品川区の自社所有のオフィスビルのリノベーションに際して、その5、6階部分の住居スペースにマルゲリータ商品をいくつかお使いいただいてます。前回に続き「Cavalletto パーティション」のご紹介です。
(→ 前回の記事はこちら)
5階の寝室を二つに区切るためのパーティションとして「Cavalletto パーティション」4連タイプをお使いいただいています。
「Cavalletto パーティション」は、ダークブラウンの木製フレームを4枚連ねて屏風のような形に構成されています。オリジナル既製品では、パネルの素材に曇りガラス風の塩ビパネルを使用していますが、本件では特注で和紙を施したアクリル板を使用しています。乳白色のパネルの質感に和紙の繊維の陰影による柔らかな表情が加わり、寝室の中央に立てられたボリュームのある仕切り面に優しい雰囲気が添えられています。
4連のパネルは隣り合う木製フレームをそれぞれ3つの蝶番で接続しており、屏風のように折りたためます。自立させることができ、使わないときにはコンパクトに収納することが可能です。また、角度を調節して半分開いた状態で設置したり、必要な時だけ取り出して使うこともできます。限られた室内スペースにおいて視界を遮るパーティションとして、時にはプライバシーを守るために、あるいは起床直後の時間に寝具や寝間着などを隠して視界を整える目隠しとして、生活の舞台装置を転換させるための機能性の高いツールとしてお使いいただけます。
パーティションのシリーズには2連タイプ、3連タイプ、4連タイプがあり、それぞれにキャスターを付けて機動性を高めたデザインもご用意しています。パーティションと同様の屏風の形をしたシリーズとして「障子スクリーン」があり、横桟格子と縦桟格子の2パターンが展開されています。光を柔らかく透過しながら向こう側の気配だけを柔らかく伝える、エレガントな間仕切りの道具です。天然木集成材による木製フレームには、落ち着いたダークブラウンの木目が映え、すっきりとモダンな印象を備えているため、和洋どちらの部屋にも調和します。また、木製フレームの底面全体には滑り止めが付けられているので、フローリングやタイルなどの滑りやすい床材の上でも安定して使用できます。
日本の室内を飾る「屏風」は、部屋の仕切りや装飾に用いる調度品で、木の枠に紙などを張ってパネル状にしたものを数枚つなぎ合わせて折りたたんで使用します。元々は枕元に立てて冷気を防ぐための枕屏風から始まったと言われており、そこに装飾用の屏風絵が描かれるようになって、芸術的な装飾品としての性格も付け加えられるようになりました。その豪華さやエキゾチックな存在感はジャポニズムを象徴するアイテムとして、ヨーロッパやアメリカでも一世を風靡しました。
この屏風を現代の住空間に取り戻そうと試みた製品が「Cavalletto」のパーティションです。日本の伝統的な生活文化に根付いたデザインを、現代の住空間に昇華させたネオ・ジャポニズムを具現化した製品です。
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ダークブラウンのフレームで展開するコートハンガー、シェルフ、ミラー、屏風型パーティションも。
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