在宅ワークが増える中で、自宅でも集中して作業できる環境が求められています。そんな中で必要になるのが、作業効率を上げ、快適に仕事ができる**デザイン性と機能性に優れた「書斎机」**です。今回の記事では、書斎机の購入を検討している方に向けて、書斎机の選び方や書斎机の基本的なレイアウトを紹介します。これにより、作業に最適な書斎机を選ぶための重要なポイントが分かります。さらに、すぐに購入を検討している方に向けて、タイプ別におすすめの書斎机を厳選してご紹介します。さまざまなスタイルやニーズに合った書斎机を紹介しますので、ぜひ参考にして、理想の作業環境を作り上げるための書斎机選びの参考にしてください。
書斎とは何か
書斎とは、もともと自宅で書き物や読書をするための専用の空間を指しますが、最近では在宅ワークの普及に伴い、自宅に書斎を設ける方が増えています。書斎は、仕事だけでなく、趣味の時間やちょっとした作業をするための集中できるスペースとして、さまざまな用途に活用されています。後から書斎を作るために、専用の部屋を用意するのが難しい場合も多いため、最近では家の中の空きスペースをうまく活用して書斎を設けるケースが増えています。このように、家の一部を効率的に活用し、自分の作業環境を整えることができるのは大きなメリットです。小さなスペースでも工夫次第で立派な書斎として機能させることができるため、書斎づくりには柔軟な考え方が求められます。
- リビングの一角を仕切って書斎として活用
- 寝室に机や本棚を置き書斎として活用
- 廊下やホールの一部を書斎として活用
- クローゼットに机を入れ書斎として活用
書斎部屋がある方はもちろん、こうしたスペースを活用している方は特に、限られた空間で快適に効率よく作業をしていきたいと思われているのではないでしょうか。そのためにも、スペースを有効に活用でき、自分の目的に合う書斎机をしっかり選んでいきましょう。
書斎机の正しい選び方
書斎で使う机を選ぶ際にポイントとなるのは、大きさ・高さが自分の体や利用目的に合っているかどうかと、テイストや色などが自分の好みに合うかどうかです。
書斎机の大きさを決める
書斎机を選ぶ際、最初に考えるべきは作業スペースの確保です。特に、在宅ワークをしている方の多くは、パソコンを使って作業をしているため、作業環境に適した書類机を選ぶことが重要です。パソコン作業に必要な机の天板サイズは、使用するパソコンの種類や、ディスプレイの台数によって異なります。複数のディスプレイを使用する場合や、パソコン本体だけでなく書類や周辺機器も置く場合、十分な広さの天板が必要になります。ここでは、パソコン作業で必要となる天板のサイズを、パソコンの種類や使用するディスプレイの数をもとに計算した参考値を紹介します。自分の作業スタイルに合わせて、快適な作業環境を整えるための天板サイズを確認して、最適な書類机を選びましょう。
パソコンの大きさ | 机の天板のサイズ |
13インチのノートパソコン1台 | 幅60cm×奥行き40cm |
デスクトップパソコン(ディスプレイ1台) | 幅95cm×奥行き50cm |
デスクトップパソコン(ディスプレイ2台) | 幅120cm×奥行き50cm |
デスクトップパソコン(ディスプレイ3台) | 幅150cm×奥行き50cm |
パソコンの横で資料を広げたり、書き物をしたりすることが予測される場合は、それらのスペースも考える必要があります。デスクを置くスペースに余裕があれば、奥行きや横幅に余裕を持たせて机を選びましょう。
書斎机の適切な高さを計算式で求める
一般社団法人日本オフィス家具協会(JOIFA)から、机の最適な高さを求める計算式が公開されています。以下の数式にご自身の身長を当てはめることで、机の最適な高さを導き出せます。
- 最適な座面の高さ=身長×1/4
- 最適な机の高さ=座面高+差尺
- 差尺(※)=身長×1/6
※差尺(さしゃく)とは、机の天板と座面の高さの差です。
この計算式に身長170cmの方を当てはめると…
- 最適な座面の高さ=42.5cm
- 最適な机の高さ=約70.8cm
- 差尺=約28.3cm
となります。書斎机を購入する際には、ぜひ上記計算式を参考にして商品をお選びください。
参照:一般社団法人日本オフィス家具協会「安全・快適なデスクの選び方」
https://www.joifa.or.jp/useful/choose_desk.html
書斎の雰囲気に合わせて机を選ぶ
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_524/
机を選ぶ際には、機能性だけでなく、色やテイストにも注目することが大切です。机が置かれるスペースのテイストや色と合わない場合、机が浮いてしまい、集中できない空間になってしまう可能性があります。周囲のインテリアに自然に馴染む机を選ぶことが、快適で集中できる作業環境を作るためのポイントです。例えば、ナチュラルな木目調やブラウン、ホワイトなどの色味は、どんなインテリアにも馴染みやすく、落ち着きと温かみを感じさせるため、非常におすすめです。
書斎机の基本レイアウト3種類
書斎に机を置く場合は3つの代表的なレイアウトがあるので、ここで解説します。
書斎机の基本レイアウト①「壁付けタイプ」
書斎の壁や窓に向かって机の奥をピッタリとつけて設置するレイアウトです。場所を取らず、部屋を広く使える置き方で、椅子を引くスペースが自然に取れ、ほかの場所への動線も確保できます。窓際の配置では、外がまぶしい場合もありますので、カーテンやブラインドを設置しましょう。廊下などに書斎スペースを作った場合は、後ろに人が通るときに机の上やPC画面が丸見えになってしまいます。
②コーナータイプ
書斎のコーナーを利用して机を置くレイアウトは、大変効率的です。部屋の隅は、しばしばデッドスペースになりがちですが、そこにデスクを配置することで、有効活用でき、限られたスペースを最大限に使えます。また、椅子を引くスペースも無理なく確保できるため、動きやすく快適な作業環境が実現します。特に、コーナーを利用したL字型のデスクは非常に便利です。この形状により、PCを置くスペースと作業スペースを別々に取ることができるため、効率よく作業を分けて行いたい場合に最適です。PC作業と手書きや書類整理など、作業内容ごとにエリアを分けて使えるため、作業効率が向上します。
③アイランドタイプ
書斎の壁や窓を背にしたレイアウトは、いわゆるアイランドタイプのレイアウトです。このレイアウトは、部屋の中央に机を配置することで、まるで島のように机が浮いているように見えるため、アイランドと呼ばれています。アイランドタイプのレイアウトの最大の魅力は、机から視線を上げたときに前が開けているため、開放感があることです。これにより、壁に向かって座ると感じがちな圧迫感を避けることができ、長時間作業しても疲れにくく、集中しやすい環境が整います。このレイアウトは、壁に向かうのが苦手な方にとって非常に適しています。また、机の周りに通路スペースを確保する必要がありますが、来客との打ち合わせや、チームでの作業にも向いており、自由に動き回れるため、よりフレキシブルで効率的な作業が可能です。アイランドレイアウトは、協力的な作業環境を作りたい方にも非常に適しています。
書斎机の整理整頓テクニック
すっきりした書斎机なら、集中でき仕事もはかどります。ペンやメモなどの文具や、コーヒーカップや資料で、机の上がいっぱいといったケースを避けるため、整理整頓のコツをつかんでおきましょう。
書斎机周りの収納は余裕をもって
仕事をしていると、どうしても書類や資料が増えていきます。そのため、余裕を持った収納スペースを確保することが非常に重要です。書類は基本的にファイルに入れて立てて収納するのが理想的ですが、これを実現するためには、収納スペースを広めに確保しておくことが必要です。また、仕事内容ごとにファイルを仕分けることで、書類を効率的に管理でき、必要なときにすぐに取り出せる状態を作ることができます。もし、書斎デスクの周りに十分な収納スペースを確保できない場合には、使わない資料や書類を別の部屋に保管することを考慮し、机の周りは余裕を持たせることが必要になってきます。その結果、作業スペースが散らかることなく、快適に集中して仕事ができる環境が整います。
書斎机で使うツールは収納の定位置を決めておく
仕事で使うツールや道具は、書斎机の周りに定位置を決めて収納することが大切です。使った後は、必ず定位置に戻す習慣をつけることで、無駄に探す手間を省くことができます。これにより、作業がスムーズになり、必要な道具をすぐに手に取ることができるようになります。もし、仕事に必要なものが増えた場合は、新たに収納場所を確保し、整理整頓を維持しましょう。また、戻せないものがある場合、それは不要なものか、もともと書斎のものではない可能性が高いです。他の部屋から来たものは元の部屋に戻すようにし、不要なものは処分することで、書斎を常に整理整頓された状態に保つことができます。このように、定位置管理と定期的な整理が、作業環境を整える重要なポイントです。
仕事終わりは、書斎机の上のものを整理整頓する
一日の仕事終わりには、書斎机の上を片付けることを習慣にしましょう。片付けることで、仕事の終わりが自覚でき、自然と生活にメリハリがつきます。仕事を終えた後に机を整理することは、仕事とプライベートの切り替えをしやすくし、心地よいリズムを作り出します。また、机がきれいであれば、翌日気持ちよく仕事を始められます。整った作業環境は、集中力を高め、作業効率もアップします。毎日の片付けを習慣にすることで、書斎の整理整頓が維持され、より快適に仕事に取り組むことができます。
【タイプ別】おすすめ書斎机をご紹介
書斎に置く机にはいろいろなタイプがあります。収納機能を持っている机や省スペースなものなどタイプ別にご紹介します。
おすすめ書斎机①「ユニットタイプ」
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_498/
ユニットタイプは、本棚(または収納棚)と一体になった書斎机で、特に省スペースに優れた選択肢です。ユニットタイプの魅力は、机と本棚が一体化することで、個別に家具を配置する場合に比べて、設置スペースを有効活用できる点です。もし机と本棚が別々の家具だと、設置スペースが必要になったり、レイアウト次第でデッドスペースが生まれることがあります。しかし、ユニットタイプではそれらの悩みを解消でき、コンパクトにまとめることができるため、効率的に空間を使えます。さらに、机と本棚が同一の素材やデザインで作られているため、インテリアに統一感が生まれ、書斎全体をおしゃれに見せることができるのも大きな魅力です。このように、機能性とデザイン性の両方を兼ね備えたユニットタイプは、限られたスペースで快適に作業できる理想的な選択肢です。
ユニットタイプのおすすめ書斎机 マルゲリータ『Shelf(シェルフ) カウンター付き本棚』
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-2400-2400-ex-counter.html
天井までの壁面収納とカウンター型デスクが一体化したユニットタイプの書斎机です。このユニットタイプの魅力は、本棚の下から三段目の棚板が450mmそのまま伸長して机の天板になっている点です。この部分だけ板厚が24mmとなっており(他の板厚は15mm)、机上での作業の荷重にも十分に対応できるデザインです。また、奥行きは天板の伸長部分450mmに加えて本棚の奥行350mmを合わせた計800mmで、非常に広々とした作業スペースを提供します。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_583/
本棚の部分は、縦板と横板が規則正しく並ぶグリッドデザインが印象的です。板材に区切れた1コマの空間サイズは幅325mm×奥行き350mm×高さ325mm。A4サイズの書類はもちろん、大判の仕事の資料(美術全集、画集)なども余裕で大量に保存できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-d_index.html
マルゲリータの「Shelf」シリーズは、天井までの壁面収納とカウンター型デスクが一体化したユニットタイプの書斎机を提供しています。このデザインにより、机と本棚が一体となり、省スペースでありながら機能的な書斎空間を実現します。本棚の下から三段目の棚板が450mmそのまま伸長して机の天板になっており、この部分の板厚は24mmで、作業時の荷重にも対応しています。奥行きは天板の伸長部分450mmと本棚の奥行き350mmを合わせた計800mmで、広々とした作業スペースを提供します。さらに、オプションの「本棚の中の棚」を利用することで、1コマの中に収納棚を設けることが可能です。これにより、CDや文庫本などサイズの小さい書類も効率的に収納できます。
サイズバリエーションは、横幅3コマ(W1200mm)、5コマ(W1800mm)、7コマ(W2400mm)の3種類があり、天井や梁の高さ、エアコンの位置など部屋の形状に合わせて「カット・オーダー加工」にも対応しています。これにより、どんな書斎にもぴったり収まる一体感のある家具を実現できます。
商品名 | Shelf(シェルフ) カウンター付き本棚 奥行350mm 縦7コマ×3コマ |
価格 | 184,800円(税込) |
サイズ | W1035×D800×H2400mm |
本棚奥行 | 350mm |
カウンター奥行 | 450 mm |
カウンター高さ | 720 mm |
カウンター上高さ | 1680 mm |
本棚材質 | シナ合板 |
カウンター天板材質 | シナ合板 |
おすすめ書斎机② 平机タイプ
平机タイプは、天板のみ、あるいは天板の下に浅い引き出しがついたタイプの書斎机です。シンプルな見た目なので、威圧感がなく書斎をすっきりとした印象に見せてくれるのが特長です。
平机タイプのおすすめ書斎机 ニトリ 平机(MDC107 OAK/WH)
出典:ニトリ公式サイト https://www.nitori-net.jp/ec/product/3507850s/
小物を収納する浅型引き出しがついた平机です。奥行き59cm、120cmと幅広なので、デスクトップパソコン、複数台のディスプレイを余裕でおけます。引出し裏には、配線を収納するスペースがあり、天板に配線穴がついているので、パソコンのケーブル類を散らかすことなくまとめてきれいに収まります。
おすすめ書斎机③ 片袖机タイプ
片袖机タイプは、机の左右どちらにキャビネットが付属するタイプの書斎机です。席についたまま手が届く距離に収納スペースがあることで作業効率が上がります。
片袖机タイプのおすすめ書斎机 カリモク スパイオユニット
出典:カリモク公式サイト https://www.karimoku.co.jp/soho/spaio_unit/index.html
必要な機能をシンプルに盛り込んだ片袖机タイプの書斎机です。特徴的なのは、自分で各パーツ(ユニットと呼ばれています)を選んで机を作ること。足、天板、袖がそれぞれ別ユニットになっていて、各ユニットのタイプ、色味を選ぶことで自分好みの書斎机を作れます。奥行幅60cm固定の天板は、幅100cm・120cm・150cmの3種類、木部色として4色(うち1色は特別オーダー)の中から選べます。
おすすめ書斎机④ 両袖机タイプ
両袖机タイプは机の左右にキャビネットがついた書斎机です。左右の引き出しは、種類ごとに仕分けて収納するといった書類整理に役立ちます。一方で足元が狭くなって窮屈な感じがするのは否めず、机上の両端はデッドスペースになりがちですが、パソコンモニターを置くといった使い方で回避できます。機能の性質上、横幅が大きなサイズが多く、設置には広い書斎スペースが必要です。
両袖机タイプのおすすめ書斎机 Garage SH スチールデスク
出典:Garage公式サイト https://onl.tw/7YVRQ1n
国内生産の頑丈なスチールデスク。ホワイトメープル、木目調、ブラックと従来のスチールデスクのイメージを刷新するカラーリングのバリエーションが特長です。天板は幅140cm×奥行き70cmのゆったりサイズ。天板下に引き出しが1つ、両側にひとつずつ引き出し3段のキャビネットを備えています(カギ付き)。
おすすめ書斎机⑤ 壁掛けタイプ
壁掛けタイプは、壁に机の天板を取り付けて使用する書斎机です。使わないときは折りたたんで収納できるので、今回紹介した中で最も省スペースを実現した書斎机です。省スペースは魅力ですが、最大の問題は「取り付け」です。荷重の問題からしっかり取り付ける必要があるので施工が必要になり、賃貸住宅の設置には向いていません。
壁掛けタイプのおすすめ書斎机 折りたたみデスク 住材マーケット 木目塗装仕上げ
出典:住材market 楽天公式サイト:https://item.rakuten.co.jp/hokuriku-j/915-fdkg75/
天板がゆるいカーブを描く壁掛けタイプの書斎机です。奥行きは45cmの固定ながら、天板幅のバリエーションは60cm・75cm・90cmの3種類。ノートパソコンを広げての仕事には十分のスペースです。折りたたみ式で、使わないときはたたんでおけるため場所を広く使えます。
まとめ
今回は書斎机の選び方についてご紹介しました。選び方のポイントは以下の3つです。
- 書斎机の大きさ
- 書斎机の高さ
- デザイン
書斎机のレイアウト方法やタイプ別のおすすめの机についてご紹介しました。また、書斎全体のレイアウトに関する記事や書斎の本棚選びの記事もありますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。書斎に合う机や収納家具をお探しの方は、マルゲリータの公式サイトを訪れてみてください。今回ご紹介したユニットタイプの書斎机以外にも、書斎の機能性を高め、おしゃれな雰囲気を演出するさまざまな机や収納家具を取り揃えています。実際にご自宅の書斎に導入されたお客様事例の写真も多数掲載されており、書斎机選びの参考にすることができます。ぜひ、サイトを訪れて、自分にぴったりの書斎机を見つけ、快適で機能的な書斎作りを進めてください。
マルゲリータ公式サイト『FILES』
https://www.margherita.jp/user/
SERIES09
書斎・ワークスペース
このシリーズではマルゲリータの家具を使用した書斎の考え方、レイアウトなどを実例をもとに紹介しています