都内のマンションにお住いのお客様です。
最上階にお住いなのでその屋根の形状がそのまま室内に船底天井として表れています。その天井と壁面の仕切りとなる梁下に「壁一面の本棚 奥行250mm」が収められています。白い壁と天井で構成される幾何学的な形状の室内にあってそこだけ微かに色彩が浮かび上がるとても綺麗なインテリアになっています。
最上階を活用する
マンションの最上階で屋根が切妻型や片流れ型になっている建物の場合、その最上階は勾配天井になっているケースが多く見られます。特に公団仕様の場合、構造的および断熱性能を確保するために、下の階と同様に一度スラブ(※)を渡して、その上に意匠的に屋根をかけるケースもありますが、最近では屋根の形を室内に反映させるデザインが主流となっています。これにより、唯一無二の勾配天井という上部に抜ける気持ちの良い空間が生まれます。
(※)コンクリート製の床板
このお客様の場合、梁によって一度仕切られた一段窪んだ箇所があります。その梁下に壁面収納を配置することで、本棚が壁面に自然に馴染み、さらにそこに面する開口部が目一杯立ち上がっているため、眺望とリビングダイニングの見晴らしが良くなり、非常に気持ちの良いダイニングとなっています。
キッチンからの視界も勾配天井のその勾配が作用して実際よりも遠くに開口部が見通せるメリットもあります。
リビングから見返す
一方でこの勾配天井に沿ったダイニングの反対側はリビングになっています。リビングからダイニングを通して壁面収納に向かうとき、その上空が高く抜けているので気持ちのいい空間になります。最上階の物件メリットを最大限に活かした清楚な使い方です。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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