川崎市の閑静な住宅街の戸建てにお住いのお客様です。
庭に繋がるリビングダイニングルームの一面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。
大きな窓から庭が見えるリビングダイニングルームに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」縦7コマ×横7コマを設置いただきました。床から天井の周り縁のすぐ近くまでほぼ目一杯の高さを本棚が覆っています。本棚の背面は大きな壁面で、本棚の右側には照明のスイッチやコンセントなどが取り付けられた広めのスペースがあり、アーチ型のリビングドアが設置されています。窓から入る光は壁や天井に反射しながら室内を満たしています。本棚の最上段には縦板が等間隔に並び、柔らかく反射しあう光が棚板にも濃淡の陰影を作っています。本棚は、天井と窓枠の直線と直角が構成するデザインと調和しながら明るいリビングダイニングに自然に溶け込んでいます。
本棚の反対側の壁にはAV機器が置かれ、ダイニングテーブルを挟んだ構成になり、ダイニングテーブルはワークデスクとしても使われています。テーブル兼デスクの近くに位置する本棚には、ご家族それぞれの蔵書だけでなくノートパソコンやメガネや置物などが収納されています。リビングダイニングはモノが溢れて煩雑になりがちなゾーンですが、この本棚は整頓された状態を保つために役立つ壁面収納の機能を担っています。
中央のセルには奥行き350mmの本棚専用のユニットが2台置かれています。左側は「A4書類収納引き出し4段」、右側は「CD収納引き出し」で、セル内部の空間を縦横に区切っています。これらはセルの中に挿入して設置するカセット式のオプションツールで配置も変更も簡単です。全ての引き出しは取り出して使える仕様になっています。引き出しの前板は指をかけるための穴が一つずつ穿たれているだけのシンプルなデザインで、ミニマルな「見せない収納」による落ち着いた表情を作ります。
リビングダイニングには、文房具、AV機器やエアコンなどのリモコン、モバイルツールを充電するためのコード、大事な書類や保管しておくべき郵便物など、数多くのモノが存在しますが、油断するとそれらはあちこちに雑然と散らばり居心地の良い空間を乱し、必要な時に見失ってしまうと探し回るための無駄な時間の原因ともなってしまいます。本棚に小型の引き出しを設置すると、整頓された状態にしておきやすく、リビングダイニングで過ごす時間の快適さを保てるようになります。本件では上方4段目の両端のセルなどにも市販のバスケットを使用した小さめのモノをまとめて収めるための工夫が導入されています。
本棚にはご主人と奥様と大学生のお子様の蔵書が大量に収納されており、多くのセルに「本棚の中の棚」が導入されています。奥行き350mmの本棚には、一般的な書籍ならば前後2列で、文庫本や新書など小型の書籍ならば前後に3列にして並べることが可能ですが、何列か重ねて収納すると背後に回った書籍が見つからなくなってしまうという課題があります。そこで背後になった本の背表紙を「本棚の中の棚」を用いてわずかに高低差をつけることで本件のように蔵書を探しやすい状態で収納することができるようになります。上方2段目では棚の高さによって並べ方のバリエーションができている様子が見えています。
上から4段目の2つのセルにはCDを2列2段にして収納するための「本棚の中の棚-01(SLF-D-01)」をお使いいただいています。このユニットを使って後列にはCDを2段に積み重ね、前列にはCDを1列にして収納できるようになります。後列下段に納めたCDは、タイトルがわずかに見える配置になります。
左下方のセルには5口コンセントのタップが置かれていて、ここからパソコンの電源を取ったり充電器をセットしたりすることが出来ます。この列の最下段のセルには延長コードが見えています。画像にはありませんが、本棚の背後の壁にあるコンセントから延長コードを本棚の背後に這わせてコンセントのタップを使いやすい位置に出してきたものです。天井の高さや梁の形状に合わせたカットが必要な場合、あるいは高さを追加したい場合、エアコンや照明器具やコンセントやスイッチプレートの位置に対応させたい場合など、様々なケースに対応した加工も行っています。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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