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夫婦それぞれの書斎に 壁一面の本棚 奥行250mm / Shelf

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都内のマンションにお住まいのお客様。
ご夫婦それぞれの書斎に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を設置いただきました。部屋のサイズに合わせてレイアウトされ壁一面をフルにお使いいただいてます。

ご主人の書斎

壁面の幅を最大限に活用して2台の本棚を連結し、横に9列が並ぶ圧倒的な書籍収納スペースを実現されています。大きな壁面に垂直と水平の線がグリッドを描き、その中に大量の蔵書が収められています。本棚が設置されている壁の反対側にはワークデスクとソファが配置されており、デスクの前からソファに移動すれば、本棚との間の広いスペースでゆったりと読書が楽しめるような設えになっています。

夫婦それぞれの書斎に壁一面の本棚

2台の本棚を連結させて設置

入口に近い場所には縦7コマ×横5コマの本棚を配置しています。窓に近い方には縦7コマ×横4コマの本棚があり、左側の3列は梁の張り出し部分とエアコンや配管スペースを確保するために上2コマ分がカットされています。2台の本棚は棚板の高さを揃えて連続して配置され、連結箇所は左から4列目と5列目の間にあり、見付の幅が倍になっていても気付かないほどその内容物が圧巻です。

本棚には、大岡昇平、加藤周一、渡辺一夫といった異なる背景と専門を持ちながらも、戦後の日本文学の発展に大きく寄与した作家たちの全集が並びます。これらの作家は、戦争体験や戦後の社会変動を背景に、深い洞察と独自の視点から文学作品を生み出し、日本文学の多様性を広げてきた人達です。木製の本棚に整然と並ぶこれらの書籍は、その無地の装丁と呼応しながら、静かに、しかし多くを語っています。彼らの作品は、時代の記録であると同時に、人間の本質や社会の変動に対する深い洞察を提供しており、この本棚はそれらの知識と洞察の宝庫となっています。戦後の日本文学の豊かさと深さを象徴するこれらの全集は、読む人に新たな視点や理解をもたらす貴重な存在です。

夫婦それぞれの書斎レイアウト

インテリアとしての本棚

この部屋は天井も壁も白く、床も淡い色調のフローリングです。そのフローリングに本棚の見付けのラインがハイライトを受けて映り込みます。白を基調としたインテリアに、近代文学のエッセンスが自然に溶け込みます。

また本棚には背板がないため、収められた書籍の背後に室内の白い壁が見えます。本棚は壁面全体を覆い、軽やかな水平と垂直の棚板が組み合わさり、書籍とともに壁に映し出す陰影を作り出し、大きな壁面に柔らかなニュアンスを加えています。

それぞれの書斎スペース
夫婦それぞれの書斎に壁一面の本棚

本と積み重ねていく時間

最下段はソファに座ったときに正面にくる位置にあります。この段には前述の作家ごとの著作集や全集、自選集などが整然と並べられ、その背表紙の文字が横一列に揃っている様子は圧巻です。蔵書がセルごとにテーマごとに集積されている部分もあれば、一つのセルでは収まり切らずに隣のセルに広がっている部分もあります。グリッド線によって区切られた壁面は、近代文学を好まれるこの部屋の主にとって、大切な本に囲まれた自分だけの空間です。読書体験の積み重ねが可視化され、蔵書を自由に並べられるフィールドのようなものなのかもしれません。

夫婦それぞれの書斎に壁一面の本棚
夫婦それぞれの書斎に壁一面の本棚

奥様の書斎

続いて奥様の書斎です。奥様の書斎にも2台の本棚を並べて設置していただいています。窓辺にぴったり収まるソファがあり、ソファに正対する壁面には本棚と直行する配置でワークデスクが、さらに部屋の中央にはローテーブルが置かれ、落ち着いたインテリア空間を作っています。

本棚、夫婦それぞれの書斎
部屋の中の2台の本棚

縦7コマ×横5コマの本棚を2台連結させて配置しており、一見すると大きな一つの本棚のように見えます。右側の本棚の最上段は、エアコンと配管スペースを確保するためにカットされています。また、これらの2列は壁のサイズに合わせて幅を調整して製作されています。

ソファと本棚の間には約150mmの隙間があるため、ソファの手すりにかかる位置にある右端の際下段のセルも問題なく利用できます。ここでは本棚の右端が壁に固定されているため、左端の列にのみブレース材が配されており、全体の剛性を確保しています。

夫婦それぞれの書斎に壁一面の本棚

本棚の配置

本棚は、左端の側面を部屋の壁面が屈曲する部分に合わせて設置されています。本棚の背面には巾木の厚みを吸収するカットが施されており、この画像からもその様子はわかります。ソファから部屋の入口の方向を見ると扉が視界に入らず、本棚がスペースを区切っているように見えます。本棚の淡い色合いが、フローリングやキャビネット前のスペースとのつながりをスムーズにし、見た目にも居心地の良い空間を作り出しています。

夫婦それぞれの書斎インテリア
それぞれのインテリア書斎

ソファの近くのエリアには文庫本が集積されています。手に取って、そのままソファに座ると背後からふんだんに注ぐ光を受けながら、読書の体勢へと移れます。

夫婦それぞれの書斎
それぞれの書斎
夫婦それぞれのインテリアレイアウト

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