都内のマンションにお住いのお客様。住戸の玄関入って直ぐ廊下に設置されているのは「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」。天井までの壁面を占める、縦10コマ×横5コマの大容量の本棚です。
廊下を収納に使う
廊下に収納を設けるメリットは、押し入れやクローゼットのように行き止まりがないため、ウォークスルークローゼットのように使えることです。一般的に、廊下の幅が750mm以上あれば、廊下としての機能は損なわれません。これを踏まえて、奥行180mmのコミック収納棚を設置しました。棚の背面は巾木の厚みに合わせてカットされており、壁面にぴったりと沿わせて設置されています。
大容量のコミック本の収納
本件では、リビングと寝室に2台の壁一面の本棚が設置され、すでに十分な収納スペースが確保されています。そのため、廊下の本棚にはコミックスだけが収納されています。天井まで隙間なく並べられたコミックスが見渡せる壁面収納は、背表紙のタイトルを一望できます。コミックスは少し小型なので、セル内には3冊を横に並べ、その上に8冊を縦に並べる組み合わせを2セット、その脇に6冊を立てて並べることができます。A5サイズの書籍なら、高さの余白がほとんどなく、セル内にピッタリと収まります。このサイズ感を最大限に活かして、作者ごとにセグメントして並べたり、同じシリーズの作品や関連作品を連続して展示したりと、配置の編集も楽しめます。
コミックスで埋め尽くされた棚ですが、例外として、上から5段目の中央セルには小物入れのボックスが設置されています。メガネケースなど、外出時に必ず携帯する物の定位置がドアの近くに配置されています。
マンションの玄関
マンションの玄関は、踏み込み部分が靴で埋まっていると、その住戸全体が窮屈な印象を与えます。これは来訪者だけでなく、そこに住む方々にとっても同様で、自宅に出入りするたびにその窮屈さを感じてしまいます。
本件では、玄関の踏み込み部分に他人の靴が見えないため、入ったときにすっきりとした印象を受けます。少し空間を挟んで本棚が始まりますが、玄関が清潔な印象なので、本棚の圧迫感がほとんど感じられず、全体がきれいにまとまっています。本棚の一番下の右端のセルには小型のスツールが置かれており、編み上げの靴やブーツを履く際に便利です。また、帰宅時に大きな荷物を仮置きする場所としても使えます。取り出しやすく、片付けも簡単な最適な場所が確保されています。
このマンションでは、壁、天井、玄関の三和土が白を基調とした色彩で、フローリングや扉、枠、巾木は明るい木目の色です。本棚の木の色もこれに加わり、ラグマットも本棚全体の色相とマッチしています。本棚の棚板によるグリッドが壁面全体に広がっているため、色彩だけでなく、本棚の質感も玄関エリアに自然と馴染み、統一感のある空間を作り出しています。
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