SERIES
07
マルゲリータの本棚はきょうだいそれぞれの空間を作るための間仕切り、リビング等に半個室の学習スペースを作る際に非常に有効です。
このシリーズでは子供部屋の間仕切りとしてマルゲリータの本棚を使用する際の考え方や実際の設置事例を紹介していきます。
間仕切りを本棚にするメリット
簡単に設置できる
間仕切り壁を設置する場合は、工事を伴うケースが一般的ですが、本棚を組み立てて設置(壁、天井等への固定は必要)するだけで簡単に間仕切り空間を作り出せます。それによって工事費の節約、工期の短縮が図れます。
緩やかに仕切る
背板がないため完全な個室ではなく「半個室」の空間を設けたい場合に有効です。プライバシーが保ちにくい反面、気軽に様子を伺える環境が整います。それぞれの空間を持たせたいけど完全な個室を与えたくないとお考えの方にも適しています。
スペースを有効に使える
間仕切りの機能と同時に収納も兼ね備えているのでスペースを有効に活用できます。また両面から使えるためそれぞれの収納スペースとしても機能します。共用で使うものや個別で使いたいものなど、セルが適度な間隔で仕切られているためその振り分けも容易に行えます。収納場所を決めることで整理整頓の習慣も身につけることができます。
間仕切り本棚の種類
壁一面の本棚
天井までの壁面収納です。省スペースで大容量の収納力を持ちます。間仕切りとしては一番多くご利用いただいています。奥行の種類は「35cm」、「25cm」、「18cm」の3タイプです。
間仕切りとして使用する場合は裏側の木口が仕上げっていないため追加の木口テープ貼りが必要です。また奥行が浅いため転倒防止の対策は必須です。※転倒防止対策についてはこちら
カウンター付き本棚
本棚にテーブルを組み合わせた商品です。テーブルを本棚に組み込むことで省スペースに収まります。奥行が深いため本棚よりも倒れにくい構造です。
ロータイプ本棚
本棚の背が低くなったタイプです。高さを目線より低くすることで、開放感を損なうことなく緩やかに空間を仕切ることができます。またキャスター付きのタイプもあり、レイアウトの変更にも柔軟に対応します。
実例
File605 間仕切り本棚を姉妹で仲良く使う
2人のお嬢さんの部屋では、壁一面に設置された本棚が緩やかに仕切りとなり、その両側に伸びるデスクが学習机として使用されています。この本棚は両側からアクセスでき、空隙が反対側に抜けるため、間仕切りでありながら圧迫感がありません。さらに、本棚自体に奥行きがあり、立ち位置を変えたり視線をずらすことで反対側が見えにくくなり、穏やかにプライバシーを保つことができます。
File671 工事を伴わない間仕切り壁面収納
もともとこの部屋は将来的に間仕切りが可能で、別々の部屋になったとしても建築基準法での「居室」の条件は満たしているため入口ドアも2つあり、開口部もそれぞれにあり、電気系統、空調もそれぞれ分離しても使える形になっています。そこを間仕切り壁ではなく壁面収納を使って間仕切ったケースです。
File760 本棚の間仕切りで子供室を作る
戸建て住宅にお住まいのお客様は、将来的にお子さんの成長に備えて2部屋として設計された一室を、この度、壁一面にA5判本棚を互い違いに配置することで、部屋を間仕切りしました。この工夫により、スペースを無駄にせず、2つの部屋を効果的に確保しました。
File790 兄妹の部屋を作る
お子様方が成長され、以前は一つの広い部屋として使われていた空間を、2つの独立した部屋に仕切って、それぞれの兄妹が個別の部屋として利用できるよう、リフォームが行われました。このプロジェクトでは、以前からその家を建てる際に将来の展望を考慮し、広い部屋の中央に2つの入口を設け、その中央部分の天井には後から仕切りが取り付けられるように下地を設けるなどの工夫が施されていました。
考察
マルゲリータの本棚を用いた子供部屋の間仕切りは、多機能性と簡便性を兼ね備えており、家庭内のスペースを有効に活用するための優れた方法と言えます。特に、工事を伴わずに簡単に設置できる点は、多くの家庭にとって大きなメリットとなります。以下に、本棚間仕切りの有効性をいくつかの観点から考察します。
柔軟性と適応力
本棚は多様な種類があり、壁一面の本棚からカウンター付き本棚、ロータイプ本棚まで、さまざまなニーズに対応できる点が魅力です。これにより、部屋の広さや用途に応じて最適な選択が可能となり、家庭内の変化に柔軟に対応することができます。
コスト効率
間仕切り壁を設置する場合に比べて、本棚を用いる方法は工事費を大幅に節約できます。また、設置にかかる時間も短縮できるため、迅速に環境を整えたい場合にも適しています。特に、転居やリフォームの際に一時的に間仕切りを設置したい場合にも機能します。
プライバシーとコミュニケーションのバランス
背板がないため完全な個室にはなりませんが、半個室の空間を提供することで、プライバシーを保ちつつも家族間のコミュニケーションを促進する環境が整います。子供たちがそれぞれのスペースで集中して勉強や作業を行う一方で、親が容易に様子を確認できる点は非常に有用です。
収納の有効活用
本棚は間仕切りとしての機能だけでなく、収納スペースとしても活用できるため、部屋の整理整頓に役立ちます。両面から使える設計は、共用物や個別の持ち物を効率的に収納するための仕切りを提供し、子供たちが自然に整理整頓の習慣を身につける手助けとなります。
またお部屋に合わせてカスタムしたい場合は設置場所の情報、本棚のプランをお問い合わせいただけましたら図面とお見積もりを作成いたします。
詳細はカット・オーダー加工ページをご覧ください。