打ち放しコンクリート面を見上げて
東京都内のオフィスビル1階に拠点を構える丸井グループとグッドパッチのJV企業である「株式会社Muture」様の新しいオフィスをご紹介いたします。内装は、天井をはじめとする仕上げ材を取り除き、打ち放しコンクリートの質感を活かしたデザインとなっており、白く美しく仕上げられた壁面とのコントラストがストイックな印象を与えます。
この空間では、カウンター付き本棚を7コマタイプと3コマタイプで連結させて、合計10コマ分のカウンター付き本棚を設置しています。この配置により、3名が同時に作業できるスペースが確保され、効率的な作業環境が整っています。また、作業スペースにはダイニングテーブルを4台向かい合わせに配置、アドレスフリーの作業スペースとして活用しています。必要に応じて柔軟に作業スペースを使い分けることができ、仕事や勉強がしやすい環境が整いました。
さらに、カウンター付き本棚を2台並べたエリアを、専用の作業スペースとして活用、これにより収納と作業スペースが一体化し、整理整頓された中での効率的な作業が可能となっています。この様に収納と作業のスペースをうまく組み合わせた配置が、機能性を高める重要な要素となっています。
コントラストのある室内
今回のオフィスデザインでは、少し暗さを感じる室内に、露出した打ち放しコンクリートと白く整えられた壁面が絶妙なコントラストで控えます。その中で、カウンター付き本棚やアドレスフリーの作業スペースにスポットライトが照射されると、空間全体に強い視覚的な対比が生じ、光が当たった壁やカウンター付き本棚、ワークデスクは、明瞭な輪郭を描き出し、それ自体が空間のデザインエレメントとして強調されているかに見えます。
さらに、光によって浮かび上がる人々の影が静かにオフィス内を包み込みながらも、活気に満ちた雰囲気を作り出しています。特に作業に集中するスタッフの姿が、背後のスポットライトの光と影のコントラストで印象深く映し出され、静寂の中に動的なエネルギーを感じさせる空間になります。
このように、カウンター付き本棚や作業スペースに当たる光は、その配置とデザインによって、近未来的で洗練されたオフィスの姿の様にも見えます。光の照射によって強調された作業スペースや本棚が、少しオーバーな表現をすれば、まるで次世代のワークスペースを予感させるかのような雰囲気さえ醸し出していて、機能的でありながらもデザイン性を追求した空間が広がっています。この照明とデザインの取り合わせにより、働く人々が効率的かつ快適に過ごせる環境が整えられており、オフィスの内装が空間の用途と相まって、新たな仕事のスタイルを提案しているように感じられます。
その他の事例を見る