東京都内新築マンションの一室に「Shelf / 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置いただきました。
縦7コマ×横7コマの「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」の最下段の棚板を取り外し、各セルが床面、壁面、および縦横の棚板で構成されるように設計しました。各セルにはキャスター付きの専用カセット「ファイルボックス1列」を収納しており、コンテナーのように使用できます。この特注仕様の本棚とファイルボックスを組み合わせた壁面収納は、2歳のお子様のおもちゃ箱としてご利用いただいています。
床から天井までいっぱいに使った縦7コマ×横7コマの本棚が壁一面に広がっています。この本棚は縦板と横板の組み合わせでできており、棚板の見付が生み出すグリッド状の細い線が表面に浮かび上がります。その格子柄は、お子様の遊ぶスペースにぴったりな軽やかでポップな雰囲気を醸し出しています。また、空飛ぶ船を模したシーリングライトが、高い天井を海のように見立てて、お子様の夢を空高く誘っているかのようです。
350mmタイプの壁一面本棚には、収納力を向上させるためのオプションツールが用意されています。これらはすべて、本棚のセルを出し入れできるカセット式ユニットです。ここでは「ファイルボックス1列(SLF-AR-CA-V1)」という専用カセットを使用し、それぞれに4つの球形キャスターを取り付けました。これにより、お子様でも簡単に出し入れが可能です。このファイルボックスは幅323mm、高さ323mm、奥行き350mmのキューブ型で、玩具をたっぷり収納できるお子様の宝箱です。
7つのファイルボックスを本棚の定位置に並べると、箱の側面にほどこされた小さな穴が整然と並びお子様のエリアに整然としたミニマルな景観が生まれます。
こちらのお宅では、お子様の玩具はこのボックスに収まる範囲で管理されており、それ以上は増やさないというルールを設けています。お子様が新しいおもちゃを欲しがる場合、収納の組み合わせを工夫したり、不要なおもちゃを処分してスペースを作ったりすることが求められます。また、本当に新しいおもちゃが必要かどうかをじっくり考える機会にもなるでしょう。このボックスを使って遊ぶ時間の中で、遊び終わった後の片付けも楽しいクリエイティブな時間となり、自然と整理整頓の習慣が身についていくでしょう。
下3段はお子様の棚
最下段にはキャスター付きのファイルボックスがあり、大きなおもちゃ箱として使用されています。たくさんのおもちゃを収納しても、見た目はすっきりと片付いて見える優れたアイデアです。下から2番目の段は、お子様が立ち上がった時にちょうど目の高さに位置し、絵本とおもちゃが並んでいます。右端のセルにはブレース材が配され、斜めに切られた空間が独特の奥行きを生み出しています。そこに置かれたパズルのような立体オブジェクトは、お子様の興味を引く最適な位置にあります。下から3段目のセルには、それぞれのおもちゃが置かれており、この段までがお子様の専用スペースとなっています。
上4段は大人の棚
上の4段はお子様の手がまだ届かない高さなので、大人のご家族のためのスペースになっています。上部3段目はセル毎にオブジェクトが置かれたおしゃれなディスプレイスペースです。本棚の専用アクセサリー「本棚の中の棚」でセルの中に小さな段差を作り、空間を立体的に組み立てています。高さ50mm、奥行き115mmの小さな棚で、書籍の下の空間や小さな陶器の置物を置くスペースが形成されています。
また、5列目には、鳥の顔を正面から写した表紙が印象的な本が飾られています。ここで使われているディスプレイツールは、「Piega CL ブックスタンド W250可動ボルトタイプ」です。セルの空間をお気に入りの本の表紙で飾るこの方法は書店でも採用される「面陳」というテクニックで、蔵書の持つ美しさをお部屋の中で存分に活かし気に入ったデザインを楽しむことができる手法です。
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
スチールプレートを曲げることで作られる展示ツール。ブックスタンドが中心。
その他の事例を見る