FILE 77

壁一面のCD棚 壁一面のコミック本棚 奥行180mm / Shelf

Follow me!

住宅のリビングに「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を設置いただきました。大量の“CDを収納する棚”としてお使いいただいています。

slf-lr_voice02_01

大容量のCD収納

白い壁の前に、幅1,715×奥行き180×高さ1,755mmの本棚が大量のCDだけが置かれています。リビングに置かれたこの薄型の大きな本棚は、左右に広がる壁と上部に広がる天井までのスペースとに囲まれて、静けさと同時にCDコレクションに対する熱量の高い思いもまた交錯する、アンビバレントな要素が美しく両立したゾーンを作り出しています。

この本棚のプロダクト名は“コミック本棚”で、その名が示す通り段の高さはコミック本や文庫本の収納を想定してデザインされています。最上段と最下段以外の内部の有効寸法は幅325×奥行180×高さ200mmあり、コミック本やDVDのトールケースはもちろん、本件のようにCDを収納するのにも適しています。奥行の薄い収納スペースに納めたCDの背表紙は正面から少し入った位置に横一列で整然と並ぶため、「今、探し出したいその1枚」に、容易にたどり着くことができます。棚板は常にグリッド状に整列しています。コンテンツを納めるために棚板を動かすのではなく、固定されたグリッドにコンテンツを当てはめていくという発想で造形されているので、本棚に収納されるコンテンツが何であるかに関わりなく、本棚の最前面には常に棚板の描く幅15mmのグリッドラインが現れてきます。このグリッドラインがそれぞれのセルに納められたコンテンツの形状や色彩やボリューム感、あるいは何も置かれていない空間全てをビジュアル的に統合して、壁を垂直に覆う大きな本棚の外観をまとめます。本棚の縦のラインは、窓にかかったカーテンとライトのシェードに繰り返されるプリーツの縦線のパターンでリフレインされて、室内の雰囲気全体を心地よく整えています。一方で横板はそこに並べられたCDとともに水平のパターンを繰り返し、窓枠やテーブルや大きなスピーカーの輪郭が描く力強い直線と調和して、室内の雰囲気をまとめています。

最上段と最下段がブランクなので、6本の縦板が均等に並び、視界にリズムをもたらしています。最上段から天井までつながる上方の空間を開放し、最下段にもコンテンツを置かない、贅沢な配置が実現されています。その結果、大量のコレクションが収納されているにも関わらず浮遊するような軽みが表れていて、全体としてはストイックなまでのすっきりとした印象になっています。

slf-lr_voice02_02

CDの壁面収納

本棚の26個のセルにはCDだけが収納されています。CDケースはほとんどが定形サイズなので、こうして棚に並べると一つ一つのセルの中にサイズの揃った横長の直方体が形成されます。ケースの透明な合成樹脂の質感は、光を奥まで染み込ませ、屈折させ、反射させていて、長方形の鏡面が並んでいるかのようにも見えています。CDは、その1点ずつの主張が強く示されるというよりは、棚の上に小さな塊となって均質に並ぶボリューム感のある存在となって、クールな表情を見せています。

本棚で強調されるのは、水平パターンの繰り返しです。横板の上にCDのグループが均等に並び、その上には高さ約75mmの空間ができていて、棚板、CD、空間、というパターンが繰り返されています。垂直パターンは縦板の側面によって形成されます。CDのケースは奥の壁に沿って置かれているので棚板の側面が約40mmの幅で現れ、力強い縦のラインを作っています。ブレース材の斜線がアクセントとなり、最前面には障子の桟のようなグリッドラインがハイライトとして現れて、本棚が静かな存在感を示しています。


この事例と関連するプロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

その他の事例を見る

マルゲリータお客様使用例をYouTubeでもご紹介しています。