DJ、プロデューサー、ミュージシャンとして幅広く活動されている井上薫さん。仕事場兼ご自宅を新しくされたのを機会にお持ちの大量のアナログレコード、CD、奥様所有のDVDを収める棚、特注のDJブースを導入いただきました。
壁面あますところなく置かれている棚系とDJブースに分けてご紹介いたします。
5000枚のアナログレコードと3000枚のCD
まずは壁一面のレコード棚と壁一面のCD棚の様子です。
高い天井の部屋の一面を向かって左側をCD「Shelf 壁一面の本棚 奥行180mm」、右側をLPレコードの棚「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」としてご使用いただいてます。部屋の寸法に合わせるためそれぞれ特注のサイズ調整をした上でぴったりと納まっています。CD棚とレコード棚は奥行きが異なるため通常は並べると違和感がありますがここまでの量となるとその上部にあるスクリーンを下した際にその段差がまた空間を柔らかく仕切り落ち着いた構成となります。
DJ井上薫さん
さて、一口にDJと言っても、現在では以下の3種類が存在します。本件のお客様を含め、マルゲリータの商品をご利用いただいている方々は、いわゆるアナログDJが圧倒的です。しかし、一般的には次に紹介するCDJやPCDJと呼ばれるデジタル音源を使ったDJの方が、特に若い層で増えつつあるようです。
アナログターンテーブルを使用するDJは、直感的な操作が可能で、針を置いてターンテーブルが回れば音が出るという仕組みが感覚的に理解しやすいことから、その魅力に引き込まれます。しかし、レコードは一枚が大きく嵩張り、LPレコードに対する日常的なケアも必要です。また、当然ながらレコード化されている音源しか使用できません。
一方、最近ではCDJが普及しています。CDJは市販のCDだけでなく、自分で曲をCD-Rに書き込んだり、USBメモリに保存して使うことができるため、幅広い層に利用されています。オーディオフォーマットで書かれたCD-Rは全てのCDJで再生可能で、MP3として書かれたデータCDも再生できるものが増えています。しかし、アナログターンテーブルとは異なり、機種によって操作性が大きく異なる点に注意が必要です。
さらに進化した形として、現在クラブなどの現場ではPCDJが主流です。PCDJは楽曲がデータなので、パソコン一台で無限の楽曲を持ち運ぶことが可能です。楽曲数に限りがないため、その場に応じたDJプレイがしやすいのが特徴です。また、PCDJコントローラーは多機能で、様々なことができます。持ち運びがしやすいサイズから、趣味で始める方も多いです。ただし、パソコンの動作環境の確認が必要で、対応していない場合は全く動作しないこともあるため注意が必要です。
いずれにせよ、この3つの違いはメディアの違いです。基本的なDJとしてのスタンスはどれも変わりません。しかし、CDJやPCDJが当たり前となっている若手のDJにとって、アナログレコードを使ったDJは分かりやすく、本来のDJの基本がそこにあるように感じられるようです。
DJは、大きく分けてクラブなどの大空間でプレイするプロフェッショナルなDJと、自宅で家族や友人と一緒に曲のテンポを合わせながら、途切れないように曲をスムーズに繋いで楽しむ趣味のDJに分かれます。趣味で始めた方が徐々にステージを上げてクラブでプレイするようになるケースもあり、音楽を単体で聴くだけでなく、それを繋ぐことで新たなアートを創り出す繊細で楽しい世界が広がっています。
DJ活動に欠かせないのがDJブースです。一般的にDJブースと言うと囲まれた空間をイメージしがちですが、この世界で言われるDJブースとは、2台のプレイヤーとその中間に置かれたミキサーを設置するテーブルのことを指します。DJはミキサーを使って、曲と曲をスムーズに切り替えるため、これが重要な役割を果たします。
DJブース越に3列のDVD収納棚「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」(オーダー品)を見る。
●井上薫さん主宰のレーベル「SEEDS AND GROUND」
→ SEEDS AND GROUND Webサイトへ
●楽曲配信「SOUNDCLOUD」
→ Kaoru Inoue-Chari Chariさんのページはこちら
井上さんの仕事場
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