都内の1DKにお住いのお客様のマルゲリータ使用例です。リビング全体をワークスペースとしてお使いです。窓側のキッチン寄りの壁面には「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置して、その手前には小さな棚を置き、入口に近いエリアにはラグを敷いて、そのスペースにスタンディングデスクとステッパーと座卓を配置してあります。その他の家具は一切置かずに広々とした作業空間を作っています。
リビングをワークスペースに
デスクから窓へと繋がる空間の壁一面を覆うように設置されているのは縦6コマ×横7コマです。この壁には梁があり、窓の上部のエアコン室内機が取り付けられた部分も梁になっているため、既製サイズの縦7コマ×横7コマの本棚を基に調整し、最上段の横板を外して縦6コマに加工しました。また、窓寄りの4枚の縦板を窓の下の大きな梁の高さに合わせてカットし、左側の4枚の縦板は本棚の背後の壁の梁の高さに合わせてカットすることで、この空間に造り付けの家具のように納まっています。床から梁下までの高さと縦板の寸法とが合っているので、万が一、前のめりの方向へ倒れる力が働いたとしても、棚板が梁にかかって転倒を防止します。
本棚の右端はカーテンレールボックスに沿っていて、窓と本棚との間にカーテンだまりを作っています。本棚の左端を起点としてピクチャーレールが巡らされていて、周り縁のような外観が白い巾木と呼応しています。
スタンディングデスク
椅子に座ったままでの長時間の作業は、多くの人が集中力の低下を経験する原因となっています。座った状態では体が安定しすぎてしまい、眠気を引き起こしやすいと言われています。一方、スタンディングワークでは立ったままの姿勢で作業するため、デスクに向かっていても眠気が少なく、高い集中力と生産性が期待されます。
スタンディングワークでは、座った状態のように座面や背中が温まらないため、集中力を維持しやすくなります。また、立っていることで足を動かすことができるため、集中しすぎて疲れたときには軽い運動やストレッチを行いながら仕事のパフォーマンスを向上させることができます。実際にスタンディングデスクを使って仕事をしていると、能率や健康面での効果があるだけでなく、最初のうちは足が疲れるため、「早く仕事を終わらせよう」という意識が自然と湧いてくるという現実的な効果もあります。
このような理由から、スタンディングワークは近年注目を集めています。多くの海外企業がすでに導入しており、国内の企業でも導入例が増えています。
マルゲリータの本棚は、厚さ15mmの縦板と横板を組み合わせて構築されており、四隅のブレース材によって水平方向の堅牢性が確保されています。この構造により、本棚には背板が不要で、棚板の奥行きを最大限に活用できます。また、棚板越しに背後の壁面が見えるため、視界が広がります。
縦板と横板は格子状に組み合わされて固定されており、動かすことはできません。縦材は全荷重を均等に受けるように配置され、横材のスパンは短く設定されています。そのため、重い物を収納してもほとんど「たわみ」が生じません。奥行350mmの本棚では、1コマあたりの耐荷重は約30kgで、A4サイズの文書から分厚いA4フォルダまで幅広く収納可能です。
1コマのサイズは幅325×奥行350×高さ325mmで、A4サイズよりも少し大きめの書籍や美術書、写真集、図鑑、建築関連の書籍、大型のファッション雑誌などを収納するのに適しています。また、直径12インチのLPレコードを収納するのにも最適で、1コマあたり約70枚のアナログレコードを収容できます。これにより、レコードコレクターやプロのユーザーにとって理想的な選択となっています。
ラグの敷かれたエリアでは、デスクを壁や窓に向けたり、座卓を使って低い位置で作業したりと、長時間の集中をサポートする工夫が施されています。机上の書類やコンピュータの画面から視線を外し、姿勢を変えてストレッチや小休止をするたびに、窓から差し込む外光が本棚の棚板に反射する様子が視界に入ります。6枚の横板が描く水平ラインは部屋の奥行きを強調し、視線は自然と明るい窓の外へと誘導されます。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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