神奈川県の高層マンションにお住いのお客様です。パノラマ的に拡がる見晴らしのいいリビングダイニングのほぼ中央の壁に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置いただきました。
アクセントウォールとなるダークグレーの小壁に出幅を合わせる様に並び、様々なオブジェクトのディスプレイ棚としてお使いいただいています。本棚自体は背面板がない向こう側の壁がそのまま認識できる構造のため、それが分かっていても展示物の見え掛かりの面積が少ないとあらためてアクセントウォールの色合いが認識できます。
更にこの本棚はその背後にあるエアコンの冷媒管、スリーブ、24時間換気口といった設備的な造作物も本棚の縦板の背後を加工することにより、そこに本が入っていなくても正面からはほぼ認識できない形で隠蔽しています。
このミニマルデザインの室内は、不要な物を排除し、シンプルで清潔感のある空間を実現しています。リビングには必要最低限のダイニングテーブルと椅子、大型TVだけが配置されており、その広くシンプルな空間から遠くに連なる都会のビル群を俯瞰することで、圧倒的なリラクゼーションを提供します。このミニマルデザインを支える背景には、壁掛け型エアコンの冷媒管を本棚の裏側で隠蔽するなど、細かな工夫が大きく影響していると言えます。
最低限の家具や装飾品で生活することで、実は物の整理整頓は容易になり、それによるストレスも軽減、物の所有よりも、体験や繋がりが重要とされるミニマルな価値観が得られます。
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