都内のマンションにお住いのお客様です。その可動間仕切りでリビングに隣接する部屋に新しくご家族のワークスペースとして「Shelf カウンター付き本棚」と「Shelf デスク付き本棚」の2台を設置頂きました。
本棚を設置頂く以前は既製の書棚が2台、ご主人と奥様の作業スペース、お嬢さんの電子ドラムセットが主に置かれていました。設置後は既製の書棚は1台に減らし、収納物は新しい本棚に、電子ドラムセットはその場所を変えて奥の方に、二人のお子さんの勉強机をカウンター付き本棚に、ご主人と奥様の作業スペースをデスク付き本棚に、更に電子ピアノを新たに加えるといった、モノが増えながらも使い勝手はコンパクトに凝縮された空間が形成されました。
本棚導入前(ビフォー)と導入後(アフター)の様子をスライドショーでご覧ください。
リビングから向かって右側の本棚は「Shelf デスク付き本棚」の4コマ分を大きくあけ、電子ピアノを入る開口に、左側にはワークスペース用のデスクの天板がその本棚から伸びる形で構成されています。電子ピアノが入る開口部分は、幅4コマ×縦4コマの大きな開口でその補強材として上部に桁材を3本が入れられ、電子ピアノで隠れていますが背後に補強板を設けることで成立させています。
この劇的な変化により、部屋全体がより機能的かつ効率的に利用できるようになりました。お子さんたちの勉強机がカウンター付き本棚に組み込まれたことで、学習スペースが確保されると同時に、作業や学習に必要な物品が手の届く範囲に整理されました。ご主人と奥様の作業スペースがデスク付き本棚に統合されたことで、仕事や趣味に集中できる環境が整っています。
また、電子ドラムセットと新たに加わった電子ピアノの配置により、音楽を楽しむための空間も充実しています。これにより、家族全員がそれぞれの活動を快適に行えるようになり、同時に部屋全体の使い勝手が大幅に向上しました。
電子ピアノの置かれているスペース上部の桁材の間にはLEDのライトが取付られ、光源は直下の鍵盤を照らし、夜間部屋の照明を消してこのライトだけを点燈するとまるでスポットライトが当たっているかの緊張した空間に変わります。テンションの上がる瞬間です。
伸長されたデスク部分はご夫婦共用のワークスペースです。その広いデスク面には大型のモニター、右のセルには書類収納用に「A4書類収納引き出し4段」が置かれています。本棚をL型に配置するとコーナー部分にデッドスペースが生じるため、デスクをコーナー部分に置きその前面を窓に合わせて開放しその空間を有効に活用されています。
「Shelf カウンター付き本棚」と「Shelf デスク付き本棚」をこうした形で連続させてL字型に配置するケースは初めての試みです。カウンター付き本棚の奥行とデスク部分の奥行のサイズが異なるため伸長されたデスク部分の奥行をカウンター付き本棚の奥行に合わせて同一面になる様に加工しています。さらに設置面の幅を正確に計測頂いていたので、そのデスクの幅はカウンター付き本棚の幅と合わせて壁面一杯を有効に使うサイズまで伸長され、それが組み合わさった姿は一体型であるかのように見えます。
「Shelf カウンター付き本棚」は、二人のお子様の勉強机としてお使いいただいています。この本棚は幅6コマの構成で、デスク下の中央の補強板がそれぞれの領域を切り分けています。開口部分は作業スペースを広く使うためではなく、デスクライトやお子様のお気に入りのアイテムを飾る見せる収納として機能しています。
机の奥行きは450mmあり、その広さは十分です。PCやタブレットを使った学習が進む中で、将来的にはさらに広く使える作業スペースとしても活用でき、大人になっても長くご利用いただけます。このお子様の勉強スペースは、ご夫婦のワークスペースと並んで配置されており、家族全員が壁面に向かって学習や仕事をする様子は、まさに家族全員のワークスペースと言えます。
このレイアウトは、お子様が成長する中での学習環境を最適化するだけでなく、ご夫婦の仕事環境も整えることができます。家族全員がそれぞれのスペースで集中して作業に取り組むことができ、家族の学びと成長を支える理想的な空間となっています。
さらに、デスクライトやお気に入りのアイテムを飾ることで、お子様たちは自分だけのパーソナルなスペースを持つことができ、学習に対するモチベーションも高まります。この見せる収納は、部屋全体に個性と温かみを加え、家族全員が快適に過ごせる空間作りに貢献しています。
見せない収納
書類や小物類の収納に専用アクセサリーの「A4収納の引き出し」、「CD収納の引き出し」が見せない収納として使用されています。同じように上部にも見せない収納でIKEAの白いボックスがいいサイズで収まります。
ピアノの上の右側のセルは通常よりも大きく開けられ幅325㎜では収まらないものが収納されています。開口部を設けた部分の上部はその重量とスパンから桁材を入れて構造的に補強する必要があります。この様に4コマ分のスパンを支える補強として桁材を通常より1本追加し更にその桁の成(せい)を増すことにより強度を確保し、上方の荷重を支えます。また同時にその荷重を下方に伝達する側板の厚みを通常の15㎜から24㎜に増幅することで構造的なバランスを保っています。
この事例と関連するプロダクト
その他の事例を見る