渋谷区にあるクリエイターのエージェントを行う会社です。新しいオフィスへの入居に合わせて、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」の本棚4台をご購入。オフィスの入り口入ってすぐにある打ち合わせスペースに2台、その奥の会議室に2台、それぞれを連結して梁下に収め壁面をフルに利用する形でお使いいただいてます。
打ち合わせスペースに設置された2台のディスプレイ棚は、オフィスに入ったときのアイキャッチとして機能し、同社が手掛けた様々な出版物や販促用品を展示しながら、会社そのものを緩やかにプレゼンテーションされています。また、背後の壁には換気扇が備え付けられているため、左端の棚板はカットしてそれをかわすように配置されています。通常、本棚の四隅にはブレース材を置きますが、本件では左側のブレース材を変則的な位置に配置し、そのスペースをディスプレイスペースとして活用しています。
通常、本棚の四隅に配されるブレース材が水平方向への剛性を確保するため、この本棚には背板をつける必要がありません。本件では、ブレース材が変則的に配されているものの、右端の2つのブレース材が一定の剛性を確保しており、背面の白い壁まで視線が届いています。
棚の最前面には、縦横の棚板の細い見付が描くグリッドラインが常に現れ、さまざまなものが収納された壁全体を落ち着いた印象に統合しています。また、この棚板の明るい色彩により、本棚は見た目が明るく軽やかになっており、広い面積を覆う大きな本棚でありながら圧迫感がありません。最下段には底板がなく、フローリングの上に等間隔で並ぶ縦板が作るハイライトと影のリズミカルなコントラストが印象的です。下方の棚板も宙に浮いているようにも見え、高床式の倉のような風通しの良い印象を生み出しています。
奥の会議室の壁面にも同じ「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を2台連結して設置されています。本棚を横に連結する際には、隣り合った2枚の縦板をボルトで固定します。こちらも同社が手掛けてきた出版物や書籍、その他の関連図書を収納するために、会議テーブルと平行する壁一面を本棚としてご利用いただいています。
「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」は、A5判の書籍を収納することに特化してデザインされた本棚です。最上下段以外の1コマの内部有効寸法は幅325×奥行180×高さ220mmです。A5判の短辺は148mm、書籍を本棚に並べると背表紙が正面から少し入った位置に整然と収まり、背表紙が綺麗に揃うため、探している本を見つけやすくなります。コマの幅が325mmあるため、A5判書籍の表紙を外側に向けて配置し、その隣に背表紙を並べることで、訴求力を強めることができます。
本件では、本棚をディスプレイスペースとしてもお使いいただいており、これまでに製作された販促品のマグカップ、フィギュア、団扇なども展示されています。一つ一つのセルが枠線で囲まれているため、隣り合うセルの世界観が相互に関連性の薄いものであっても、配置されたオブジェクトが不定形な立体物であっても、棚板が周囲を固定することで均質な空間が確保され、オブジェクトの周りには求心力が生まれます。こうしてオブジェクトの存在感が際立ち、整然とした棚板のグリッドラインはまるで補助線のように作用し、小さなものに視線が集まる魅力的なディスプレイ空間が出来上がります。
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壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
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