都内の住宅地の戸建て住宅にお住まいのお客様,家族共有のストレージスペースに特注の横2列タイプの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「Shelf 壁一面の本棚 ロータイプ」を組み合わせてお使いいただいてます。
窓を塞がない
極めてシンプルに、窓を塞ぐとことなくそれを生かした状態で壁面収納を作られた事例のご紹介です。
左側の縦長の本棚は「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」をベースにコマの幅を少し広げた状態で、更に2列にして壁から窓枠までの幅に合わせて製作したものです。窓下に伸びる2段の横長のものは「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」を既製品のまま加工なしにご利用いただいています。
特注の加工を施さないロータイプの本棚と幅を調整した2列の本棚を隣り合わせて正面から見てL字型に壁面収納を構成、窓からの採光を損なう事なく確保された事例です。ここではロータイプの本棚の天板の見付け寸法もサイズもその隣の本棚のそれと合わせ、まるで一体で製作された様に見えます。ロータイプの天板は少し大きめの物の仮置きとしてお使いいただき、その上の窓台はこの部屋のちょっとしたディスプレイ台となっています。特に窓台は窓から差し込む光に対して逆光の効果もあり小物のシルエットの映える華奢なステージになっています。
本棚を設置したい部屋に窓がある場合、その窓を生かすか、または気にせずその手前に置いてセルを通した光を室内に入れるか、その使い方は分かれるところです。本件はあくまでその窓を生かした形でご利用いただいています。特に本件の様に既存の窓を囲おうとしないで1辺だけ窓のサイズに合わせ、もう1辺はそのまま置かれているところにその軽快さが表れています。
2列の本棚と2段の本棚が並んだ様子です。コマのサイズ、仕様が共通なのでそのまますんなり一体化した壁面収納となります。ロータイプの本棚の上にはプリンターなどが置かれさらにその上の窓台にはかわいい小物も並べられ室内の雰囲気を柔らげます。
この部屋は書籍を含めた家族全体の「直ぐに使うものの物置」として使われています。ご覧のように本棚以外にもキャリングバッグ、スーツケース等を仕舞う既存の棚もあり、そこにストックとしての本棚が追加された形になります。そもそも書庫に近い物置なのでややもすると物を詰め込み過ぎその結果開口部も塞がれがちで部屋自体が薄暗くなる可能性もありますが、ここではその開口部を残し採光を十分に取り入れることで居室同様の明るさを損なわずその場所でそのまま仕事も出来る環境になっています。
本棚の中の棚
教科書などに使われるA5判や単行本に多いB6判や四六判の書籍は、その高さが180-200mmほどなので、これらを後列にして前列に高さ148mmの文庫本や173mmの新書を置けば、後列の蔵書の背表紙が少し見える状態になります。しかし同じサイズの書籍を前後に2列並べてしまうと後ろの列の書籍は埋もれて見えなくなってしまいます。
そこで、「本棚の中の棚」を使って後ろの列を少し高くすることで、背表紙が一部分見える状態にします。本棚の中の棚は、大量の本を収納できるマルゲリータの機能を最大限に活用していただくためのツールです。カセット形式のオプションで高さと用途に応じて4種類から組合せによっては6種類からお選びいただけます。たくさんの蔵書をお持ちの方は、その蔵書がそこに並んでいる状態を視認できるようにすることが読書の楽しみの大切な要素でもあります。
コンセントプレートを生かす加工
マルゲリータでは本棚の設置にあたり、その部屋にあるスイッチプレート、コンセントプレート等が本棚に干渉する場合そこに該当する箇所を面状に加工したりコンセントが差し込める様に縦材を欠きこんだりという加工を事前に行います。本件でもお客様の方でコンセントの位置を正確に測定していただいたのでそのサイズにプラス10mmの余裕を見て縦板を面状に加工しこのように部屋としての機能を損なうことなくお使いいただけています。
この壁面収納の並びにある既存の棚もスペース的には納まっていますが何分棚板を支えるピッチが長すぎるためそれが少々撓んでいるのが画像からも分かります。出来れば床から縦板を足してそのスパンをせめて半分に出来ればと思いました。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
SERIES31
窓を塞がずに本棚を配置する
このシリーズでは窓を活かして本棚を配置する場合の考え方、レイアウト等を実例をもとに紹介しています
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