富山県にあるデザイン会社、「ワールドリー・デザイン」様、その民家を改修したショップの2階に印刷工房があります。その工房で「BLC-12a(本・雑誌収納ボックス)」、「BLC-12-G(A3書類・ファイル収納ボックス)」、「BLC-08a(本・雑誌収納ボックス)」、「BLC-08-T2(A4書類引き出し収納ボックス)」をそれぞれ積み重ねながら、あるいは移動キャスター台の上に置きながらお使いいただいています。
印刷工房
ワールドリーとはあまり聞きなれない言葉ですが、worldlyすなわち世俗的なという意味合いで世の中のちょっとした事をデザインを通じて解決することを生業とされています。それは例えばパンフレットやweb siteのデザインであったり、販促用の小物であったり、そういった一見簡単に見えて実は手間のかかる仕事を請け負いながら独自の手法で解決されていくといった地域に根ざした仕事をこの印刷工房でされています。リソグラフ印刷は、小ロット対応が可能でありながら、デジタル印刷では再現できない独自の技術を駆使して、印刷物の制作や小さなアイテムへの印刷が行われています。
リソグラフ印刷
リソグラフは、かつて新聞で見られたドットの粗い粒子で構成された写真が代表的な表現でしたが、近年ではオンデマンドデジタル印刷の普及や技術の向上により、昔の新聞写真とは大きく異なる技法へと進化しています。多色刷りの場合、色ごとに版を分ける必要があり、作業に手間がかかるだけでなく、乾燥スペースも必要となるため、現在では商業的に使用されることは少なくなっています。しかし、リソグラフ独特の「のせた」や「まざった」ような質感は、デジタル印刷では再現できない特徴です。
しかしながら、前述の通り、リソグラフ印刷には手間と場所が必要です。加えて、インクや紙などの資材を保管するためのスペースも必要となり、本格的にリソグラフ印刷を行うには相応の広さが求められます。
古民家を改装したショップの螺旋階段を上がると、小さな工房があり、そこでリソグラフ印刷が行われています。この工房では、リソグラフ印刷に必要な時間と空間を最大限効率化するために、「BLC 収納ボックス」が活用されています。特に、「BLC-12-G(A3書類・ファイル収納ボックス)」はA3サイズのトレー形式の棚で、紙の保管や、印刷後の成果物を乾燥させるソーターとして役立ちます。さらに、収納が足りなくなった場合でも、ボックス単位で追加できるため、柔軟にスペースを拡張することが可能です。
木造在来工法の軸組みが残るこの清楚な空間を小さな工房としてお使いいただいている様子が垣間見られる空間です。
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