ハイタイプテレビ台やハイバックテレビ台など、壁面収納の一部をテレビ台に活用する家具を利用する方が増えてきています。
壁面収納の棚板にテレビを置くスペースも設けた家具で、散らかりがちなテレビ周りがすっきりして収納力も高いため、人気が出ています。
そこで今回は、収納家具を強みとする家具ブランドの視点から、壁面収納を兼ねたテレビ台の魅力を詳しくご紹介します。
メリットだけでなくデメリットもまとめ、タイプ別のおすすめ商品や、実際の活用実例もたっぷりと紹介しています。これから壁面収納型のテレビ台を選ぶ際に、参考にしていただけると幸いです。
Contents
壁面収納を兼ねたテレビ台とは?
一般的なロータイプのテレビ台の収納量はそれほど多くないため、リビングで使う日用品や本の量が少し多いご家庭は、別に収納スペースを設ける必要があります。
そこで生まれたのが大容量の収納力を持つ「壁面収納」にテレビも置けるようにした収納家具です。
棚板をテレビが入るように加工し、壁面収納と一体化したテレビ台は、造作家具のようにすっきりとしたデザイン性が魅力。リビングの収納兼インテリアとして導入される実例も増えています。
壁面収納テレビ台のメリット
壁面収納を兼ねたテレビ台には、次のようなメリットがあります。
メリット① リビングがスッキリ片付く
一番のメリットは、テレビ周りの収納が増え、リビングがスッキリすることです。
つい出しっぱなしになりがちな書類や文房具、ちょっとした日用品などを1カ所にまとめて収納できるためリビングの整理整頓が捗ります。
メリット② テレビがインテリアに調和しておしゃれに
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_632/
テレビ台やキャビネットをそれぞれ置くのに比べて、インテリアとして統一感のある雰囲気を出せるのがメリットです。
リビングに置くと異質に見えることもある黒一色のテレビも、壁面収納の中にあればインテリアとしての一体感が生まれてスッキリとおしゃれなリビングを演出できます。
メリット③ 家族のコミュニケーションのきっかけになる
壁面収納部分はものを飾るディスプレイとしても使えます。家族それぞれの好きな本やゲーム、ぬいぐるみなど「趣味」や「好きなもの」を飾ると、興味や好みを自然と共有することになり、コミュニケーションのきっかけになるでしょう。
壁面収納テレビ台のデメリットとは?
大型で収納力があることは、ライフスタイルによってはデメリットと感じられることもあります。あらかじめ知っておくと、希望に合う商品を探しやすくなるでしょう。
デメリット① テレビを動かせなくなる
サイズが大きく重さもあるため、一度設置すると動かしにくくなります。ひんぱんに模様替えをする方には、デメリットに感じられるかもしれません。
しかし、組み立て式の壁面収納を購入すれば問題がありません。一度ばらして違う部屋、違う場所に同じように設置することができます。
デメリット② デザインによっては圧迫感が出る
壁一面をふさぐため、圧迫感が出て部屋が狭く見えることがあります。
リビングがそれほど広くない場合は、前面が扉になったデザインは避け、オープン収納タイプやシェフルタイプなどの抜け感のある壁面収納を兼ねたテレビ台を選ぶという選択肢もあります。
壁面収納テレビ台選びで失敗しないための3つのポイント
壁面収納を兼ねたテレビ台を購入するなら、長く使えるものを選びたいものです。ここでは、購入時に知っておきたい「失敗しないためのポイント」を3つご紹介します。
ポイント① 十分な収納量があるものを選ぶ
まず、収納量をたっぷり確保できるものを選びましょう。
大きすぎるのではと心配して中途半端なサイズを選ぶと、別の家具を買い足すことにもなりかねません。ディスプレイできるくらいの収納量があれば、後悔しないでしょう。
ポイント② 「見せる収納」「隠す収納」ができるものを選ぶ
全面を扉にしたタイプもあります。しかし、扉があると収納したものが見えなくなり、どこに何があるのか分かりにくくなってしまいます。
ディスプレイしたいものはオープンな部分に、隠したいものは部分的にボックスで収納するなど、見せる収納と隠す収納を使い分けできるデザインを選びましょう。
ポイント③ 部屋の雰囲気に合うデザインを選ぶ
インテリアに調和したデザインを選ぶことも、大切なポイントです。
壁面収納型のテレビ台は大きくて存在感があるため、暗い色や重厚感のあるデザインは避けた方が無難でしょう。圧迫感の少ない、淡い色味や軽やかなデザインならどんなインテリアにもよくなじみます。
おすすめの壁面収納テレビ台【タイプ別4選】
ここからは、壁面収納型のテレビ台を4つのタイプに分け、特徴とおすすめ商品を紹介します。
おすすめ① オープン収納タイプ
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_632/
マルゲリータの「Shelf開口部のある本棚」は、床から天井まで届く壁面収納の中央にテレビを置ける開口部を設けたテレビ台と壁面収納を兼ねたものです。
オープンな棚は本や書類、レコードやゲーム機などをたっぷり収納でき、ディスプレイにも活用しやすいデザインです。
開口部のサイズは3コマ分が基本ですが、テレビに合わせてサイズオーダーも可能です。そのため、置き型テレビだけでなく壁掛けテレビを設置できます。
開口部の上には補強梁を通しており、重いものを置いてもたわむ心配はありません。
隠したいものやこまごましたものを収納するには、引き出しやボックス収納のオプションが便利です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_491/
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_360/
おすすめ② 扉付き収納タイプ
出典:ディノス公式サイト https://www.dinos.co.jp/p/1281204514/
全ての収納に扉があるタイプは、中身が見えないため生活感が表に出ません。ホテルライクなシンプルなインテリアが好きな方におすすめです。
ただし、扉で隠されていると、どこにあるのか分かりにくくなるケースもあります。収納したものを探すのにストレスを感じる方は、ディスプレイスペースや、小さな引き出しがあるデザインが良いでしょう。
おすすめ③ ハイバックタイプ
出典:ディノス公式サイト https://www.dinos.co.jp/p/1363700308/
コンパクトなリビングに置くなら、高さを抑えた「ハイバックタイプ」の壁面収納型テレビ台がおすすめです。身長ほどの高さなので、それほど圧迫感がありません。
収納量を確保するため、横幅は広めのものを選びましょう。
おすすめ④ シェルフタイプ
出典:ディノス公式サイト https://www.dinos.co.jp/p/1343500511/
収納よりディスプレイとしてテレビ台を活用したい方には、「シェルフタイプ」もおすすめです。縦板が柱になっており抜けのあるデザインなので、圧迫感が少なく軽やかな印象です。
チェストや本棚が付属したものなら、収納量も確保しやすいでしょう。
【実例紹介】おしゃれな壁面収納テレビ台を設置した実例6選
大型の家具は、実際に部屋に置いた時の大きさがイメージしにくいもの。店舗ではそれほど大きく感じなくても、持ち帰ると思ったより大きく見えることがあります。
そこで参考になるのが、一般のご家庭での設置実例です。
ここでは、おすすめでも紹介した、マルゲリータの「Shelf開口部のある本棚」を採用した実例を6例ピックアップしてご紹介します。
【壁面収納テレビ台 実例1】 壁一面本棚をカスタマイズしてテレビ台に
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
新築マンションのリビングに導入し、テレビ台兼リビングボードとした実例です。
「Shelf 開口部のある本棚」に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を連結し、壁一面をおおう造作家具のように配置したことで、圧迫感のないスッキリとした仕上がりです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_486/
収納力を生かして、家族みんなの本やコミックを並べています。それぞれの興味が伝わる「ファミリーライブラリー」は、大切なくつろぎの場所となっています。
【壁面収納テレビ台 実例2】 本棚と組み合わせて収納力をアップ
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_491/
こちらの実例では、「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」と「開口部のある本棚 奥行350mm」をL字型に組み合わせて壁面収納を兼ねたテレビ台としています。
テレビの高さは、ソファに座った時の目線の高さに合わせて設置、ゆったりと視聴できるスペースです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_491/
テレビの周りにはコレクションするボードゲームのほか、ワインや観葉植物をディスプレイし、おしゃれなエスプリを感じさせるコーナーになっています。
【壁面収納テレビ台 実例3】 コンパクトな壁面にもスッキリ設置
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_579/
リビングダイニングの壁面に「Shelf 開口部のある本棚」を設置し、書棚を兼ねたテレビボードとして利用されている実例です。
壁面の幅に合わせて2列の本棚を追加し、一体的な収納スペースとして使われています。
テレビを置いた開口部は、サイズに合わせて4コマ分に変更、補強梁も3本にして強度を上げています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_579/
左側の壁面にはエアコンの配管や24時間換気システムの吸気口が並んでおり、本棚に干渉してしまうため、棚板の一部をカットする加工も行なっています。
わずかな加工でも、不要なすき間やズレをなくすことができ、家具が美しく収まります。
【壁面収納テレビ台 実例4】 窓のある壁面にも設置可能
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_348/
こちらの実例では、窓のある壁面に「Shelf 開口部のある本棚 奥行350mm」を導入しています。寝室とつながるセカンドリビングに設置するため、横幅5マスのサイズを特注し、ぴったりと壁面に収めています。
Shelfシリーズには背板がないため、窓からの光をさえぎることなく設置できました。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_348/
テレビの下にも棚板を追加し、DVDデッキを収納するスペースを作っています。小物類の収納には、無印良品のポリプロピレン製の引き出しが用意されており、見せる収納と隠す収納をうまく使い分けた構成がきれいな実例です。
【壁面収納テレビ台 実例5】 テレビ台とカウンターデスクを組み合わせ
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_632/
こちらは、「Shelf 開口部のある本棚7列タイプ」と「カウンター付き本棚3列タイプ」を組み合わせた実例です。
上部のエアコンを避けて天井いっぱいまで設置された収納棚は、オーダー加工したかのような仕上がりですが、実は既製品の組み合わせです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_632/
オープンな棚には、自慢のウイスキーコレクションをディスプレイ。お酒を楽しみながら、映画を見たり本を読んだりする、とっておきのくつろぎスペースが実現しました。
【壁面収納テレビ台 実例6】猫ステップを兼ねたリビングボードに
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_360/
こちらの実例では、テレビ台として設置した「Shelf 開口部のある本棚 奥行350mm」を、キャットタワーとしても活用しています。
オプションで展開している「猫ステップ」は、ステップ板をはめ込み、仕切り板のような縦板で押さえるだけで設置できます。移動も簡単なので、賃貸住宅でもおしゃれなキャットタワーが楽しめます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_360/
高いところが好きな猫にとっては、天井までの高さがあるShelfは格好の遊び場です。猫も飼い主も楽しめる、遊び心のある壁面収納兼テレビ台として活躍します。
まとめ
大容量の壁面収納をテレビ台にも活用すると、散らかりがちなリビングがすっきりと片付き、造作家具のようなおしゃれなリビングボードとして使えるのがメリットです。
一方で、大型家具は一度設置すると動かしにくく、デザインによっては圧迫感が出るというデメリットも。
とは言え、大型化したテレビが主流の近年は、テレビを動かすことは少なくなっており、適切なサイズの壁面収納を選べばあまり困ることはないでしょう。
壁面収納を兼ねたテレビ台を選ぶ際には、
・ 十分な収納量がある
・ 見せたり見せなかったりができる
・ 部屋の雰囲気に合うデザイン
を意識して検討すると良いでしょう。
壁面収納を兼ねたテレビ台の魅力や使用実例を詳しくお伝えしてきました。ぜひ、長く使えるような壁面収納を兼ねたテレビ台を探す参考としてください。
SERIES04
本棚にテレビを入れる
このシリーズではマルゲリータの本棚をテレビ台として利用するメリットや実際のご利用事例を詳しくご紹介していきます。