに奥行き350mmタイプなら、「カウンター付き本棚」を採用すると、収納と作業スペースを一体化させた使い方もできます。

研究室の大きさに合わせて壁面全体に本棚を配置できる点も、Shelfシリーズのメリットと言えます。「壁一面の本棚 奥行350mm」と「壁一面の本棚 奥行250mm」は、いずれも既製サイズとして4種類(高さ2.4m×幅2.4m、高さ2.4m×幅1.8m、高さ1.8m×幅2.4m、高さ1.8m×幅1.8m)を用意しています。さらに、室内の形状に合わせてカット・オーダー加工によるカスタマイズも可能なので、それぞれの研究室の内部空間を有効活用した本棚を実現できます。

また「Shelf壁一面の本棚」シリーズは、一般的な本棚に設けられている背板がありません。本棚に表裏がなく両側から使えるほか、両側のスペースを緩やかに区分する役割を担うことも可能です。例えば、教授の執務スペースとゼミの打ち合わせスペースの間に「Shelf壁一面の本棚」を置けば、光の透過する間仕切りとしても利用できるでしょう。


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Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。