都内のマンションにお住いのお客様。ご夫婦の書斎に「Shelf 開口部のある本棚」とそれに合わせる形で「Tavola コンソールデスク」を2台を並べて置かれています。コンソールデスクは本棚のサイズに合わせた特注品です。窓から入る柔らかな光とダークブラウンの落ち着いた作業面が静かに呼応しています。
見せない収納で仕切る
本件では、お二人は横7コマの幅の本棚をちょうど同じサイズに2等分し、半分ずつ使用しています。中央の列は二人の境界線であると同時に共有エリアとして機能し、この1列には「専用カセット」を3つ使用してスペースを二つに分けています。このオプションツールはカセット式で、A4書類収納用の引き出し4段、引き出し2段、2段の仕切り板を使用しています。深い引き出しが1つ、浅い引き出しが2つ、仕切り板が1つずつあり、これを半分ずつ分けて使っています。
デスクの下には、キャスター付きのエレクターシェルフがあり、その上にダストボックスが置かれています。このシェルフのメタリックな質感が、2台の個性的なチェアの脚部のマテリアルと調和し、視覚的にバランスの取れた構成を作り出しています。それぞれのアイテムが個性的でありながら、お互いのセンスが共鳴していることが感じられるお部屋です。さらに、開口部の右端に置かれたコーヒーメーカーが、縦板に落とすガラスのシルエットが印象的で、空間に独特の雰囲気を添えています。
この本棚には背板がないため、設置した壁面が本棚越しに見えます。本件では、下方に開口部があるため、壁紙の色がより多く見えています。この本棚を正面から見ると、奥の壁紙は深めのグレーで、室内全体のアクセントウォールとなっています。また、左側の開口部の奥の壁紙だけが浅いグレーで、本棚の奥の他の壁面とは異なる色になっています。
縦横の棚板に窓から入る柔らかな光が反射し、様々な階調の影を作り出しています。収納された書籍や引き出しが本棚の表面に彩りを加え、壁紙の色が内側に含まれることで、色彩と光のバリエーションが奥深く広がっています。コンソールデスクの落ち着いたダークブラウンの作業面と、本棚の木の色のコントラストも、同系色の濃淡で静かに呼応します。
開口部付き本棚とコンソールデスク
壁面いっぱいに広がる本棚に合わせて、コンソールデスクが2台並べて配置されています。一見カウンター付き本棚のように見えますが、本棚と机部分は独立しているため、離して使うことも可能です。これは将来的なレイアウト変更に柔軟に対応するため、本棚とカウンターを一体化せずに別々に設置した結果です。コンソールデスクの奥行きは800mmあり、本棚と同じサイズで、複数のPCを使用できる広々としたワークスペースを提供しています。
ドアを入って正面の壁は、オイスターホワイトの壁紙に、細い黒いフレームで縁取られたモノクロームのアートワークが一枚だけ飾られています。この壁の色、淡い色のフローリング、本棚の木の色が淡色のグラデーションを形成しています。
この部屋のクリーンな壁面は、反対側の壁面いっぱいに広がっている本棚が作る高揚感と相乗効果を発揮して、書斎の落ち着きと居心地の良い雰囲気とを同時に醸し出しています。
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