FILE 396

デザイン事務所の打合せ室に 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf

Follow me!

グラフィックデザイン、パッケージングデザインをされているデザイン事務所の打合せ室に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を2台設置いただきました。それぞれが部屋の対角線上にありコンパクトに使いやすく置かれています。

オフィスレイアウト壁一面の本棚

天井の高さに合わせるため、両方の本棚の縦板の上部を調整しています。出窓近くの本棚では、左端の列が天井にかかる梁の高さに合わせるため、最上段の横板をカットして左端の列を縦6コマにしました。このカットされた横板は左端の縦板と嵌合し、ビスで固定されていますが、切り落とされた横板の端にはビス止めはされていません。本棚は縦横の棚板に切れ込みを入れ、横板と両端の縦板をビスで固定して組み立てられています。ビス止めされていない最上段にもビスの頭を揃えて視覚的なバランスを取っています。四隅に配置されたブレース材により水平方向の剛性が確保されているため、本棚には背板を取り付ける必要がなく、棚板の背後の壁面まで視線が届きます。

本棚の背後の壁面にはピクチャーレールが取り付けられているため、わずかな隙間が生じています。この隙間を通して光が入り込み、美しい間接照明のような雰囲気が生まれています。上段の3つのセルにはトロフィーや盾がディスプレイされており、縦板と壁の間に差し込む細い光跡が空間に静かな演出を加えています。

左端の三角形の空間にはブレース材によって深い影ができており、そのスペースに観葉植物が置かれています。下垂する観葉植物の小さな葉に光が当たり、木材の質感と相対します。

オフィスレイアウト壁一面の本棚
オフィスの打合せコーナーに壁一面の本棚
事務所の打合せ室に壁一面の本棚
事務所の打合せ室に壁面本棚

線入り板ガラスを通して乳白色の外光が差し込む明るい壁面に直交する位置に、もう1台の「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」が設置されています。この本棚の上部にも梁があり、右端を壁に沿わせて設置したため、左端の縦板が梁にかかる位置にあります。そのため、左端の横板と縦板の最上部をカットして収めました。側面の上部が梁にかかる位置にあるため、ビスの頭を並べる装飾用の加工は施されていません。

最下段には棚板がなく、有効高が他の段よりも高い400mmあります。この高さを活かして、大型の書籍や重量のある見本帳のファイルなどを直接フローリングの上に収納しています。本棚の奥行きよりも少し前に出ているものもありますが、動線にはほとんど影響がなく、使い勝手の良い配置が実現されています。一方、最上段はポリ袋で梱包された資材などのストックスペースとして利用されています。左端の最上段には横板がカットされており、そのスペースには大型の美術書が置かれていて、理想的な収納スペースとなっています。

オフィスレイアウト壁一面の本棚
オフィスレイアウト壁一面の本棚

奥行250mmの本棚は、一般的な本棚の標準サイズで、最上段と最下段以外のセルの内部有効寸法は幅325×奥行250×高さ335mmです。このサイズは美術書や図鑑、図録、写真集、画集など、A4よりもわずかに大きな書籍でも収納可能です。縦板と横板が格子状に組み合わされ、固定されているため、重い書籍を隙間なく収納してもほとんど撓みが生じません。

この本棚の耐荷重は1コマあたり約30kgです。ほとんどのセルが書籍で埋まっており、大型の書籍が密集して配置されています。その濃密な背表紙の配列は、色彩の豊かさと共に情報量の多さや専門的な深さを表し、迫力のある光景となっています。本棚の前面に広がる棚板の細い見付が描くグリッドラインが、書籍の背表紙の集合体を覆うように配置されています。このラインが光を受け、ハイライトとなりながら壁面を覆っているため、デザイン事務所の打ち合わせ室の壁面はエネルギッシュでありながらも静けさを感じさせ、統一された落ち着いた景観を作り出しています。

オフィスの打合せコーナーに壁一面の本棚

この事例と関連するプロダクト

Shelfシリーズ / 壁面を天井やまで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

Shelfシリーズ

壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。

その他の事例を見る

マルゲリータお客様使用例をYouTubeでもご紹介しています。