都内のマンションにお住いのお客様です。その書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」、「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」をT字型に並べてお使いいただいています。このお部屋はマンションのリノベーションを手掛けられている「ゼロリノベ」様でもご紹介されています。
窓に向かってワークデスクが置かれその横には壁一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」が2台連結で並びます。その2台のほぼ中央にもう一組の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」が直角に配置され全体がT字型になります。その結果書斎は本棚により二分され、部屋の入口側の2面本棚に囲まれたゾーンと奥の方の2面本棚とワークデスクのある閉ざされた書斎のゾーンに分かれます。
その350mm奥行の2台並んだ本棚のうち1台はキャスターベースの上に置かれた可動式です。この可動式の本棚は同時に奥の書斎に入る入口の大きなドアとしての機能も兼ねています。キャスター付きなので動きはスムースで扉としての機能と同時にそのままワークデスクの隣に控えて必要な書籍をそのまま手の届く範囲で取り出せるような形もとります。
移動できる本棚は、一般的には移動書架のように本棚の前に立つスペースを節約し、限られた面積で大量の書籍を収納するためのシステムですが、本件ではその本棚は全く異なる機能を担っています。具体的には、この移動式本棚は書斎のスペースを前後に分ける役割を果たし、移動させることで奥のスペースへアクセスできる「扉」としての機能を持っています。また、その本棚を動かすことで、書斎自体を二つの空間に分け、プライバシーを保つ閉じたエリアを作り出すことも可能です。このように、収納家具としての本棚に、可動性と間仕切りの機能を組み合わせた設計により、限られた空間を最大限に活用できる、非常に機能的な書斎レイアウトとなっています。
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