情報学で博士号を持たれ、さくらインターネット研究所主席研究員、その他複数社の技術顧問としてご活躍の松本亮介さん。そのご自宅の廊下に置かれた「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」、リビングに置かれた「Shelf ロータイプ本棚」、寝室の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」、お子さんの学習机の「Shelf カウンター付き本棚」、マルゲリータの商品をそれぞれの場所でかようにたくさんお使いいただいています。それぞれ部屋ごとにご紹介いたします。
廊下
廊下の収納には「埋め込む収納」と「後付け収納」の2つのタイプがあります。埋め込む収納は設計段階から壁に隠蔽され、廊下の幅員を確保しているためそのまま壁の一部が収納と化し、廊下としての機能には殆ど関わるところはありません。一方、後付け収納は既製品の収納を購入して設置する事になり工事不要で収納スペースが作れますが、当然の結果として廊下の幅員はその分狭くなり機能はするもののそこが狭くなる事実は拭えません。それが仮に一部であっても同様です。本件は後者の「後付け収納」として奥行180mmタイプの本棚を廊下に設置いただいています。廊下の幅員は建築基準法で最低750㎜とされています。これは人が通るための最低限必要な寸法ですが、あくまで木造在来工法の柱間寸法910mmからくる数字で、実際のマンションを含めたコンクリート住宅では850mm以上あるのが一般的です。そのサイズを考えると、200mm程度の本棚を置くことは機能上毀損しないぎりぎりの寸法とも言えます。
ここに置かれた本棚は「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」、その廊下は玄関からリビングまでを直線で繋げます。コミック本の全集がここでは収められていますが、その様子は本棚のほぼ正面に立たないと視認できません。玄関のドアを開けた状態で廊下を通したリビングを眺めてもコンテンツは殆ど見えなく、廊下をリビングに向かって歩くにつれその全貌が徐々に現れ、その前に立つと視界は全てコミック本の背表紙で埋まります。その動的な効果が廊下の幅員をぎりぎりにまで落としてもその狭さを感じさせない理由です。
寝室
寝室には、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただいています。この本棚は天井に一定の高さがあるため、特に加工は施されていません。本棚を床で組んで立ち上げるには天井との間にある程度のクリアランスが必要で、奥行350mmの場合は50mmが必要になります。本件では天井高さは2450mm以上なので特に本棚の高さを加工することなく収まっています。
本棚には仕事関連の書籍が並んでいますが一部には趣味のフィギュアがここでは点在しています。その本棚の向かいにはベッドを挟んでフィギュア専用のガラスショーケースが置かれ内蔵のLEDライトで照らされています。後に報告させていただきますが、松本さんからはこの様にフィギュアを展示するにあたり、当初はこういった内照式のガラスショーケース入れて展示する手法を取られていましたが。しかし「Shelf ロータイプ本棚」のセルに一つ一つのフィギュアを入れ、それを壁に付けずに独立する形で置かれ、必然的に背後から照らされるバックライトに映える見え方が分かりを絶賛いただいています。フィギュアは3Dで作られていますがその成り立ちは2Dの平面から立ち上がったものです。常に全方向から眺めるよりも自分の気に入った見え方、あるいは予期せぬ面白い見え方を推奨されています。
リビングダイニング
大きなダイニングテーブルと直行する形で「Shelf ロータイプ本棚」が置かれています。ここでは主にディスプレイ棚として使用され、たくさんのフィギュアが所狭しと並びます。さらにこのロータイプの天板にはバックライトとしての光源が施され、間接照明として雰囲気を演出します。ライトアップの仕方で陰影が加わり、キャラクターの見え方が変わるのもフィギュアを飾る楽しみの一つです。更にこの照明はフィギュアだけでなく空間の見え方も大きく変えているのが分かります。
「Shelf ロータイプ本棚」は通常の本棚と比べて高さが低い分、そのフラットな最上段に大型TVや音響機器を置いたり、展示用のスペースとしてもご利用いただけます。本棚自体には無駄な要素が一切ないので、そこに置かれるものを引き立てます。
子供部屋
こちらは3人のお子さんの専用学習スペースです。それぞれの寝室は別にありますが、ここを共有の学習スペースとして使われています。そこに「Shelf カウンター付き本棚」を置かれ、未だ下のお子さんは小さいので事実上2人でお使いいただいているご様子です。本棚のセルの中には勉強道具が少し、ファイリングされてコンパクトに並び、その他はここでもフィギュアがその多くを占めます。
「Shelf カウンター付き本棚」の右側にある小さな棚にはセルには入っていないフィギュアがここでも所狭しと並びます。しかしフィギュア自体にはリビングやご主人の寝室で見られたような系統だった纏まりは無く半分玩具の延長線上にあるような小さなものもそこには混在します。更にセル内に収まったランドセルも加わり子供部屋ならではの何とも形容し難い混沌とした世界を作っておられます。
カウンターテーブルの上のPCは未だ小学生ご長男のものです。主にIT系の仕事をされているお父さんの影響もあり、このカオス的とも言えるディスプレイ棚を前に幼い子の動き回るかのような思考の痕跡が浮かびます。
フィギュアに囲まれて
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