品川区の新築マンションにお住いのお客様です。窓の広がるリビングダイニングの柱と梁で囲まれた広い壁面いっぱいに2台の「Shelf カウンター付き本棚」を並べて設置していただきました。右側は縦7コマ×横7コマ、左側は、縦7コマ×横5コマで、梁下にきちんと納まるように高さが調整されています。左端の列では上部の棚板を窓上の梁をかわすためにカットし、ブレース材を通常より一段下のセルに配しています。
この本棚の3段目の棚板は他の棚板よりもわずかに厚みを持たせてあり、前面に張り出してカウンターを形成しています。左右それぞれの本棚の両脇の縦の棚板と内側の2枚の棚板が、合計5箇所で張り出していてカウンターの脚部になっています。本棚の奥行きは350mm、カウンターとして張り出した部分は450mmあります。
当初はカウンター付きにするか本棚のみにするか迷っておられました。カウンター付きだと圧迫感があるのではないかと懸念されておいででしたが、実際に設置してみると圧迫感を感じることなく快適に使用されています。カウンター面の広く明るい水平面が窓に向かって伸びているため、視覚的に水平面の広がりを感じさせ、むしろ開放的な雰囲気を醸し出しています。
見せない収納
本棚の下段はカウンター下に位置し、収納する際には一度屈む必要があるため、手間のかかるスペースです。この部分には、滅多に使わないファイルや、普段は視界から隠しておきたい外出用のバッグなどを収納するのに適しています。また、重いものを出し入れする際にはフローリングの上を滑らせることができるため、実は取り出しやすさと収納しやすさの点で優れたスペースです。
この本棚の最下段では、布製の広く深いバスケットを使用して出し入れを容易にする工夫がなされています。さらに、右側の本棚の4つのセルには白いファイルボックスが並べられています。バスケットとファイルボックスは、見せない収納の定番です。散らかりがちな雑多な物を中に入れることで、リビング空間が即座に片付きます。また、特定の季節にしか使わない物も、仕分けして収納しておけば、季節外れの違和感を一掃できます。
ワークスペースとダイニングテーブル
カウンター付き本棚を導入いただいた2017年当時は、テレワークが一般的ではありませんでした。しかし、自宅での仕事が当たり前となった現在では、この大きなカウンターを活用してワークスペースとダイニングスペースを区別できる点が、特に際立ったメリットとなっています。
仮に、この一角にある水平面がダイニングテーブルとその脇のカウンターだけであった場合、使用可能なスペースは著しく限られてしまいます。ワーク時に使用するパソコン、通信機器、資料などが食事やくつろぎの時間にも同じ空間に存在することになり、ダイニングテーブルの下の棚やカウンター上に収まりきらない物が、ベンチの上や本棚の前の床に溢れてしまう恐れがあります。さらに、お子様の成長に伴い、勉強のためのスペースとしても柔軟に対応できます。時代を先取りした選択により、カウンターを活用して、家族全員がダイニングとは分離されたワークスペースを確保できるようになっています。このように、カウンター付き本棚の導入は、現代のライフスタイルに適した実用的かつ効率的な選択と言えます。
本棚は奥行き350mmで、壁面全体を覆う大容量の収納スペースを提供します。カウンター上に見える部分だけでも、60のセルに区切られた広大な収納スペースが立ち上がっており、それぞれのセルはA4ファイルや図鑑、大型書籍やアナログレコードの収納に適したサイズです。棚板の嵌合による強靭な構造により、大量の書籍を収納しても棚板にほとんど撓みが発生しません。文庫本や新書、コミック本などの小型の本ならば、セル内に前後3列で収めることが可能です。
今後、時間の経過とともに蔵書が増えてセル内の空間をより効率的に活用したくなった際には、オプションツールとして提供されているカセット式アクセサリー「本棚の中の棚」を利用することで、セル内に高低差を作り、大量のコンテンツを整然と並べた魅力的な見せる収納を実現できます。このアクセサリーには、ファイルボックスや仕切り板、A4書類用の引き出しなどもあり、用途に応じてサイズのバリエーションを組み合わせることで、オリジナルな使い方を創造することが可能です。
このように、さまざまなオプションツールを活用することで、本棚の収納力と機能性を最大限に引き出し、より高度なオーガナイズを実現できます。用途やニーズに応じてカスタマイズ可能な本棚は、長期的な利用価値を提供します。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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