都内の戸建て住宅にお住いのお客様です。
2階のリビングからもう更に階段で上がると、そこは天井の低いロフトがあります。リビング上部はそのまま吹き抜けとなりそこに面する形で現れます。
そのロフトに「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置いただきました。ここではロータイプは使わずに通常の本棚の高さをカットする方法でロフトの天井に合わせたオーダーとなっています。
ロフトの壁面に
ロフトの壁面に縦4コマ×横7コマの本棚と縦4コマ×横4コマの本棚を2台連結して並べ、全体では縦4コマ×横11コマが連続する壁一面の本棚を設置していただきました。「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」の規格サイズの高さをカットしてロフトの天井の高さに合わせています。
本件のロフトの天井の高さは約1400mmです。左側の壁面には採光と通気のための辷り出し窓があり、右側には一段奥まったスペースがあり、ベビーカーやベビーチェアなどが置かれ、エアコンの室内機が設置され、天井に接する窓の下には水栓が見えています。このように幾つもの機能を備えた大きなスペースを、現状ではお子様の遊び場としてお使いいただいています。
3人目のお子様はまだ赤ちゃんなので、ここまで上がってくることはできませんが、上の2人のお子様は、この広い快適なスペースで存分に遊んでおられます。最下段にはスポーツカーの模型が2台見えていますが、フラットなフローリングをサーキットに見立てて夢中で車を走らせているご様子が目に浮かびます。
ロフトの広い壁面いっぱいに4段の本棚が設置されています。上部の高さは320mm、最上段はそれよりわずかに低くなっています。最下段には棚板がないのでこの段の有効高は400mmになってます。この段ではコンテンツを直接フローリングの上に置いてお使いいただくので大型の書籍や重いファイルなどを収納するのに適しています。床の上を滑らせて出し入れできるので、バスケットやファイルボックスを活用して見せない収納を実践していただくことも可能です。
収納スペースの床に直接モノを置くと、置いたモノの上部には使用できない空間ができます。一方で本件のように壁際に本棚を配置すると壁の前の奥行き250mmの細長い床面が本棚によって占められますが、その上部には壁に沿って収納空間が垂直に立ち上がり床から天井までのスペースに様々なモノを積み重ねて収納することが出来るようになります。それぞれのセルに何を収納するのか、使用頻度や取り出しやすさなどを勘案しながら組み立てて、密度高く機能的な収納スペースを構成していくことが可能になります。
ここではロフト全体の空間にも本棚のスペースにもまだまだ十分な余裕があるので、現状では溢れるモノの収納に関する悩みを感じることはありませんが、これからご家族は、時間の経過に従って特にお子様の生活パターンが変化し、自然と増えていく様々なモノの配置を変更する必要が出てきそうです。その際に、ロフトにこれだけのスペースがあることはとても有効で、ここをフル活用しながら階下の暮らしをいつまでも快適に整えておくことができるでしょう。
リビングからロフトを見上げた時に、本棚を設置した奥の壁面がどのように見えるかを配慮しながら収納のプランを考えることも重要です。マルゲリータの本棚は、等間隔で棚板が並び、棚板の見付によるグリッド線が壁一面に広がります。見付が作る細いラインや直角に交差する棚板は、障子の桟のようにも見え、壁面に軽やかな明るい雰囲気を作り出します。また、棚板を通して光を感じられることも特徴です。リビングから本棚の上部が見える場合、ロフトによって開放的に見える天井部分に、まるで欄間のような効果が生まれ、光と空気の流れを感じさせる空間が作り出されます。
奥行250mmの本棚は、A4サイズのコンテンツの収納に最適です。ビジネス文書、写真集、論文、さらには近年の教科書など、A4判のアイテムは多岐にわたります。A4判を収納する際にはセル内の余白はほとんど問題になりませんが、この本棚に文庫本や新書、ミニカーやフィギュアなどの小型アイテムを収納すると、セル内のスペースをさらに有効活用したくなることがあります。そのような場合に便利なのが、カセット式の専用アクセサリー「本棚の中の棚」です。
この「本棚の中の棚」は、コの字型の小さな棚で、セル内に段差をつけて奥に並べたアイテムを少し高い位置に配置できるようにするツールです。サイズにはバリエーションがあり、大量の蔵書を整理したり、細々としたアイテムを整然とディスプレイしたりする際に役立ちます。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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