埼玉県川口市にオープンした小さな町の本屋さん「本屋さん ててたりと」様の続きです。
書籍の兼展示台として「Tavola ダイニングテーブル スチール脚(L型)」および「Storage Cart キャスター付き収納カート ミドルタイプ」をご利用いただいています。キャスター付き収納カートを使用しない時は写真の様にテーブル下に収まります。
可能な限り面で見せる
書籍を展示する方法は特にその業界では「面陳(面出し)」「背出し」「平積み」の3通りです。以下、その具体的な陳列方法です。見れば当たり前のよく目にする陳列方法ですが基本的に書店ではこの3つの方法を元に書籍のディスプレイを行っています。
背出し
「背出し」は、本の背表紙を並べて本棚に入れる形態です。多くの本を収納でき、来店者が目当ての本を見つけやすくなります。来店者は基本的に本棚を見て本を探すため、この配置は便利です。しかし、「背表紙が並ぶ」ということは、「背文字しか見えない」という意味でもあります。関連書籍や作家別に並べるなど、一定の分類があると探しやすいですが、売り上げに結びつくかどうかは別の問題です。
平積み
「平積み」は、本を平らに積み重ねて書店の入口近くに配置し、売れている感を演出する方法です。ベストセラーや芥川賞、直木賞、本屋大賞受賞作品などが平積みされる光景はよく見かけます。この展示方法は、出版社からの要望も多く、「本がどんどん売れているため、本棚にいちいち入れたり、飾り付けたりする余裕がない」という「今売れている」ことをアピールする方法です。
実際に売れている感が売り上げに結びつくため、非常に効率の良い方法です。しかし、ベストセラーの売れ行きは期間限定であるため、この方法の効果も一時的であることが多いです。
面陳(面出し)
「面陳(面出し)」は、本の表紙を見せる展示方法です。本の制作時には内容だけでなく、表紙デザインにも多くの力が注がれます。表紙はコンテンツを正確に伝えるだけでなく、視覚的なアピールをする重要な要素です。特に新刊本の場合、その効果は非常に強力です。面陳によって本の表紙を前面に並べることで、書店の店頭は一気に賑やかになります。
しかし、この方法には展示できる数に限りがあるため、限られたスペースの中で、どれだけ効率よく、惹きつけるような面陳を増やせるかは、その書店の担当者の力量にかかっています。
「ててたりと」では、通常では使わないダイニングテーブルを利用して積極的に面陳を行っています。ダイニングテーブルは面積が広いため、多くの本を平置きで展示することができます。さらに、手に取りにくい本も覗き込むような姿勢で見ることができ、これまでとは異なる視覚体験を提供します。
また、ダイニングテーブルの下には、本棚として使えるカートを収納できるため、在庫も含めて大量の本を収納することが可能です。
レイアウトが変えられる
マルゲリータの本棚は基本的に床に置かれ、必要に応じて壁に固定されます。この固定は据え付けではなく、転倒防止を目的としているため、簡単に取り外すことが可能です。本棚はそのままの状態でも、前述のダイニングテーブル、マガジンラック、そしてダイニングテーブル下に収納できるキャスター付き収納カートと組み合わせることで、書店のレイアウトを容易に変更することができます。レイアウトを変えることで、書店は常に新鮮な雰囲気を保つことができ、来店者に新たな発見を提供することができます。
本屋さん ててたりと
住所: 埼玉県川口市上青木西5-25-17
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
ダイニングテーブル、コンソールデスクを中心にしたシリーズ。座卓、文机も。
機内サービス用ワゴンを模して開発されたキャスター付き収納。移動、配置が容易。
梯子のように立て掛けて使う収納ラック。モノを美しく見せながら収納、展示。
その他の事例を見る