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DJに興味を持つ人が増えているそうです。その場のその時々の雰囲気に合わせてDJが選曲してノンストップで繋いでいく音楽には、聴き手と一体になって生まれる高揚感と楽しさがあります。実は、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をはじめとするマルゲリータの製品は、こうしたDJの現場でも多数導入いただいています。
DJは、クラブやライブなどで活動するプロから、家族や友達と共に自宅で楽しむために趣味でされている方まで幅広い層に分かれています。またDJは、市販のCDを中心に用いるCDJやパソコンを使うPCDJ、あるいはLPやEPのレコードを利用するアナログDJに大きく分類されます。今回は、マルゲリータの主な顧客となっているアナログDJの事例を中心にご紹介します。
DJをするために必要なのは、素材となる楽曲群とそれをミキシングする場所。言い換えると、多数のLP類を収納する本棚とDJブースです。DJブースは、ミキサーと2台のターンテーブル、これらを載せる台で構成されます。DJブースというと“囲まれている閉じた空間”というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、実際にはオープンな形式が主流となっています。自宅であれば、リビングなどと一体化した空間でDJを楽しむこともできます。
DJ・プロデューサー 井上薫さんのDJブースと収納棚
DJ、プロデューサー、ミュージシャンとして幅広く活動されている井上薫さんの仕事場です。仕事場兼ご自宅を新しくされたのを機に、壁一面の収納棚と特注のDJブースを導入。さらにその後、収納棚を増設されました。
アイランド型のDJブースは、「Shelf ロータイプ本棚 移動式」をベースに特注したものです。最上段のコマはカットして高さを抑え、ウォールナット調に塗装したスプルス積層材の天板を載せています。天板の上にはターンテーブル、ミキサー、スピーカーが並びます。全体の高さは作業性を熟考して設定し、背の低い最上段のコマはコネクターなどの収納スペースとして利用しています。下側中央の6つのコマには専用カセットを挿入して小物を整理し、ともすると乱雑になりがちなDJブースまわりをすっきりと見せています。
一方、壁面の収納には「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を導入しました。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は横5コマのタイプを横に2つ連結し、「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」は横3コマと横5コマのタイプを連結しました。ここには、井上さんが所蔵する5000枚のアナログレコードと3000枚のCD、奥様が集められたDVDを並べています。本棚は特注でサイズを調整し、壁面の幅にぴったりと収めました。
当初、アナログレコード用の「奥行350mm」は縦7コマ、CD用の「奥行180mm」は縦11コマの高さでしつらえましたが、その後それぞれ1段ずつ増設を行いました。
上下方向に棚を増設する際には、左右・前後方向に揺れても安全性を確保できるような構造上の配慮が欠かせません。ここでは上下の本棚を別個に壁面へ固定して、上段の本棚の動きを下段に極力伝えないようにしています。上下の本棚の連結部には専用のH型ジョイナーを組み込んだ上、強力な両面テープを取り付けているため、縦材同志のずれも生じません。さらに最上段の横板を固定することで安定性を高めました。
移動式DJブースでその時々に合った場を選ぶ
趣味でDJをされているお客様の事例です。都内の閑静な住宅街にある戸建て住宅の一室を音楽室とし、DJを楽しんでいらっしゃいます。DJブースには、キャスター付きの「Shelf ロータイプ本棚 移動式」を用いています。
「Shelf ロータイプ本棚 移動式」の天板上にアナログレコードのプレイヤーを載せると高さは約900mmになり、立ってレコードの盤面を操作するのに程よい寸法です。背後には、大量のLPレコードを収納するための「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置しました。
DJブースを移動式にするメリットの1つは、使わない時には生活に支障のない場所へしまえることです。ここではさらに、下の棚の片側を背面板でふさぎ、使っていない時はインテリアの一部のようにすっきりと見せられるようにしました。もう1つのメリットは、DJをする時には、目的や気分に合わせてDJブースの位置を動かせることです。DJブースの下部の棚には、その日に使いたいアナログレコードやCDを整理できるようにしていますが、さらに、背面の棚のコレクションと連動した使い方も可能になります。
高さを変えた収納棚の一部をDJブースに
都内の戸建て住宅にお住まいのお客様による導入事例です。家族や友達と共に楽しむ“おうちDJ”の空間が出来上がりました。
6m以上の幅をもつリビングダイニングの壁面いっぱいに「Shelf 壁一面の本棚」を並べ、家族のための収納とご主人のDJの場をそれぞれ用意しています。壁に並んだ細長い窓をそのまま生かすように低い棚を中央に配し、その両側に高さを変えた棚を連続させました。大型テレビの台、幼少のお子さんの玩具や家族で使う小物類の収納、ご主人のDJブースやアナログレコードのコレクション棚といった各機能を、必要な高さに応じて整理して配置しています。
導入したのは「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf ロータイプ本棚」です。中央に置いた「Shelf ロータイプ本棚」の両側に、高さを変えた「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」2台を連結しました。「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」のうち両端の横2コマと横3コマ分は天井までの高さとし、中央側はそれぞれ縦2コマ、縦3コマの高さに加工しています。
大型テレビやプリンターなどを並べた縦2コマ高さの本棚とその左側が家族のスペースです。右側の一段高くなった縦3コマの棚がご主人のDJブースで、ミキサーを挟んで2台のアナログレコードプレーヤーを並べています。ここの床面からの高さは、DJの作業に程よい1064mmとなっています。DJブースの下段と右側の棚はレコード棚として使い、レコードジャケットを随時入れ替えて飾るなどして楽しい空間を生み出しています。
レコード収納・DJブースと窓が一体的なインテリアに
都内の戸建て住宅で、音楽室としても利用するリビングにマルゲリータを導入された事例です。壁一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」と特注2列タイプの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm 」を並べました。正面から見ると、2つの窓とL字形に延びるレコード収納棚が一体となり、インテリアの一画として整った風景を生み出しています。
ロータイプの本棚部分がDJブースとなっていて、ミキサーの両側にアナログレコードプレイヤーとスピーカーを2台ずつ置いたコンパクトな構成としています。これらの機器は、窓と天板の間の位置にちょうど良い高さで収まっています。下部の棚にはアナログLPレコードを整理収納します。
リビングの空間はダイニングから雁行する形で連続しています。このリビングとダイニングの境界部分にも、オーダーで製作した2列タイプの「Shelf 壁一面のA5版本棚 奥行180mm」を設置しました。ここに並べたCDやEPレコードが、ダイニングから音楽の場となるリビングへと視覚的に誘導しています。
BLCレコード棚を組み合わせたDJブース
都内にお住まいのお客様が、「BLC収納ボックス」を組み合わせてDJブースに利用されている事例です。
「BLC」は、収納ボックスの上面にあるくぼみに付属のビー玉を置いてスタッキングするシリーズです。ボルトや工具を使わずにビー玉をはめ込むだけで固定でき、レコード用の収納ボックスも用意しています。例えば、「BLCレコード収納ボックス(BLC-08)」は1箱に約50枚のLPレコードを収められます。
この事例では、「BLCレコード収納ボックス(BLC-08)」を上下2段に重ねた上にデッキやアンプなどを入れる横長の特注ボックスを置き、さらに「BLC 天板(BLC-24-TP)」を載せました。床から天板までの高さは約90cm程度で、天板の上にプレーヤーやDJ用ミキサーを並べています。
所有するアナログレコードが多いため、直交するもう1面の壁の窓下にも2段重ねの「BLCレコード収納ボックス(BLC-08)」を設置しました。2段の収納棚が直角に連なる形となり、立体感のある収納ゾーンを生み出しています。LPレコードのジャケットを見せる置き方も駆使して、インテリアとしての収納を楽しまれている様子がうかがえます。
その他、EPレコード用の「EPレコード引き出し収納ボックス(BLC-06-TA)」、はしご段状にCDを収容する「Ladder シェルフ型CDラック 1列タイプ」も導入し、幅広いコレクションに対応しています。
ライフスタイルの変化にもたやすく対応
マルゲリータの「Shelf」シリーズや「「BLC」シリーズが、アナログ派を中心とするDJの方々に支持される理由はいくつかあります。
第1は、レコードの収納やDJブースとしての利用にちょうど良い高さです。床から天板までの高さは、例えば「Shelf 壁一面の本棚 ロータイプ移動式 奥行350mm」は842mm、「BLCレコード収納ボックス(BLC-08)」を2段重ねにした場合は約900mm。その上にアナログレコードのプレイヤーを載せると、立ってレコードの盤面を操作するには適度なサイズになります。
第2に、 LPレコードを収納する「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm 」や「BLCレコード収納ボックス(BLC-08など)」が、ジャケットのディスプレイに活用できる点です。いずれの収納棚もジャケットを縦に差し込んで収容する仕様ですが、収納後に残る奥行き約20mmの空き部分にジャケットを立てかけることが可能です。何にも遮られず、額縁に囲まれたような姿で見えるため、レコードジャケットの美しいビジュアルをシンプルに楽しめます。
第3に、移動式のDJブースとして利用可能な点も挙げられます。アナログDJの場合、お客さんの気配を読み取りつつ、大量に収集したレコードの中からその場にふさわしい楽曲を瞬時に選択してスムーズに曲を繋げる作業を重ねていきます。DJには、楽曲に関する知識の蓄積はもちろん、それらの情報を整理し、必要に応じて引き出せるようにレコードを収納しておくことが求められます。移動式のDJブースは、使わない時にしまえるというメリットと共に、その日の選曲に合わせて聴き手やレコード収納棚との位置関係を自由に設置できるメリットがあります。