都内のマンションの最上階にお住いのお客様のマルゲリータ使用例です。
リビングの壁一面を大小2台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を2台連結して目一杯を壁面収納としてお使いいただいてます。机と椅子を使ったり座卓を使われたり目線の高さを気分で変えながら大きな本棚との位置関係を楽しんでおいでです。
向かって右側には既製品の縦7コマ×横7コマの本棚が置かれています。左側の2列は特注の本棚で、最上段をカットして縦6コマ、右の列は縦7コマです。リビングの右端の梁に沿わせて設置しているため、本棚の左側の梁の下に少しだけ隙間ができています。この隙間は、梁の形状に合わせつつエアコンの配管を通すためにできたスペースですが、掃除道具などの置き場所としてお使いいただいています。
壁一面を壁面収納に
日本の生活環境においては、リビングでの座り方や位置調整に関する生活のスタイルは非常に柔軟です。玄関で靴を脱ぐ習慣があることから、その場に合わせて様々なアレンジが行われます。例えば、スペースの大きさや家族の人数、身体的な制限などによって、異なるバリエーションが生まれます。本件では、壁に沿わせたコンソールデスクとチェアを利用する座り姿勢での使い方と、座卓を使って床の上に座る姿勢とのバリエーションが用意されています。
目線の高さを気分で変えながら、その時々にふさわしいリラックス出来る環境を作っておられます。壁面の本棚の大きな存在感は変わりませんが、座る位置によって目線の角度が変わるたびに少しずつ味わいを変えながら楽しむことができます。
それぞれの高さが320mmあり、縦に7段積み上がった大きな棚の景色は、視点の移動と連動して遠近法の図解のように視界が変わってきます。床の上に座って本棚を見上げれば、棚板の下の面が多く見え、窓からの光が当たる面積が大きくなり、明るい間接照明のような印象になります。一方、椅子に腰掛ければ目線は棚の真ん中あたりに来るので、窓に向かう水平面が安定感を強調した視界を作って空間の広がりを見せてくれます。
左側2列(特注)と右側の7列(既成)を連結した様子を正面から。この様に連結した場合にはブレース板は全体で4か所になります。
見せない収納
本件では窓側の2列ではファイルボックスなどを使った見せない収納が取り入れられています。下段は無印良品の白いファイルボックスをセルに収めて分類し、収納したモノが見えないようになっています。また、上段では籐のバスケットを使って様々なモノを視界から隠して収納しています。バスケットの中には「裁縫に関する道具」とか「ピクニックに行く時の道具一式」とか、関連するものをまとめて入れておき、必要な時にはそれらに関するモノをまとめて取り出し、使わないときはひとまとめにして片付けておけます。
本件ではお使いいただいていませんが、マルゲリータの奥行き350mmの本棚には専用のカセット式のアクセサリーが用意されており、ファイルボックスや仕切り板、書類収納引き出しなどを用途に合わせてお選びいただけます。
本棚の中の棚|大量の蔵書を収納
セルの中に大量の本を収納する際に、その中身をどう整理したり把握したりするのが良いかは難しい問題です。本件では、収納されている文庫本やコミック本の背表紙がセルの中で高低差をつけて収納されていますが、これは、専用アクセサリー「本棚の中の棚」を効果的にお使いいただいている様子です。
一方、文庫本は3列で置かれていますが、最前列の本のタイトル以外は隠れているので、よほどしっかり覚えていない限り把握できず、せっかくの蔵書の存在感が薄れてしまいそうです。これらの例を比較すると、本棚の中の棚を活用してセルの中に高低差をつけ、セルの中の空間を立体的に活用して背表紙が少し見えるようにするメリットが際立って見えます。
コミック本や文庫本の背表紙は、一冊一冊のデザインは個性的で強い色彩とコントラストを持っていますが、こうして整然と本棚に並ぶことで質感の整った色面を形成し、タペストリーのような効果すら発揮してきます。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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