茨城県のマンションにお住いのお客様です。リビングから可動間仕切りで繋がる部屋(ここではファミリークローゼットとしてご利用いただいています)に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。
本棚の上下で奥行を変える
この本棚は、下から2段目が奥行350mm、その上が250mm、最上段とその下の段は梁型に切り取られている都合上、奥行130mmで作られています。これは、収納する書籍のサイズと収納コマ数を考慮し、カスタマイズされた結果です。各段の寸法は、書籍のサイズに最適化されており、最小公倍数のような調整が施されています。
また、この部屋にはテーブル類が不足しているため、本棚の奥行きの差を利用したスペースをちょっとした物の置き場としても活用されています。本棚の高さは、カウンター付き本棚の机と同じくらいの高さであり、作業スペースとして柔軟に使用できるため、様々な動作や作業に対応できます。このように、空間の効率的な活用と多目的な利用が考慮されたデザインとなっています。
ファミリークローゼットに
本棚を見せない収納としてクローゼットに収納する方法は、新しい考え方です。このクローゼットには通常の衣類も収納されていますが、クローゼット自体が広いため、衣類の取り出しが容易です。また、本棚もクローゼット内に配置されているため、その前に立つと全体を見渡せます。本棚を見せる収納と見せない収納に分けるのではなく、衣類と一緒にクローゼットに収納することで、ファミリークローゼットとして必要なものを必要な時に取り出せるという新しいコンセプトです。そもそも、この部屋はクローゼットではなく、引き戸で仕切られたリビングの一部です。普通は個室として使われることを想定した造りの部屋です。しかしこのように活用することで、リビングダイニングがすっきりと片付き、生活しやすい空間として機能します。
フィラー板による転倒防止
またこの様に縦板は上方に行くにつれて見込みサイズが小さくなり最上段では130mmの奥行になりますがそこにフィラー板をセットし、転倒防止の対策もされています。結果的にこの壁面全体を覆う壁一面の本棚という形になり、書斎に使われるすぐ手に取れる様な使い方ではなく家族のストックとして衣類と同列に一部屋に纏められた空間を作っておいでです。
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