戸建て住宅にお住いのお客様のマルゲリータ使用例です。
小さなお子様が自由闊達に動いて学べる部屋に「Shelf 開口部のある本棚」をその開口部の位置を変えて設置いただきました。
その高い位置にある窓にあわせて本棚の開口部を配し窓を塞ぐとことなく利用されています。そもそもこの「開口部のある本棚」の開口部はそこにTVを置いたりPCのディスプレイを置いたり、ワークスペースを作ったり、を前提にしているので本件より2段ほど低い位置にあります。それをカスタマイズされた計画です。
高い位置にある窓
壁の高い位置に窓がある場合そしてその壁を壁面収納として活用したいと考えるときその窓の処遇には困ります。
●高窓の下端までの壁面収納とする
●窓そのものを無視して壁面収納で覆いつくす。
一般的には前者の様な高窓の下端までという方法を取る方が多い様に思えます。しかしその高窓を生かしながら壁一面の壁面収納を作られた事例が本件です。
このリビングは幅広の無垢材によるフローリングで覆われる気持ちの良い室内で、一面をその壁面収納が担っています。
小さなお子さんがいるご家庭なのでその生活スタイルに合わせたオーダー収納家具として生活のリズムを変えることなく存在することを目的としています。リビングに於ける書類や書籍の収納量のバランスとそのサイズやデザインにこだわりながら最小限の壁面収納が構成されています。
窓に合わせた壁面収納の開口部のディテールです。その上部の重量を支えるために高さ80mmの桁材が2本3コマ分に渡してあります。
壁面収納の開口部の高さから見る。この視点から見るといかに大量の書籍が納まっているかが分かります。
アクセントウォール
このリビングはその一面の壁だけ色を変えたアクセントウォールと呼ばれる手法を採用しています。これは最近の住宅やホテルに於ける居室の作り方の、言葉は適切ではないのですが“流行り”の手法の一つです。
しかしここではその違う色を携えた壁面に壁一面の本棚を設置することにより折角のアクセントウォールが認識し辛くなります。そこで正面に向かって左側、本棚の開口部の下部、そして背板のない本棚のセルの中の本の隙間からわずかに顔を出すその「部分」の集まり、その残された部分が寄り集まって壁の構成をさりげなく表現しているうちに非常にセンシビリティーですがバランスのいい壁面が結果的にそこに構成されています。見え隠れするアクセントウォールの存在が構成主義的にさえ感じます。
小さなお子様が自由闊達に動き廻れる広いリビングでこれまで同様に高窓からの光も十分に受け取る事が出来、また必然的に窓に対しての彫りの深い造形が構成されているため時間とともに差し込む陽光の変化とそれが作り出す影絵がフローリングの上で展開される姿は絶妙です。見え隠れするアクセントウォールの存在と手前にあるファブリックのソファの対比も大変心地よいものになっています。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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