3面本棚部屋

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大量の本を自宅に保管する場合、それを整理するためには複数台の本棚が必要です。複数の本棚をどのように配置するか、一つの解決策として、すべてを一箇所に集約し、その場所に凝縮させるという方法があります。これが3面本棚部屋の発想の始まりです。

この考え方は、かのメンタリストのDaigoさんが「その部屋に這って入ってもいい」というオーダーを受け、一つの本棚を可動式にしてそこをその部屋への出入りの場とすることを提案、それを実行に移したことから始まりました。

ここではマルゲリータの壁一面の本棚を使って3面を取り囲む、置くだけの構成のご紹介です。

3面本棚部屋の魅力

静謐な空気

3面本棚に囲まれた部屋は、静謐な空気を醸し出します。多くの本の背表紙が語る自己の成長やその過程を浮かび上がらせながらもその物語が無言で語られている空気を作ります。一方で本は静かな時間やリラックスした瞬間に寄り添います。本棚で囲まれた部屋は、読書や考え事をするのに理想的な静謐な場所となり、落ち着いた雰囲気に包まれます。

3面本棚 | メンタリストDaiGoさんの本棚(No.05)

大量の蔵書の収納

本をたくさん読む人や蔵書が多い人にとって大量の本を収納できることは理想的です。また、本を中心に据えたインテリアは知的であり、読書や学習の空間としても使いやすいです。このようなデザインは、ライブラリや書斎、読書室として機能するだけでなく、自分の趣味やコレクションの展示などにも大いに利用されます。

本棚にあわせて設計されたご夫婦の書斎 | 開口部のある本棚 / Shelf (No.07)

3面本棚部屋を作る

例えば自宅の部屋を3面本棚部屋にするとしたらどのくらいの本が収納出来るか、そのシミレーションです。

壁面4面のうち1面は開口部に面してそのままワークデスクとして使用、更にその向かいの壁面の一部は出入りの為のドアという設定で残った壁面に奥行250mmの本棚を設置するとしてその面としての長さ、及び総コマ数は以下の様になります。1コマのサイズはマルゲリータ壁一面の本棚のコマのサイズです。

  • 4.5畳(6.7m)  133コマ 約5300冊(文庫本・コミック本2列)
  • 6畳(8.5m)  175コマ 約7000冊(文庫本・コミック本2列)
  • 8畳(9.4m)  189コマ 約7500冊(文庫本・コミック本2列)

設定条件としては
・1面は開口部に向かい、そこにはワークデスクを設置、本棚は置かない
・エアコン、コンセント、スイッチ等の干渉物はとりあえずは考慮に入れない
・部屋の出入口のドア幅は900mm程度とする
・天井までは目一杯7コマの本棚が設置できるものとする
という設定条件です。

設置実例

File438 3面本棚部屋


File480 壁3面が本棚の書斎


File299 3面が壁一面本棚の部屋


File447 2つのDEN


File549 4面を本棚に囲まれた書斎


File488 ロータイプで腰壁を作る


File458 4面が本棚に囲まれたワークスペース


File448 書架に囲まれた閲覧スペース


File336 壁3面を本棚に

考察

クリエイティブな仕事をされる方に

クリエイティブな仕事に従事する人々は、多くが書斎を本棚で囲んでいます。書斎での作業は、その人が情熱を注いでいる分野に没頭し、日々のストレスに追われずに深く考え込むか、アイディアを形にする方向に向かう傾向があります。このような作業において、即座に脳内データを引き出せる環境が重要視されています。言い換えれば、考え事の合間に脳内のハードディスクから情報を引き出し、それがランダムアクセスメモリーのように即座に利用できるような書斎の構造が理想的です。データが瞬時に取り出せる環境は、仕事がより効率的に進む瞬間を生み出す可能性があります。

比較的広い部屋に於ける3面本棚部屋

広い部屋に独立した本棚をそれぞれの面に配置し、書籍を整理する場合、まず各本棚に異なる本の種類を配置することができます。例えば読み物、写真集、ビジネス本など、大まかなジャンルごとに分けることで、その日の気分やニーズに応じて向かうべき本棚を選ぶことができます。また、本の整理も容易で、各本棚が離れて配置されているため、異なった角度から見ることができるのも魅力の一つです。

【File 800】3面の壁を本棚で囲う - Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm - マルゲリータお客様事例

実例に関連するプロダクト

またスクリーンのサイズに合わせた開口を設けたい場合や、ご希望のサイズ・形状で収納家具をご希望の場合は、プランやご希望の内容などをお問い合わせいただけましたら図面とお見積もりを作成いたします。詳細はカット・オーダー加工ページをご覧ください。