東京の自由が丘でマンション経営をされているお客様です。その中でご自身で利用されている駐車場に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を複数台導入いただきました。
一見カオスの様に見えるこの空間は、この建物自体を所有するオーナーの人生そのものがモノに置き代わって並んでいる、そんな空間です。モノを捨てられない、なぜならばそのモノと関わった当時の自分のことが鮮明に記憶に刻まれている、違う表現をすればそのモノによって人生の一部がフラッシュバックされる。そんなモノが静かに点在する空間です。
整理整頓は生き方のリセット
モノが整理整頓されるということは、すなわち生き様、生き方をある時点でリセットすることではないか、とすら思えてきます。昔の自分であればおそらくこういう風に整理したであろう、といった事象が時間の経過とともに全く違う並べ方に代わる、その様に物事を整理するメソッドも時間の経過とともに変わっていきます。
本棚の導入は、ここではまさに生き様を一度切り取る様な行為です。一度リセットされたモノがそこに収納され、そこで一度時間もとまり、一息付いてまた次に行く、そんな気がします。
打ち放しコンクリートの荒々しい空間の中に、バイク、革ジャン、それぞれのメンテナンスツール、初期の頃のアップルコンピューターそして書籍が混在するカオスの様な空間の中に、自然とその主が浮かんでくる、そんな空間です。部分的に切り出せばそれらはまるで捨ててあるのか、あるいは捨てる前の姿なのかとも思える見え方、しかし連続する画像からは、それらのモノがきちんとした存在を主張してる姿が伝わってきます。
この場所は基本的には車庫なので、単車が普通に並びます。そのバイクを通して見た古い文庫本がぎっしり入った本棚の姿もまた多くを語ります。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
SERIES24
打ち放しコンクリートの中に
このシリーズではマルゲリータの本棚をコンクリート打ち放しの部屋に置いた際の考え方、レイアウトなどを実例をもとに紹介しています
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