レコードジャケットを飾る

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音楽リリースのパラダイムがレコードからCD、そしてデジタル配信へと移り変わる中で、ジャケットデザインの威力は徐々に薄れつつありました。

しかし、近年のアナログレコードの復権により、再びレコードジャケットの魅力が再評価されつつあります。ジャケ買いとは、レコードジャケットの芸術性に惹かれて中身を一切確認せずに購入する行為を指します。昔は、中古レコード店を巡り、ジャケ買いしたレコードを自宅に飾ることが、時代をリードするクールな行為とされていました。その懐かしいエポックが、今やアナログレコードの復権と共に復活の兆しを見せています。

マルゲリータのジャケットフレームの特徴

無反射ガラス

マルゲリータのLPレコードジャケットフレームはその表面の処理に関して3つのパターンが選択できます。

  • ガラスを入れない
    文字通りそのままジャケットの表面が顕しになります。その際ジャケットの厚紙部分は薄いと前面を抑えているものがないので全体的に前面が膨らんでいるかに見える場合があります。
  • 普通ガラスを入れる
    ガラスを入れることでジャケットの厚紙が膨らむ様な事はありません。但しあくまで普通ガラスなので表面の反射、特に照明器具の光源などはそのまま拾って立ち位置によってはその反射が目障りな事もあります。
  • 無反射ガラスを入れる
    無反射ガラスを前面に入れる事で表面の反射は殆ど無くなり、まるで何も入っていないかに見えます。

壁に孔をあけない

マルゲリータのフレーム(FR)は、LPジャケットフレームに限らず、ピンを使ったシステムで壁に固定します。正確に言えば、ピン程度の穴なので外してもほとんど気づかれません。この方法は、石膏ボードに物品を強力に固定するシステムであり、その原理は石こうボード用の超強力画びょう「ハイパーピン」にあります。このシステムは、2本の針が付いており、石こうボードに差し込まれると、それぞれの針が交差して石こうボード内で開き、物品をしっかりと固定します。指で簡単に取り付けたり、外したりできる石こう画鋲や石こう釘のような使い勝手を持ちながら、取り外した跡も極めて小さく、再使用が可能です。そのため、付け替えが自由にできます。

フレーム以外のLPレコードジャケットの展示

Projection MR-02a レコードディスプレイラック

お気に入りのレコードジャケットを収納し、飾ることができる木製のレコードディスプレイラックです。最大5枚のLPレコードを収納できます。壁に立てかけて使用します。レコードプレイヤーの隣に立てかけることで、現在聴いているレコードのジャケットを飾るなど、レコード愛好家の方々にとっておしゃれなライフスタイルを楽しむためのアイテムとして最適です。また、店舗のディスプレイ用の展示什器としてもご利用いただいております。

Piega CL LPS-01,02 LPスタンド

本製品は、演奏中のLPのジャケットをそのまま飾ることができる、いわば”NOW ON PLAYING”的なレコードスタンドです。これは、レコードショップなどの店舗用ディスプレイ什器に最適です。レコードを置くフックは、ゴム製でレコードが滑りにくい素材となっています。

実例

File407 北国の音楽喫茶に


File522 ピアノ、アンティークオーディオに寄り添うように

考察

ジャケットから音が聴こえる

自分が慣れ親しんだジャケットを壁に飾ると、そこから音楽が鳴り出すかのような感覚が生まれます。聴こえてくるような気がします。これがLPレコードジャケットを飾る際の魅力の一つと言えるでしょう。さらに、自分が慣れ親しんだレコードほど、そのジャケットデザインと共に過去の思い出が蘇ります。

ジャケットフレーム/FRAME(No.02)北国の音楽喫茶に

LPレコードとストリーミング

LPレコードからCDへ、そしてCDからダウンロード型の販売へと変化してきた音楽業界において、現代ではLPレコードとストリーミングの対立が広がっています。この対立には、CDとストリーミングの頃には見られなかった要素が存在します。それはアナログ音源の独自性とジャケットデザインの魅力に他なりません。

これらの重要な要素が、ストリーミングの便利さとLPレコードの復権を支えています。一度衰退したものにも、独自の魅力があります。時代の変化の中で、LPレコードが復権の機会を見出したのは、その独自の魅力がいまだに根強く残っていたからと言えます。


実例に関連するプロダクト