都内の戸建て住宅にお住いのお客様です。リビングダイニングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を幅3コマで背板仕様にて設置いただきました。広いリビングルームの一角、本棚はそこの天井いっぱいに置かれています。
背板仕様の本棚
コマ数が少ない本棚に関しては、セルの有効活用を図るため、4隅に配置するブレース板を省略し、代わりに中央の縦一列に細長い背板を設けることで水平方向の剛性を確保しています。例えば、天井までの高さのある本棚を設置したいけれど、横方向の列数は少なくても構わないという場合、4列以下で構成される本棚が該当します。これにより、天井までの空間を最大限に利用しつつも、収納コマ数は5列や7列の場合と比べて必然的に少なくなります。
このように少ないコマ数でも有効にセルを利用するために、背板仕様が導入されています。背板仕様では、縦一列のみに背板を取り付けることで本棚の水平剛性を確保しています。背板は縦材の内側に配置されるため、特に奥行350mmの本棚の場合、オプションの「専用カセット」を使用すると、その背板がある列のみ15mmカセットが前に飛び出す形となります。
ブレース板が省略されているため、全体としての収納力は向上します。背板があることで、少ない列数でも本棚の安定性が保たれ、効率的に収納スペースを確保することができます。本棚の全体的な収納力はブレース材のコマ数だけ増加し、より多くの書籍やアイテムを収納することが可能になります。
この3列の天井まで届くスレンダーな本棚は、部屋の片隅に設置されています。本棚の下部にはお子さん用の本が並び、上部にはご夫婦の書籍が整然と配置されています。この部屋は、家族が集まるリビングとしての機能が中心です。本棚の右側には大きな壁面があり、プロジェクターからの映像を映し出すスクリーンとして利用されています。また、その背後にはキッチンと直結するダイニングテーブルが置かれており、リビング学習の場としても活用されています。
この本棚は、部屋の主要な機能を補完する控えめな存在として、このミニマルな室内空間を支えています。家族全員が使うリビングの一角で、本棚は重要な収納スペースを提供しつつ、前には出ない立ち位置を保ちます。スレンダーなデザインでありながら、高さを活かして多くの書籍を収納しています。
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