文京区のワンルームマンションにお住まいのお客様です。
磁器質タイルを使ってきれいにリフォームされたマンションの入り口廊下部分に、「Shelf 壁一面のA5版本棚 奥行180mm」が設置されています。この廊下部分は玄関も兼ねており、天井の入隅に埋め込まれたLED照明によって、照明の使い方も多様で演出性の高い空間になっています。
ワンルームマンションの廊下
廊下は、玄関と部屋、または部屋同士をつなぐ通路としての役割を持っています。最近では限られた面積を有効活用するために、全体をワンルームにしたり、廊下のない間取りにリノベーションする事例が増えていると聞きます。しかし、通路としての廊下には重要な機能があります。部屋同士が直接つながっている場合に比べ、音や湿気、生活臭が直接伝わるのを和らげるという点で、廊下は大きなメリットを提供してくれます。
一方で、住宅でよく問題になるのが収納の不足です。廊下に造り付けの収納や棚を設ければ、居住スペースを削らずに収納を増やすことができます。廊下の幅は建築基準法で最低750mmとされています。これは人が通行するための最低限のサイズで、木造在来工法の柱間寸法910mmに由来しますが、実際のワンルームマンションを含む鉄筋コンクリートの住宅では、一般的に幅は850mm以上あります。このサイズを考えると、200mm程度の収納棚を設置しても廊下が使いづらくなるとは考えにくいです。特に、オープンの棚であり、日常的に頻繁に物の出し入れをしない本棚として利用する場合、廊下は非常に適した場所と言えるでしょう。
ここでは、リノベーションによって作られた演出性を損なわずに、奥行180mmの本棚を選択して収納を集約した、スマートな事例をご紹介します。この工夫により、限られたスペースを有効活用しながら、美しいデザインを維持しています。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
SERIES28
廊下を有効に活用する
このシリーズではマルゲリータの本棚を廊下に置く場合の考え方、レイアウト等を実例をもとに紹介しています
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