都内の戸建て住宅にお住いのお客様です。
階段を上がった2階のアルコーブに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置いただきました。本棚は前面が階段を通した吹き抜けに面しているため使いやすく開放的な印象です。家族の本の他に友人からのカードなども飾られておいでです。
アルコーブ
アルコーブとは、部屋や空間の一部がくぼんでいる部分を指します。最近では、マンションの玄関が部屋側にくぼんでいるスペースを指すことが多いですが、室内においてもアルコーブは部屋の一部がくぼんでいることで、独立した空間として使えるスペースを指します。
マンションの入口にあるアルコーブは、外部からの視線を遮ることができ、玄関扉を開け閉めする際に廊下を歩いている人がいても通行に支障をきたさないという利点があります。一定の広さがあるアルコーブの場合、そのスペースを有効活用することも可能です。
室内にアルコーブがある場合のメリットは、居住空間に凹凸が生まれることで、特にその凹んだ部分の奥が他からは見えず、無限の広がりを感じさせる独特の雰囲気を作り出すことです。たとえアルコーブが浅くても、壁を窪ませてダウンライトを設置すれば、間接照明の柔らかな光と壁の陰影を楽しむことができます。アルコーブを利用して、好きなものを飾る棚にしたり、インテリアを飾ったりすることで、生活に潤いを感じられるスペースになります。このような工夫により、室内の雰囲気がより魅力的で豊かになります。
背板を入れて見せる収納に
本件では、横幅を3コマ、縦をほぼ天井までの設定で、階段を上がって各室に入る踊り場と廊下を兼ねた場所に設置しました。横3コマの中央列には背板を設け、水平方向の剛性を持たせつつ、ブレース板を使用しないため、その分収納ボリュームとディスプレイ面が増えています。これにより、アルコーブは見せる収納スペースとしても活用できます。
本件のように本棚をアルコーブに設置することで、実用的な収納が可能になります。アルコーブの壁全面を覆う書棚も魅力的ですが、このように幅を狭くし、背を高くすることで、よりおしゃれな使い方ができると言えます。
階段を下りた1階の水回りのこれもちょっとしたアルコーブにはマルゲリータの「コートハンガー5列タイプ」が置かれています。このコートハンガーは5段のステンレスバーが付いているのでコート以外の様々なものが場所をとらずにかけられます。ミニマルデザインがおしゃれなお住いのお役に立っている様です。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
一枚の板上に展開するディスプレイツール。壁に立て掛けるだけのコートハンガーも。
SERIES28
廊下を有効に活用する
このシリーズではマルゲリータの本棚を廊下に置く場合の考え方、レイアウト等を実例をもとに紹介しています
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