賃貸住宅や賃貸オフィスは収納スペースが限られており、なかなか片付かないと悩んでいる方は多いもの。そんな賃貸物件に役立つのが収納量のある「壁面収納」です。デッドスペースになりがちな壁面を活用できるため、賃貸物件にこそおすすめしたいアイテムです。
しかし、大型の家具は転倒防止のために壁に固定するなどの対策が必要です。賃貸物件では天井や壁に傷をつけてはいけないため、設置をあきらめたという声もよく耳にします。
しかし、実は壁面を傷つけずに設置できるタイプもたくさん販売されています。
そこで、この記事では、賃貸住宅や賃貸オフィスでも導入できる、壁を傷つけない壁面収納の種類やおすすめ商品を紹介します。利用イメージを広げるため、壁面収納を導入した賃貸住宅や賃貸オフィスの事例をまとめ、購入時に気をつけたいポイントを解説します。
賃貸住宅や賃貸オフィスの収納にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
賃貸住宅や賃貸オフィスに壁面収納を設置する場合のよくある悩み
「壁面収納」は、デッドスペースになりがちな壁を大容量の収納に変えられるため、収納スペースが限られる賃貸住宅や賃貸オフィスにこそ、おすすめしたいアイテムです。
しかし、賃貸だから設置できないとお悩みの方が多いようです。どのようなお悩みなのか具体的に見ていきましょう。
よくあるお悩み① 壁面収納の設置時に壁を傷つける恐れがある
大型の壁面収納は、地震時の転倒防止のため、壁と壁面収納を金具で固定するケースが多いです。しかし、賃貸では退去時に「原状回復」のルールがあり、固定のために壁に穴を開けたり壁紙を傷つけたりすると、引っ越す時に修復費用を請求されてしまう可能性があります。
そのため、賃貸では壁面収納を設置できないと諦めている方も多いのですが、実は壁を傷つけずに設置できる商品もあります。心配なく固定できる商品を選ぶようにしましょう。
よくあるお悩み② 壁面収納を置くと、引っ越し先に持っていけない
賃貸物件に住んでいて頻繁に引っ越す機会のある方にとっては、家具のサイズも気になるお悩みですね。分解できない壁面収納では、次に住む家に持って行けない可能性があります。
こうしたケースでは、組み立て式で分解して運べるタイプを選ぶと安心です。
よくあるお悩み③ お住いの賃貸住宅のサイズに合う壁面収納がない
大容量の壁面収納は、収納量を追求するためかサイズのバリエーションが少なめです。賃貸住宅の壁面や天井にフィットする壁面収納が欲しくても、ちょうどいいサイズがなくあきらめざるを得ない場合もあるようです。
このようなお悩みには、サイズのバリエーションが豊富な商品や、セミオーダー、棚板カットなどでサイズ調整ができる商品がおすすめです。
賃貸でも導入しやすい壁面収納アイテム
収納量が豊富な大型の壁面収納のうち、賃貸でも設置しやすい壁を傷つけないタイプにはどのような商品があるのでしょうか。
ここでは、代表的なタイプを4つ選んでご紹介します。
アイテム① 賃貸物件でもOK!壁に穴を開けずに固定できる「マルゲリータ」の壁面収納
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/
壁面収納のShelf(シェルフ)は、棚板と側板だけで構成されたシンプルな木製シェルフです。背板や扉がなく中身が見えるため、ディスプレイとしても楽しめるおしゃれな壁面収納です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/overturning.html
賃貸住宅や賃貸オフィスに導入する場合は、「フィラー板」と呼ばれるパーツを使い、縦板と天井を突っ張る形で固定します。壁や天井を傷つけることなく転倒防止対策ができるため、賃貸物件でも原状回復しやすい商品です。
注目したいのは、フィラー板の高いデザイン性です。転倒防止のための固定パーツは目立つため違和感が出てしまいがちですが、マルゲリータの商品は縦板とのつなぎ目がほとんど見えないため、全体のデザインを損なわない点が大きな魅力です。
賃貸住宅や賃貸オフィスでも、家具のデザイン性を大切にしたい方に嬉しいポイントです。
組み立て式で分解しやすい壁面収納なので、賃貸物件から引越す場合にも困りません。カットやオーダー加工にも対応しており、お部屋の形状に合わせてぴったり設置することができます。
さらに、豊富なサイズバリエーションも魅力。奥行きは180mm・250mm・350mmの3タイプから選べ、棚板の高さや左右のコマ数にも複数の選択肢が用意されています。賃貸物件の幅広いサイズにフィットします。
賃貸住宅や賃貸オフィスで、収納力のあるおしゃれな壁面収納を設置したい方におすすめです。
アイテム② 2×4材の突っ張り柱を使う「ディアウォール」
出典:ディアウォール公式サイト https://www.wakaisangyo.co.jp/diawall/
ディアウォールは、突っ張り式の柱に棚板を渡して収納スペースを作る壁面収納です。
柱は建築資材としても使われる2×4材なので、強度はあります。工具や脚立がなくても簡単なアダプターを使ってサイズを調整し、天井と床に突っ張って固定するため、賃貸物件でも室内を傷つけません。
また、棚受けパーツで自由に棚板やデスクを増やすアレンジが楽しめるのも、この商品の魅力です。賃貸住宅でも、収納スペースを広げたい方におすすめですが、収納できる量がそれほど多くないという特徴があります。
アイテム③ 扉付き壁面収納シリーズ ニッセン壁面収納
出典:ニッセン公式サイト https://www.nissen.co.jp/item/BQO5217W0045/
壁面収納としてよく見かけるのが、こちらの扉付きタイプです。
壁に固定するための金具もついていますが、賃貸では使えないため、付属の天井に突っ張るパーツを利用します。天井を傷つけない固定方法なので、賃貸物件ではよく使われる仕組みです。
中身が見えずスッキリとしています。
アイテム④天井突っ張り壁面収納 「ディノス 壁面ラック」
出典:ディノス公式サイト https://www.dinos.co.jp/p/1236406834/
オープンタイプの壁面ラックにも、天井突っ張り型のものがあります。幅が広くないので、天井突っ張りパーツでも十分固定でき、賃貸でも問題なく使用できます。
天井の低い賃貸物件に設置する場合は、突っ張りパーツが目立つ事もあるため、サイズを合わせて選びましょう。
賃貸に壁面収納を設置する時に、気をつけたい4つのポイント
賃貸住宅や賃貸オフィスに置く壁面収納を選ぶ際には、いくつか気をつけたいポイントがります。原状回復しやすいよう、壁を傷つけずに設置できる商品を選ぶことは基本ですが、賃貸物件では他にどんなことに気をつけるべきなのか、見ていきましょう。
ポイント① 壁を傷つけずに設置できるものを選ぶ
まず押さえておきたいのが、こちらのポイントです。
賃貸物件では、退去時に原状回復するのが原則。壁に穴を開けたり壁紙を傷つけたりしてしまうと、退去時に高額の修復費用がかかることもあります。
天井に突っ張る方式など、壁を傷つけずに転倒防止対策ができる商品なら、賃貸物件でも安心です。
ポイント② 収納するモノのサイズや量に合わせて選ぶ
収納スペースの少ない賃貸物件で、せっかく壁面収納を設置するなら十分な収納量を確保したいもの。収納したいもののサイズや量を正確に把握し、商品を選ぶと良いでしょう。
ポイントとなるのは、壁面収納の奥行きと棚板の高さです。例えばコミックと雑誌では本の高さも奥行きも異なるので、サイズを正確に測ると良いですね。
ポイント③ 長く使えるシンプルなデザインを選ぶ
賃貸物件で使う場合は、次の引っ越し先でも使えるような汎用性の高いデザインを選びましょう。おすすめは、どんなインテリアでも合うシンプルなデザインです。
個性的なデザインも素敵ですが、好みが変わったり次に住む賃貸物件の雰囲気に合わなかったりする事もあるでしょう。長く使うには、素材の色や質感を生かした、シンプルなものがおすすめです。
ポイント④ 見せる収納が楽しめるオープンタイプの収納を選ぶ
収納した中身を見せないように扉付きのタイプを選ぶ方もいらっしゃいますが、おすすめは「見せる収納」が楽しめるオープンタイプです。
壁面収納は高さがあるため、どうしても圧迫感が出てしまいます。しかし、オープンタイプなら抜け感があり、その圧迫感が軽減されます。
また、書籍やコミック、小物などの飾っているものは、住んでいる人の個性が現れます。インテリアの一部として置いておくだけで、賃貸物件でも魅力的な「見せる収納」が実現します。
賃貸でも壁を傷つけない壁面収納を設置しているおしゃれな事例8選!
これから壁面収納を選ぶなら、実際に賃貸住宅や賃貸オフィスに壁面収納を設置した事例を見てイメージを広げると良いでしょう。
ここでは、壁を傷つけずに壁面収納を設置している事例として、おすすめでもピックアップしたマルゲリータの「Shelf(シェルフ)」を導入した事例を8例ご紹介します。
事例① マンションの壁面にコミックを収納
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_643/
マンションの1室を、コレクションしている漫画専用の部屋にされています。壁一面を覆っているのは、奥行きの浅いコミックに特化したサイズの本棚です。コミックの大きさに合わせているので、無駄なくたっぷりと収納できるのが魅力です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_643/
大型の家具は地震での転倒が心配ですが、賃貸住宅に限らずできるだけ壁に傷をつけずに固定したいと考える方は多いものです。この事例では「フィラー板」という部材を用いて、本棚を固定しています。天井に突っ張って壁面収納を固定する部材で壁や天井を傷つけないため、賃貸住宅でも安心です。
事例② 自宅兼オフィスの本棚として壁面収納を活用
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_592/
こちらの壁面収納は、横に倒して設置されています。以前住んでいた賃貸物件で使っていた壁面収納を新しい事務所でも設置しようとしたところ、梁があるため本来の向きでは納まらないことが判明。そこで壁面収納を横に倒して使っているそうです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_592/
この壁面収納は四隅に斜めのブレース材が入っており、十分な強度があるため横に倒しても問題ありません。縦でも横でも違和感なく設置できるのは、シンプルなデザインだからこそ選べる方法です。賃貸物件にお住まいでよく引っ越す方にも、シンプルなデザインは使いやすいでしょう。
事例③ カウンター付き壁面収納で、リビング学習スペースを
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_598/
壁面収納と同じシリーズのカウンターデスクを設置し、リビング学習スペースとしている事例です。同じデザインで揃えられるため、インテリアに一体感があります。模様替えする際には簡単に分解して移動できる壁面収納なので、引越しの多い賃貸住宅や賃貸オフィスにもおすすめです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_598/
リビング学習は学用品が散らかりやすいのがネックですが、これだけの壁面収納があればいつでもすっきりと片付きます。子供が成長しても使いやすい、シンプルなデザインも魅力的です。
事例④ 将来の模様替えに備えて、壁に固定しない壁面収納を設置
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_552/
賃貸オフィスでは、いずれ移転したり模様替えしたりする時に備えて、壁面収納を固定せずに設置したいというニーズもあります。こちらの賃貸オフィスでは、金具を使用しないで固定できる「フィラー板」を使って、大型の壁面収納を設置しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_552/
転倒防止のための「フィラー板」を、天井と壁面収納の間に設置していきます。ほとんどつなぎ目がわからない部材なのでデザインをジャマせず、壁面収納をしっかり安定させます。賃貸オフィスでも、十分な安全対策が可能です。
事例⑤ 賃貸マンションのリビングに大型の壁面収納を設置
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_574/
リビングに置いた壁面収納は、天井まで届く高さの大きなタイプですが、アクセントクロスの淡いベージュが棚板越しに見え、とても軽やかな仕上がりです。大きな家具でも、圧迫感がないのは嬉しいポイントです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_574/
縦材の上に設置している小さな部材が、転倒防止のための「フィラー板」です。金具などで壁に固定しないため、賃貸住宅でも問題なく原状回復できます。また、壁面収納の縦板をカットするオプションで、梁の形に沿うように加工。賃貸マンションでは難しい、造作家具のように仕上がりました。
事例⑥ ロータイプの壁面収納で、壁の余白をスクリーンに
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_629/
こちらの事例では、高さを抑えたロータイプの壁面収納を設置しています。棚には、小さなお子様のための絵本やちょっとしたおもちゃを収納。手に届く位置に収納スペースを増やすアイデアは、賃貸住宅でも真似したい便利な使い方です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_629/
ロータイプの壁面収納の上部の空間は、プロジェクターを投影するスクリーンとして利用しています。
このくらいの高さの棚なら、特別な転倒防止対策の必要もなく、気軽に設置できます。
事例⑦ 壁一面の壁面収納をテレビボードとして利用
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
こちらの事例では、テレビを置く開口部を設けた壁面収納を設置しています。天井の高さにぴったりフィットしたサイズ感は、まるで造作家具のような美しい仕上がりです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
奥行きを生かして前後2列に本を並べることで、さらに収納量を増やしています。賃貸だけでなく分譲マンションでも、収納スペースは限られています。テレビと共に本や生活雑貨も片付けられる壁面収納があると、リビングがすっきりと整って見えます。
事例⑧ オフィスのディスプレイスペースを兼ねた、壁面収納
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_510/
賃貸オフィスの壁にディスプレイスペースとして壁面収納を設置した事例です。本棚が柱と柱の幅にちょうど収まっているので、柱と壁の凹凸がなくなりとてもすっきりした印象です。賃貸物件ではデッドスペースが生じる事もありますが、それをうまく活用しています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_510/
よく見るとインテリアやマーケティングなどの専門書ばかりですが、美しい表紙を見せたり、空いているコマに観葉植物を飾ったりすることで、賃貸オフィスでもおしゃれな雰囲気を演出しています。壁面収納が魅力的なディスプレイスペースとして機能している事例です。
まとめ
賃貸住宅や賃貸オフィスで大型の壁面収納を設置する場合は、原状回復しやすいよう壁や天井を傷つけないで転倒防止対策が取れる商品を選ぶことが基本です。
代表的な壁面収納には、天井に突っ張る方式や、跡の残りにくいピンで固定するタイプがありますが、おしゃれに見せるには、固定用のパーツが目立たないことがポイントです。
マルゲリータのShelfシリーズは、棚板と自然になじむデザインのパーツで家具を固定します。天井や壁に傷をつけないため、賃貸住宅や賃貸オフィスでも無理なくご利用いただけるのが魅力です。
この記事で紹介した選び方のポイントや事例を参考に、賃貸物件でもあきらめず、おしゃれな壁面収納を導入しましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、他にも多くの事例をご紹介しています。興味のある方は、ぜひご覧になってみてください。
SERIES02
本棚の転倒防止
このシリーズではマルゲリータ本棚の地震対策についてまとめています。