薄型収納は、通常の収納棚を置くのが難しい場所でも設置でき、十分な収納スペースを確保できる便利な存在です。
しかし、一括りに薄型収納といっても、たくさんの製品があり、どれを選べば良いかわからず困っている方も多いでしょう。特に、薄型収納の奥行は用途によって適切なものが異なるので、慎重に選ぶ必要があります。
そこで今回の記事では、薄型収納の奥行の選び方や、その他に注意すべきポイント、おすすめ商品などについて、詳しくご紹介します。
記事の最後には、薄型収納をおしゃれに設置している実例も載せています。薄型収納を置くか検討している方は、ぜひ参考にしてください。
薄型収納とは？
薄型収納とは、一般的なものに比べて厚みが抑えられ、スリムに設置できる収納棚のことです。
一般的な収納棚は、置き場所によっては空間が狭くなる可能性がありますが、薄型収納であれば、最小限のスペースで済み、圧迫感を与えません。
また、設置しても動線を妨げないので、廊下などに設置したり、空間の間仕切りとして使ったりなど、幅広いシーンで活用できます。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_643/
薄型収納の種類
ひとくちに薄型収納といっても、色々な種類があります。
ここでは、代表的な3種類の薄型収納のタイプについて、詳細を確認していきましょう。
種類① 本棚（ラック）タイプ
最も一般的なのが、本棚（ラック）タイプの薄型収納です。
前面に扉などが付いていないオープンな形になっているため、本や小物などを「見せる収納」として収められます。また、オブジェや写真などを飾ることで、空間をおしゃれに演出することも可能です。
本棚タイプの注意点としては、収納物が見えてしまうので「見せない収納」にしにくい点があります。
そのため、別途ケースなどを嵌めて見せない収納にもできるような、拡張性の高い収納棚を選ぶと良いでしょう。
種類② 扉付きタイプ
扉付きタイプは、前面に引き戸や開き戸式の扉が付いている薄型収納です。
扉が付いていることで、収納したものに埃が付着するのを防いでくれます。そのため、食器棚などとして人気のあるタイプです。
ただし、扉付きタイプは収納物との相性によっては、取り出しにくくなる可能性があるので注意しましょう。特に引き戸式の場合は、中央付近のものが取り出しにくくなります。
種類③ 引き出しタイプ
引き出しタイプは、引き出すトレーが付いている薄型収納です。ラテラルタイプとも呼ばれます。
浅い引き出しなら書類の収納に、深い引き出しなら雑貨やおもちゃなどの収納にと、幅広い用途に活用できます。
ただ、引き出しは出し入れの際に上から見る必要があるため、基本的に目線より下に設置する必要があります。
目線より上に設置すると中身が見えず、かえって使い勝手が悪くなることがあるので注意しましょう。
薄型収納の奥行はどれくらいが適切？
薄型収納として市販されている製品には、15cmや30cmなど、色々な奥行のものがあります。
薄型収納は、何を収納するのか、そしてどこに設置するのかによって、適切な奥行が変わってくるので、選ぶ際は注意が必要です。
ここでは、奥行15～20cm、25～30cmの薄型収納について、それぞれの特徴を確認していきましょう。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_686/
奥行15～20cm
奥行15～20cmの薄型収納は、コミックや文庫本などのコンパクトな書籍や、最小限の小物を収納する用途で使いやすいです。
奥行を最小限に抑えているので、狭い室内に置いても、空間を圧迫せずに収納スペースを拡張できます。
また、廊下などの動線に置いても邪魔になりにくいので、デッドスペース用の収納棚として使うのもおすすめです。
ただし、奥行をスリムに抑えているため、大型の書籍や荷物を収納する場合は、棚からはみ出す可能性があるので注意しましょう。
奥行25～35cm
奥行25～35cmの薄型収納は、棚板に余裕があるので、専門書や画集などを置いたり、オブジェをレイアウトしたりといった用途に便利です。
また、これくらい奥行があれば、バッグやランドセルなども収納できます。そのため、リビングの多用途収納にしたり、子ども部屋の収納にしたりなど、色々なシーンで使いやすいでしょう。
薄型収納を選ぶときのポイント
ここでは、薄型収納を選ぶときのポイントを3つご紹介します。
これから薄型収納選びを始める方は、ぜひ参考にしてください。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_623/
ポイント① 耐荷重
薄型収納を購入する際は、棚板の耐荷重がしっかり保たれているか確認しましょう。
耐荷重が十分でないと、月日が経つうちに棚板がたわみ、景観や使い勝手が損なわれてしまいます。最悪の場合、棚板が重みに耐えきれずに割れてしまうことも考えられます。
薄型収納は、棚板の奥行を狭くしている関係から、耐荷重が低いものが少なくありません。
そのため、お店などで薄型収納を選ぶ際は、しっかり強度の高い素材を棚板に使用しているかどうかをチェックすることが大切です。
ポイント② 耐震性
背の高いハイタイプの薄型収納を購入する場合、耐震性の高いものを選ぶと安心です。
日本は地震大国なので、いつどこで地震が発生してもおかしくありません。その際、自分の背丈以上もある棚が倒れてくれば、怪我などの危険が高まります。
薄型収納の耐震性を確保するには、壁とボルト留めしたり、天井との間に板や棒などを挟み込んで固定したりする工夫が考えられます。
なお、賃貸物件ではボルト留めが難しいケースが多いので、天井で固定する対策方法がおすすめです。
ポイント③ 空間全体との相性
薄型収納を設置する際は、空間全体との相性にも配慮することが大切です。
家のリビングに置くのか書斎に置くのか、はたまたオフィスに設置するのかなど、置く場所によってデザインの相性が異なります。
たとえば、リビングに無機質な素材感の棚を置いたり、オフィスに可愛らしいデザインの棚を置いたりしたら、ちぐはぐな印象になってしまうでしょう。
リビングからオフィスに至るまで、幅広い空間に馴染む薄型収納の素材としては、木製がおすすめです。
床がフローリングである場合、素材感が似た木製のインテリアだと、印象が喧嘩せずにまとまって見えます。
また、フローリング以外の床材の場合も、木製の家具は他のインテリアと馴染みやすく、使い勝手が良いといえます。
おしゃれな薄型収納のおすすめ商品5選
ここからは、ご家庭やオフィスへの設置におすすめしたい薄型収納を、5つ厳選してご紹介します。
どれもおしゃれで使い勝手の良い商品ばかりなので、薄型収納をお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
おしゃれな薄型収納①『マルゲリータ Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm』
こちらは、マルゲリータの看板シリーズ Shelf の中でも、最もスリムに設計されている薄型収納です。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-lr_index.html
奥行は18cmなので、狭いスペースに置いても場所を取らず、たくさんの書籍などを収納できます。棚はグリッド構成になっていて、丈夫なシナ合板を使用しているので、経年によって棚板がたわむ可能性も少なく、安心して使用できます。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-a5_index.html
また、同じく奥行18cmとスリムでありつつ、棚の高さをA5判サイズに最適化した「壁一面のA5判本棚 奥行180mm」もあります。
おしゃれな薄型収納②『マルゲリータ Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm 』
こちらは、奥行を汎用性の高い25cmにした薄型収納です。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_757/
本棚としては一般的な奥行なので、ファッション誌などの大きめなものも含め、たいていの本は収納可能です。
Shelf シリーズは、既製品としてサイズが4種類用意されていますが、天井や梁の高さに合わせ、オーダー加工を施すこともできます。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf_index.html
また、本棚を壁面に固定する金具が付属するので、万一の地震対策も万全です。
賃貸住宅などで壁面固定が難しい場合は、天井との間にフィラー板を挟み込むことで、転倒を防止できます。
おしゃれな薄型収納③『マルゲリータ Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm 』
こちらは、比較的余裕をもって使える奥行35cmの薄型収納です。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar_index.html
収納棚としては薄型といえますが、本棚の中ではボリュームのあるタイプなので、本のほか、フィギュアやバッグ、酒瓶などと、色々なものを自由に収納できます。
こちらを含めたShelfシリーズは、専用の「トレー」や「収納ボックス」、「本棚の中の棚」などがオプションで用意されているので、用途に合わせて多彩な使い方ができるでしょう。
【トレー】
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-tr_index.html
【収納ボックス】
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-cv_index.html
【本棚の中の棚】
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-d_index.html
おしゃれな薄型収納④『ニトリ 薄型収納 (ソティル 105 WW)』
奥行30cmの、コンパクトな引き戸式の薄型収納です。
カウンター下や窓下、廊下の脇など、デッドスペースになりがちな場所に置きやすく、幅広い用途で使用できます。
出典：ニトリ公式サイト https://www.nitori-net.jp/ec/product/8841540s/
おしゃれな薄型収納⑤『SHIRAI STORE オープンラック シェルフ』
奥行が29cmあり、汎用性の高いおしゃれな薄型収納です。
棚板には厚みのある木材を使用しているため、たわみの心配も少なく、長く安心して使えます。
出典：SHIRAI STORE公式サイト https://shirai-store.net/c/category/rack/book-shelf/tlf-2090-na
薄型収納のおしゃれな設置実例
最後に、マルゲリータの薄型収納をご家庭やオフィスに設置している、おしゃれな実例を5種類ご紹介します。
どの実例もアイデアに溢れたものばかりなので、薄型収納の設置場所などでお悩みの方は、ぜひ真似してみてください。
薄型収納の設置実例① A5版コミック本の収納に
こちらの実例では、「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を、書斎の薄型収納として設置しています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_295/
蔵書の多くがA5判サイズなこともあり、それに最適化したサイズの棚を設置することで、手前に空隙が生まれず、必要最小限の薄さで収納が完結しています。
最下段に敢えて空白の棚を設けることで、大量の蔵書を収めつつも、軽やかな印象に仕上がっています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_295/
薄型収納の設置実例② 廊下を有効に使う
こちらの実例では、会計事務所の廊下に「Shelf 壁一面の本棚 奥行250mm」を薄型収納として設置しています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_640/
通常、廊下は幅が狭いこともあり、棚を置くと手狭に感じられやすいです。
しかし、スリムな設計の薄型収納であれば、このように動線を阻害することなく、十分な収納スペースが確保できます。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_640/
薄型収納の設置実例③ 壁一面のCD棚
こちらの実例では、「Shelf 壁一面のコミック本棚 奥行180mm」を、大量のCDを収める薄型収納として設置しています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_123/
通常だと、棚のゆがみ防止のために棚の四隅にブレース板を差し入れますが、こちらでは壁と固定していることから、下2箇所のブレースを外しています。
そのため、棚のスペースを最大限活用し、大量のCDを一面にすっきり収められています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_123/
天井までぎっしりとCDが収納されていますが、足元のスペースを空けてあるので、それほど圧迫感を感じさせず、すっきりした印象に仕上がっています。
薄型収納の設置実例④ 新しいオフィスの壁面収納に
こちらの実例では、新しいオフィスの壁面に設置する薄型収納として「Shelf 壁一面の本棚奥行350mm」を採用しています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_674/
壁と柱の間のアルコープにすっぽり嵌まるように設置され、まるで造作家具かのような自然な雰囲気に仕上がっています。
棚には、主に業務で使用する専門的な書籍や資料などが収められています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_674/
上段にイラストや写真を置いたり、部分的に空白のグリッドも設けたりすることで、圧迫感のないすっきりした印象になっています。
薄型収納の設置実例⑤ 本棚の間仕切りで子供室を作る
こちらの実例では、もともとは広い一室でしたが、子供それぞれの自室にするため、間仕切りとして「Shelf 壁一面のA5判本棚 奥行180mm」を設置しています。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_760/
薄型収納を間仕切り代わりにすると、単に空間を分けるだけでなく、荷物もすっきり収められます。
子供部屋は特に物が多くなりやすいため、省スペースを実現するには非常に効果的なアイデアだといえます。
出典：マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_760/
まとめ
今回は、薄型収納の種類や適切な奥行、選び方のポイント、おすすめ商品などについて、詳しく確認してきました。
薄型収納は一般的な収納棚に比べて奥行きが抑えられているので、幅広い用途に使える便利な収納家具です。
今回ご紹介したことを参考に、壁面収納や間仕切りなどとして、ご家庭やオフィスにぜひ薄型収納を設置してみましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、記事の中でご紹介したもの以外にも、アイデア溢れるおしゃれな薄型収納の設置実例をたくさん掲載しています。
新しく薄型収納を購入しようか検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
