川崎市のマンションにお住いのお客様です。
リビングの一面に「Shelf カウンター付き本棚奥行350mm」と「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を並べて壁面一杯にお使いいただいています。
カウンター付き本棚はお子様が二人で使うべく2台の色を合わせたイームズチェアが寄り添うように置かれ、本棚は家族の共有本棚で下の方及びカウンター部はお子さんの本、上の方はご両親が使っておいでです。カウンターは主にお子様が使われていてご家族で共有されながら棲み分けがしっかりとなされています。
カウンター付き本棚の最上部をカウンター部の仕切りと同様に3列と2列で仕切りその上にお子さんの絵や工作が飾られています。常に新しいものが更新されていくのでお子さんの成長をアップデートで振り返ることが出来ます。高いところにある様で椅子の上に立てば簡単に手が届くので入れ替えも容易です。
またその隣の本棚の方はまるでそれに合わせた様なサイズの縫いぐるみが並んでいます。こちらはほぼ常設に近い形。四隅のブレース板のあるセルに置かれた縫いぐるみも印象的です。
リビング学習が出来る壁面収納
全体的には壁一面の壁面収納の一部に机が付いた形に見えますが、本件の壁面収納はリビングで勉強することを前提としたレイアウトになっていることが読み取れます。お子さんの学習机及び本、玩具をグリッドの中にコンパクトに纏め、ご夫妻の書籍もお子さんの手の届かない範囲に置かれるといったお子さんを中心とした構成になっています。
広いリビングダイニングの約半分を二人のお子さんを中心とした壁面収納として、将来的にお子様が成長された後でもフレキシブルに使い方を更新出来るレイアウトとなっています。
ご夫婦の書籍は「本棚の中の棚」をお使いいただきながらこの様にコンパクトに納められています。
リビング学習ではその机の位置が問題になります。本件ではダイニングテーブルからは距離を置きあくまで収納の近くに置かれているので食卓をを散らかすことなく勉強し終わった後の片付けも自然に身につくように考えられています。
更にカウンター付き本棚のカウンター面はお子様の勉強机として自由に使わせるため保護用の「透明塩ビマット」をお使いいただいています。これはリビング学習の隠れたグッズとして多くの方にご利用いただいています。
「Shelf カウンター付き本棚 奥行350mm」と「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」が隣り合う箇所のディテールです。
リビング学習のデメリットの克服
あらためてリビング学習とは、リビングダイニング特にダイニングルームを学習場所として使う学習法のことです。一人で静かな空間で勉強する子供部屋ではなく適度な雑音が聞こえるリビングで学習する方が、安心感とほどよい緊張感の中で勉強に取り組むことができ、分からないところもすぐに質問でき学習能率が高まると言われています。
その様に昨今話題のリビング学習ですが、メリットばかりでなくデメリットもあります。
デメリットで一番大きな点はリビング、特にダイニングが勉強道具で散らかるという点です。これはまさに収納で解決できる点でもあります。リビング学習をすると、ランドセル、文具、教材、プリント等といった学用品がダイニングテーブルにいつの間にか集まってきます。おしゃれにコーディネートされていたはずの部屋が食事のたびに教科書やノートを片付けさせて、消しゴムのカスを掃除して、といつの間にかカオス的な世界に進んでいきます。また、ダイニングテーブルで勉強をすると意外と手元は勉強をするのには暗いので視力低下を引き起こします。デスクライトを置けば解決はするのですがそれがまた食卓のカオス化に繋がります。快適な学習環境とスタイリッシュな生活空間はこの様に意外と両立が難しいのです。
部屋中のあらゆる場所に学習用の道具があふれ、物の置き場所が定まっていないカオス寸前の状態では必要な道具をすぐに見つけることは難しく子どもの学習への姿勢にも徐々に悪影響を及ぼしていきます。こうなると学習効果を高めるどころか勉強に着手することが面倒な作業になってしまい、そのうち段々と勉強することそのものが億劫になっていきかねません。
この様なデメリットに対しては
●リビング学習と言ってもその学習場所は食卓とは分離する。
●学習用の道具、プリント等は一定のルールを持って収納する。
でかなりの部分が解決可能と考えます。本件はまさにそれの規範とも言えるリビング学習の俊逸なアイデアです。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
住宅・オフィス向けメンテナンス用品やサプライ用品。自然塗料やデスクマットなど。
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