日本では紹介されていないオーディオ機器
「株式会社タクトシュトック」様は、日本市場にはまだ紹介されていない、魅力的な海外オーディオブランドを届けるために2021年1月に設立されました。市場のトレンドや万人受けにとらわれず、独自の審美眼で「本当に心から感動した製品」を選び抜き、そのブランドの良さを理解してもらえる方々と共有したいという想いで活動しています。国内商社を通じて、日本のオーディオ愛好家に向けた新しい選択肢として、個性と魅力に溢れた製品を提供し、顧客との間に深いつながりと感動を生み出すことを目指しています。
LPレコードとCDをフラットに収める
タクトシュトック様のオフィスのエントランスに続く廊下には、同社が誇る「本当に心から感動した製品」のコンセプトを反映した収納空間が設けられています。入口を入った先に並ぶ2台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」は、1台がLPレコード、もう1台がCDの収納に使用されています。CD棚としては奥行が深く、2列に重ねて収納する仕様であり、最奥のCDは視認しにくいものの、この奥行きのある配置がもたらす独特な空間感が、棚全体に重厚な奥行きを与えています。
このエントランスは、貴重なオーディオ機器のプレゼンスペースへと続く、「劇場空間のホワイエ」のような役割を担っています。同社が取り扱うオーディオ機器は、製品の構成に一切の妥協を許さないため、価格帯も高価なものが多くなっています。そうした製品の特別感を引き立てる「前室」としての役割を果たすこの空間には、LPレコードやCDといった音源としてのコンテンツがフラットに並び、次の展示空間を静かに引き立てる存在となっています。
本棚の表面を揃えてフラットに配置することで、廊下に一貫した視覚的な直線を生み出し、シンプルながらも堂々とした印象を演出しています。この配置は、タクトシュトック様の取り扱うオーディオ機器と同様に、利便性や効率を優先せずとも感じられる特別な心地よさや感覚的な価値を具現化しています。設計の段階であえてシステム化された収納方法に頼らず、奥行と配置により引き出されたこの空間は、他にない存在感を醸し出し、製品同様の「感動を届けたい」という理念がオフィス全体に反映されています。
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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