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見晴らしのいい部屋のリビングボード壁一面の本棚奥行350mm / Shelf

2022/3/30

都内のマンションにお住いのお客様です。その見晴らしのいいリビングダイニングの1面に「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を設置いただいてます。

壁のサイズにピッタリと収めた壁面収納

この室内は、長手方向が前面バルコニーに向かっているため、陽当たりの良さが魅力です。そのバルコニーからの陰影が、バルコニーと直行する壁に設置された本棚のグリッドと呼応しています。

基本は縦7コマ×横7コマの壁面収納ですが、左端の列のみ壁全体のサイズに合わせて幅を調整しています。通常、左端の列に配置されるブレース材は左から2列目に配置されています。本棚の上部は天井の高さに合わせてカットされています。この壁面の梁は2段になっているため、カットはその形状に合わせています。また、棚の背面には巾木の厚みに対応したカットが入っており、壁に沿わせる形で設置されています。

リビングボードに於ける見せない収納

リビングダイニングの壁一面を占めるこの壁面収納には、ご夫婦の共有の書籍が並べられ、同時に日用品も収納されています。下方の中央コマには専用アクセサリーの「ファイルボックス」と「A4書類収納用の引き出し」が使用されています。ファイルボックスと引き出しは、さまざまなモノを分類、保管するのに便利です。また、視線が届かないように片付けておくのにも適しています。

専用カセット

「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」をはじめ、シリーズ内奥行350mmでは見せない収納のための専用カセットを用意しています。インナーボックスや引き出し収納、仕切り板など様々な用途に合わせています。日用品、雑貨、文具等の細々としたものの収納、ファイル類の収納に見せない収納としてお使いいただけます。

見せない収納
日用品、雑貨、文具等の細々としたものやファイル類は、積み重ねることが難しいためスペースを取りますが、その見た目はあまり美しくありません。専用カセットを使用することにより、それらを表面から隠し、見せない収納としてお使いいただけます。また、同一本棚内で使用することにより、見せる収納と見せない収納の共存が可能です。

位置を変えられる場所を変えられる
専用カセットは350mm奥行の本棚のセルに基本的には嵌めるだけの作りです。本棚内のコマのレイアウトを変更したい場合、カセットを取り出し、新たな場所に移し替えることが容易にできます。

専用カセットは、中央部に指をかける把手の役割を持つ小さな穴が空いている統一されたデザインのため、本棚のグリッド線の中に複数配置されると、パズルがはまったようなビジュアル効果が生まれます。本件では、中央に置かれた引き出しの引手がダイスの表面のように配置され、シンメトリックで安定的な配置となっています。中央部の7つのセルを使ったファイルボックスと引き出しは、明るい面の集合を構成し、視覚的にもグリッド収納の中にキャビネットがあるような効果を生み出しています。

さまざまな陰影が生まれる壁面

この収納棚が置かれた壁面は、白い壁紙とフローリングの床との間が白い巾木で区切られたシンプルなデザインです。そこに縦板と横板を嵌合させて奥行350mmの本棚が形成されています。棚には背板がないため、元々の白い壁面が棚の奥に見えます。棚板が組み合わさってできる影の深さはセルの位置や収納物の形状、ブレース材が作る斜めに切り取られた空間などにより少しずつ異なり、壁面に微妙な差異が生まれています。棚板の見付（正面から見た部材の幅）の部分が最も明るくグリッド線を形成し、それぞれのセルに収納された本などによる多彩な景色をリズミカルに整えています。

右端は、窓の青いカーテンでわずかに覆われています。カーテンの質感がベランダと室内の境界にかけられることで、光の重なりが柔らかく結ばれています。また、ロボット掃除機のホームベースが右下のブレース材のあるセルの前に置かれていますが、カーテンの裾のシルエットと連携しているため、自然な感じで視界に収まっています。

落下防止バーによる水平のライン

ガラスのゴブレット、エナメル細工の小さなピッチャー、足付きのグラスなど、繊細なガラス製品が収納されています。スコッチウイスキーの名産地であるアイラ島のさまざまなディスティラリーから集められたウイスキーの瓶もここに置かれています。そういった貴重で繊細なモノを保護するために、ここでは専用アクセサリー「落下防止バー」が使われています。落下防止バーは、つっぱり伸縮タイプのアルミ製のバーで、セルの内側に配置し、ローレット加工された部分を回すことでバーを嵌め込み固定し、本棚に収納した物の落下を防ぎます。