近年、働き方の多様化や趣味の時間を多く取りたいというニーズから、ご自宅に書斎を作る方が増えてきました。
そんな中、狭い場所しかスペースが取れないために、書斎づくりを諦めている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、狭いスペースでも十分におしゃれな書斎が実現可能です。
この記事では、狭くても書斎スペースを確保する方法や、おしゃれで機能的な書斎にするための工夫などについて、詳しく解説します。
また、記事の後半では、おしゃれな書斎の実例もご紹介します。
おしゃれな書斎を作りたくても、スペースが狭いからと諦めかけていた方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
そもそも「書斎」とは?
「書斎(しょさい)」とは、古くから使われている日本語で、もともとは自宅で読書や書き物をするための一室を指していました。
しかし、現代では意味が少し広がり、読書・書き物以外にも、仕事や趣味などに没頭するための場所を指して使われます。
そのため、この記事では「書斎=仕事・趣味に使う個人的なスペース」という想定でお話しをしていきます。
「ミニ書斎」とは?
「ミニ書斎」とは、従来の書斎に比べて、規模が小さく狭い書斎スペースを表す言葉です。
ミニ書斎は、独立した部屋のこともありますが、多くの場合は、リビングなどの一角に作る狭いスペースを指します。
極端にいえば、仕事や趣味で使うデスクやPCなどがあれば、どこでもミニ書斎だといえます。ただ、そのままでは家族の視線や気配が気になるため、集中できるように間仕切りなどで目隠しをするのが一般的です。
書斎の種類
一括りに書斎といっても、そこにはいくつかの種類が存在します。
ここでは、代表的な3種類の書斎について、特徴や違いを詳しく確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_300/
個室タイプ
個室タイプは、四方が壁に囲まれ、ドアが付いている書斎です。家の中の一室を丸々書斎として使っている場合は、個室タイプに当てはまります。
個室タイプの書斎は、空間をすべて仕事や趣味に染め上げられる点が大きな魅力です。
その一方、籠っている間は家族との関わりが少なくなりがちな点に注意が必要でしょう。
半個室タイプ
半個室タイプは、完全には個室として仕切られておらず、壁の一部や上などが空いている書斎スペースです。
この場合、リビングや寝室などの一角を使い、パーテーションや間仕切りでゾーニングしているのが一般的です。
半個室タイプの書斎は、個室タイプほどではないですが、自分の作業に没頭しやすい点が大きなメリットです。また、仕切り方を工夫すれば、家族とのコミュニケーションも取りやすくなります。
ただし、完全な1人の空間にはできないので、その点が気になる方は注意しましょう。
オープンタイプ
オープンタイプとは、四方が完全にオープンになっている書斎スペースです。
先ほどの半個室タイプの書斎で、パーテーションや間仕切りを取り払えば、そのままオープンタイプの書斎になります。オープンタイプのメリットは、家族の様子を見ながら作業ができる点です。そのため、たとえば小さな子どもがいる場合などは、仕事と育児を両立しやすくなります。
一方、周囲がオープンになっているため、作業によっては集中しにくいというデメリットも考えられます。
以上のように、個室タイプ・半個室タイプ・オープンタイプの書斎は、それぞれに一長一短の特徴を持っています。
そのため、これから書斎スペースを作る際は、自分のニーズにどれが合致しているかを考え、より適切な書斎を選択することが需要です。
狭い1畳・2畳・3畳でも実現できる書斎のレイアウト場所
書斎というと、広い空間を用意しなければならないと考える方も多いですが、最低1畳程度の狭いスペースがあれば、十分に実現が可能です。
ここでは、1畳・2畳・3畳など、狭い空間でも書斎を実現できる、おすすめのレイアウト場所のアイデアを5つご紹介します。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_502/
リビング・ダイニング
リビングやダイニングは、狭くても便利な書斎スペースを作れる場所として、非常に人気があります。
リビングとダイニングは、ほとんどの家で最も広い空間でしょう。そのため、一角の狭いスペースを書斎にしても、家族の生活を阻害せずに済みます。
寝室
寝室は、リビング・ダイニングに次いで書斎スペースを作りやすいだといえます。
寝室での目的は睡眠なので、ベッド以外の場所はスペースが残っている場合が多いです。そのため、デスクなどを設置して多少狭くなっても、動線が圧迫されにくく、手軽に書斎が実現します。
ただし、寝室が1人用でない場合は注意が必要です。夫婦などで共有している寝室の場合、書斎の明かりや物音が原因で相手を起こしてしまう可能性があるので、作業する時間帯などに気をつけましょう。
階段下の空間
狭いがゆえに見落とされがちな書斎向けの場所として、階段下の空間が挙げられます。
たとえば、階段下の空間に壁付けでデスクを置けば、オープンタイプながらも、視線を気にせず集中しやすい書斎に早変わりします。
また、デスクの後ろに間仕切りやパーテーションを置けば、半個室の書斎として、より作業に没頭できる空間が実現するでしょう。
屋根裏
屋根裏がある家であれば、そこを書斎スペースにする手もあります。
屋根裏は、空間としては狭いですが、家族とは隔離された個室のような空間になります。そのため、作業に没頭しやすく、書斎には打ってつけの場所だといえるでしょう。
クローゼットなどの収納
クローゼットなどの収納の中にスペースがあれば、そこを書斎として使う方法もあります。
クローゼットは本来洋服などを収納する場所ですが、意外とスペースに余裕がある場合があります。
扉付きのクローゼットであれば、狭いながらも個室に近い書斎スペースが手に入るでしょう。
廊下
廊下に書斎を作るのも、賢いアイデアです。
一般的に、廊下は道幅が狭く、あまり物を置くことができません。しかし、窓際下などにデッドスペースがあれば、そこを利用してデスクを設置し、書斎スペースに変えられます。
あらためて目を向けてみると、思わぬ場所にデッドスペースが眠っていることがあるので、書斎の場所がなくて困っている場合は、ぜひ試してみてください。
狭い書斎(ミニ書斎)をおしゃれで機能的にするための工夫・作り方
狭い書斎(ミニ書斎)であっても、工夫や作り方次第で、おしゃれで機能的なワークスペースが実現します。
ここでは、狭い書斎をおしゃれで機能的にするための4つの工夫・作り方について、詳しく確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_482/
工夫・作り方① 間仕切りとして収納本棚を使う
狭い書斎は収納スペースを作るのが大変ですが、間仕切りに収納本棚を使えば、限られた狭いスペースでも、十分な収納量を確保できます。
たとえば、リビングの一角に収納本棚を間仕切りとして置けば、リビングの収納スペースも確保でき、それぞれの空間の使い勝手が大きく向上するでしょう。
その際、表と裏の両面から出し入れできるオープンシェルフタイプだと、書斎側とリビング側、どちらからも本棚が利用できて便利です。
工夫・作り方② デスク・テーブル付きの収納本棚を活用する
単なる収納本棚ではなく、デスク・テーブル付きの収納本棚を設置すると、狭い書斎をより効率的に使えます。
収納本棚にデスク・テーブルが付いていれば、別途デスクを置く必要がありません。そのため、必要な家具の数が減り、スペースに余裕が生まれます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://margherita.jp/user/file_595/
工夫・作り方③ 机下収納や移動できる収納を活用する
狭い書斎では、机下収納や移動できる収納を活用すると、快適に過ごせます。
スペースが狭いと、収納場所が限られてしまいがちですが、机の下は意外なデッドスペースです。そこを収納スペースとすることで、資料や荷物などが整理でき、おしゃれですっきりした印象になります。
また、移動できる収納を使えば、書斎での作業時には書斎の外に、書斎を使わないときには書斎の中に入れるなど、状況に応じて場所を変えられます。
工夫・作り方④ 家具の色や素材感を統一する
狭い書斎をおしゃれに仕上げるためには、家具の色や素材感を統一することが効果的です。
どんなに良い家具などを揃えても、それぞれの色や素材感がちぐはぐだと、おしゃれには見えません。狭い書斎では、1つひとつの印象が全体に大きく響くので、特にカラーコーディネートを意識することが重要です。
色や素材感のバランスが心配な場合は、天然木の家具で揃えるのがおすすめです。天然木はほとんどの床材や壁紙と相性が良いので、誰にでもおしゃれな空間に仕上げられます。
狭い書斎でも使いやすいサイズの書斎デスクとは
リビング・ダイニングや寝室の一角などに書斎スペースを確保していたり、狭い書斎でスペースが限られてしまう場合、奥行や幅がコンパクトな書斎デスクを選ぶといいでしょう。
ノート型パソコンを置いて作業するには、奥行が45cm程度あれば十分です。一方で、資料や書物を広げたり、ちょっとした作業ができるエリアを確保するとなると、一人でゆったりと使うには横幅が120cm程度あるのが望ましいでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/tavola/cd-ro-1200-450-wh.html
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_677/
男性におすすめの狭い書斎のおしゃれな活用法
男性におすすめの、狭い書斎のおしゃれな活用法としては、趣味のコレクションを置く秘密基地としての使い方が挙げられます。
男性は女性に比べて、物をコレクションする傾向が強いといわれています。しかし、せっかく集めた自慢のコレクションも、リビングや寝室などに置いておくと、家族にあまり良い顔をされないものです。
その点、狭い書斎をコレクションの保管場所として使えば、家族の目を気にすることなく、趣味の世界に没頭できるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_447/
女性におすすめの狭い書斎のおしゃれな活用法
女性におすすめの、狭い書斎のおしゃれな活用法としては、コスメ品やアクセサリーを置いて、書斎兼メイクルームとして使う方法が挙げられます。
男性のコレクションと似たように、女性の場合は美容やファッションに関する細々したアイテムが増えてしまいがちです。
書斎スペースにそれらを置き、簡単なドレッサーなどを設置すれば、狭くても実用的なメイクルームが完成します。
また、もし空間に余裕があるようであれば、洋服も同じ場所に収納することで、こだわりのファッションを追求する空間が実現できます。
狭くてもおしゃれな書斎の真似したい実例3選
ここでは、狭いスペースでもおしゃれな書斎を実現している、真似したい実例を3つ厳選してご紹介します。
ご自宅に書斎を作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
狭くてもおしゃれな書斎① 細長い空間の壁面に壁一面の本棚を
こちらの実例では、細長く幅が狭い空間を利用し、書斎にしています。
壁面にDIYでグレーに塗装した「マルゲリータ Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行250mm」を2台連結して設置しています。そうすることで、収納が一箇所にまとまり、狭い空間でも広々とした書斎が実現されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_738/
ワークデスクやワークチェア、ストレージボックスなどもすべて同系色にまとめることで、おしゃれでまとまりのある空間に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_738/
狭くてもおしゃれな書斎② L字に配置したデスクで効率的な在宅ワーク
こちらの実例では、階段の吹き抜けに面する狭い空間に「マルゲリータ Tavola(タヴォーラ)BASE・デスクの組み合わせによる仕事基地」を設置し、書斎として活用しています。
2つのコンソールデスクをL字に配置することで、狭い空間でも、十分な広さのワークスペースを確保しています。
また、片方をスタンディングデスクにすることで、デスクワークは座って、ミーティングは立ってなどと、在宅ワークにおけるオンオフを切り替えています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_624/
壁面には「マルゲリータ Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行250mm」が設置され、仕事用の蔵書から、趣味のプラモデルに至るまで、あらゆる荷物が一箇所に集約されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_624/
狭くてもおしゃれな書斎③ 個人所有の隠れ家図書館のような空間
こちらの実例では、天井の低いロフトを利用し、読書のための書斎スペースにしています。
空間自体は決して狭いとはいえない広さですが、L字になった独特な形状になっています。そこに「マルゲリータ Shelf(シェルフ)壁一面の本棚 奥行350mm ロータイプ」を連続で並べ、所有するすべての蔵書をそこに収めています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_269/
本棚を並べて敢えてトンネルのようにレイアウトすることで、男の隠れ家のような、個人所有の隠し図書館のような、心躍る書斎に仕上がっています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_269/
まとめ
今回は、「狭い書斎」をテーマに、書斎の種類やおすすめの作成場所、おしゃれにするための工夫などについて、詳しく確認しました。
狭いスペースであっても、アイデア次第でおしゃれな書斎スペースは実現可能です。書斎があれば、男性も女性も、仕事や趣味などがはかどるようになるでしょう。
今回ご紹介したことを参考に、狭くてもおしゃれで使いやすい書斎を実現していただければ幸いです。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、書斎づくりに役立つデスクや収納家具などを多数ラインナップしています。お客様の使用実例も多数掲載されているので、ご自宅に書斎を作ろうか悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。