先日ご紹介したグラフィックデザインの会社「tobufune」さん。もう一方の「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」のご紹介です。
デザインオフィスに於ける壁面収納
オフィス左側の壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」縦7コマ×横5コマを設置していただきました。File220でご紹介した「Piano A4書類棚」の隣に並べて置かれています。このオフィスは天井の仕上げを外してコンクリート顕しの状態になっていますが、白いクロスの貼られた壁面と打ち放しのコンクリートの境目の高さいっぱいに、本棚が設置されています。本棚には背板がなく、背後に回った白い壁紙が本棚の棚板とコンテンツを透かして見え、クリエイティブなオフィス空間が広がります
中段の、左端のセルに1本マストの帆船のオブジェクトが、右のセルには黒い煙突を立てた汽船のオブジェクトが、飾られています。本棚の棚板は縦横に組み合わさって何本もの水平線を描き、その水平線の一つの上、二艘の船が浮かんでいます。書籍の装丁、DTP、エディトリアルデザイン、映画の宣伝美術など、印刷物を中心とするグラフィックデザインやアートディレクションを手がけておられるtobufune様の社名を連想させる、船のオブジェクトです。
クリエイティブな内装デザイン
打ち放しのコンクリートの天井のグレー、壁の白いクロス、配線ダクトとライトの白、チャコールグレーのフローリング、アクセントになるのは黒いチェアにメタリックなチェアの脚部、と、都会的でクールな無彩色を基調としたオフィスですが、本棚と書類棚とデスク、デスク脇に置かれたスツールは木製です。これらの木の温もりを帯びた質感は、フローリングの木材の質感にも同じ温もりの感触をつなげています。また、棚にディスプレイされている船のオブジェクトの色調も、モノトーンの様でいてセピア色の暖かさを感じられる色あいです。本棚のセルの中に届く光は複雑に反射されて棚板の上に濃淡に変化する陰影を映し出しています。その木材の表面から感じ取れる有機物特有の揺らぎがオフィスの壁面に広がっているために、クリエイティブなオフィスの空間にはデザイナーたちの感性と手から丁寧に形を作り出される仕事への誠実さが感じとれるかのようです。
グラフィックデザインの会社「tobufune」様のオフィス
3/3ページ
この事例と関連するプロダクト
壁面を天井まで最大限に活用できる壁一面の本棚。専用の収納ボックスもある組み立て式。
セミオーダーの多段式収納棚。A3、A4書類、CDなど。楽譜棚としても。
その他の事例を見る