部屋の収納棚は、中が見えた方が便利だし、見た目がきれいならそのままの状態でも問題ありません。むしろ、隠さずに見せた状態にしておきたいものもあるでしょう。
一方、ごちゃごちゃしてしまうものや、書類、小物などは見せずに、なるべくすっきりとした状態が望ましいでしょう。このように、収納するものはケースバイケースで「見せる収納」と「隠す収納」を両立できるのが理想ではないでしょうか。
そこで今回の記事では、見せる収納・隠す収納をテーマに、それぞれのメリット・デメリットや、収納のコツなどを詳しく解説します。
また、記事の後半ではおすすめの収納家具や、実際の設置実例も厳選してご紹介します。部屋がなかなか片付かない、おしゃれな収納にならないとお悩みの方は、ぜひ参考になさってください。
Contents
「見せる収納」・「隠す収納」とは
見せる収納とは
見せる収納とは、オープンラックなどを使って、収納物を外から見える状態で収納する方法です。収納というと、戸棚やタンスなど、引き出しや扉の内側に仕舞い込むスタイルを想定する方も多いでしょう。
見せる収納では、敢えて収納物を仕舞い込まずに、露出した状態で並べます。そうすることで、収納物を取り出しやすくなったり、収納物がインテリア代わりとして部屋をおしゃれに見せてくれたりと、色々なメリットがあります。
そのため、部屋をおしゃれな雰囲気にしたい場合、見せる収納は非常に便利な収納テクニックだといえるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_791/
隠す収納とは
隠す収納とは、収納物が外から見えないように、引き出しや扉などで隠して収納する方法です。隠す収納は、見せる収納と違って、収納物を来客などの視界に入らないようにできます。
そのため、生活感があるものや、ゴチャゴチャして見栄えが悪いものを隠す際に重宝します。
見せる収納は、効果的に活用すれば部屋をおしゃれにできますが、中には隠したいものもあるでしょう。また、隠す収納は物の少ないすっきりした部屋を演出できますが、すべてを隠すことで、かえって圧迫感が生まれることもあります。
そのため、おしゃれで使いやすい部屋を目指すうえでは、見せる収納と隠す収納の両方を適切に組み合わせることが大切です。
見せる収納・隠す収納のメリット・デメリット
見せる収納・隠す収納には、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。おしゃれで使いやすい部屋に仕上げるためには、メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、それぞれの収納方法を使い分けることが大切です。
見せる収納・隠す収納のメリット・デメリットの詳細について、以下で順に確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_843/
見せる収納のメリット
見せる収納のメリットは、大きく以下の3点です。
- 収納物が見てすぐに分かる
- 頻繁に使う物を取り出しやすい
- おしゃれなものは収納物がインテリアの一部になる
見せる収納は、オープンラックなどに物をダイレクトに並べるので、視覚的に何がどこにあるかが分かりやすくなります。また、扉や引き出しを開けるというアクションが必要なく、手を伸ばすだけで取り出せるので、日常的によく使う物の収納に適しています。
そして、見せる収納にお気に入りのオブジェや写真などをディスプレイすれば、それらがおしゃれなインテリアとして、部屋を彩ってくれるでしょう。
隠す収納メリット
隠す収納のメリットは、主に以下の3点です。
- 収納力が高い
- 置き方にセンスが不要
- 生活感を隠せる
隠す収納は、扉や引き出しで仕切られているため、重ねたり隙間に入れたりして、たくさんの物を収納できます。また、雑多に収納したとしても、扉や引き出しで見えない状態にできるので、置き方にセンスが要らない点も大きなメリットでしょう。
それに加え、日用品のストックなど、生活感が出やすい物を隠すことで、部屋をすっきりした印象に仕上げられます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_628/
見せる収納のデメリット
見せる収納のデメリットとしては、主に以下の3点が挙げられます。
- 整理整頓が必要
- ホコリが溜まりやすい
- 地震などで物が落ちやすい
見せる収納は、収納物が外から見えるので、定期的な整理整頓をしないと、かえって雑多な印象になってしまいます。また、常に収納物がオープンな状態で、ホコリが溜まりやすい点にも注意が必要です。
そして、地震などで揺れた際、オープンラックから収納物が落ちやすいので、収納棚を壁や天井と固定するなど、十分な耐震対策が求められます。
隠す収納のデメリット
隠す収納のデメリットとして、以下の点を覚えておきましょう。
- 収納物をワンアクションで取り出せない
- 目的の物を探すのに時間がかかる
- 多過ぎると部屋に圧迫感を与える
隠す収納では、取り出すときも収納するときも、扉や引き出しの開閉が必要なので、ワンアクションで物を取り出せません。また、中にたくさんの物を収納していると、そこから目的の物を探すために、時間がかかってしまうことも多いでしょう。
そして、部屋の中に隠す収納が多過ぎると、部屋に圧迫感が生まれ、窮屈な印象を与える可能性があるので注意が必要です。
見せる収納のコツ
見せる収納を使って、使いやすくおしゃれな部屋を実現させるためには、いくつかコツがあります。
ここでは、代表的な3種類のコツの詳細について、順に確認していきましょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_823/
コツ① 収納物の統一感を意識する
見せる収納をおしゃれに演出するには、収納物の統一感を意識することがコツです。具体的に言うと、収納物のサイズや色、素材などを揃えることで統一感が生まれます。
たとえば、赤や黄、青などのカラフルな物がある棚は雑多に見えますが、すべてが一色に統一されていたら、おしゃれに見えるでしょう。もし収納棚全体で統一感を出すのが難しい場合は、1つ1つの棚ごとに統一させるのもおすすめです。
コツ② 物と物の間に余白をつくる
見せる収納では、物と物の間に敢えて空間を空け、「余白」をつくることも重要なコツになります。スペースいっぱいに物が収納されていると、圧迫感を与える可能性がありますが、要所に余白をつくることで、視線が抜けてすっきりした印象になります。
棚板が横に長いオープンラックの場合は、ブックエンドなどで仕切りを設けると、余白がつくりやすくなります。なお、グリッド状になっている収納棚は、仕切りなしでも簡単に余白がつくれるのでおすすめです。
コツ③ 生活感の出る物は隠す収納へ
生活感の出る物は隠す収納へ入れると、部屋全体がすっきりした印象になります。見せる収納は、収納物をおしゃれにディスプレイできる点が大きな強みですが、生活感のある物を露出してしまうと、おしゃれさが損なわれてしまいます。
生活感の出やすい物の例として、日用品のストック、着替え用の衣類、細々とした書類などが挙げられます。これらを見せる収納として演出するのは至難の業なので、扉や引き出しの付いた隠す収納に避難させることをおすすめします。
リビングの隠す収納の例
隠す収納が特に役立つ場所として、リビングが挙げられます。リビングには家族が日々使う日用品が集まりやすく、そのままだと収納棚がゴチャゴチャして見えてしまいがちです。
しかし、リビングに隠す収納を効果的に設置できれば、日用品をすっきり収納し、生活感を抑えたおしゃれな空間に演出できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_518/
見せる収納の「壁掛け収納」とは
リビングなどで見せる収納を活用したい場合は、壁掛け収納が便利です。部屋の壁面は、何も置かれることなく、デッドスペースとして放置されることが多々あります。
壁掛け収納をそのような壁面に設置すれば、デッドスペースを解消しつつ、見せる収納として部屋全体をおしゃれに演出できるでしょう。ここでは、見せる収納の壁掛け収納でおすすめしたい、おしゃれな製品を3点ご紹介します。
見せる収納の壁掛け収納①『マルゲリータ Shelf 壁一面の本棚』
マルゲリータの「Shelf(シェルフ)壁一面の本棚」は、グリッドデザインになっている大型の壁面収納です。縦材と横材に相互に切り込みを入れて嵌合させる構造になっていて、棚がセル状に分かれているので、本以外にも色々な物を収納しやすくなっています。
本棚の奥行が350mm・250mm・180mmの3種類用意されているので、収納物のサイズや部屋との相性によって選べます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/
見せる収納の壁掛け収納②『マルゲリータ Shelf ロータイプ本棚』
マルゲリータの「Shelf(シェルフ)ロータイプ本棚」は、腰丈程度の高さで使いやすい、コンパクトサイズの壁掛け収納です。棚の中に収納するのはもちろん、天板の上に物を置くこともできるので、テレビボードとしても重宝します。
底部にキャスターを取り付けることも可能なので、壁掛け収納としてだけでなく、ちょっとした間仕切りのような使い方もおすすめです。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-low_index.html
見せる収納の壁掛け収納③『マルゲリータ Cavalletto 壁に立て掛ける本棚』
マルゲリータの「Cavalletto(カヴァレット)壁に立て掛ける」は、置く場所を選ばないシンプルなデザインの木製収納本棚です。全ての棚板とフレーム上部を壁にあてがう形で成立する持ち運びも可能な壁に立て掛ける本棚で、高さ約1,800mmのハイタイプと1,200mmのロータイプがあります。
本以外にも、スニーカーなどお気に入りのコレクションを飾るディスプレーラックとして、あるいはアクセサリーや帽子、ハンドバッグ、スカーフなど外出の必需品を玄関にまとめておくなど、実用的でありおしゃれなインテリアにもなりうる収納家具です。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/bsl-01-h.html
見せる収納の壁掛け収納④『マルゲリータ Caballetto 帆布ポケットラック』
マルゲリータの「Caballetto(カヴァレット)帆布ポケットラック」は、本や雑誌を帆布ポケットに収納してディスプレイできる、おしゃれな壁掛け収納です。
A4サイズより少し大きめの本や雑誌が収納可能で、本以外にも日常生活で使うものをラフに入れて使えます。壁に立て掛けるスタイルなので、狭いスペースでも場所を取らずに設置できます。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/cavalletto/poc_index.html
「見せる」・「隠す」は収納する物によって使い分けがおすすめ
収納の「見せる」・「隠す」は、収納する物によって使い分けるのがおすすめです。
しかし、全面が見せる収納になっているオープンラックや、すべてに扉や引き出しが付いている収納棚だと、そのような使い分けがしにくいことが多々あります。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-cassette_index.html
そのようなときに便利なのが、オープンラックに後付けできる引き出し式のカセットです。オープンラックの一部のグリッドにカセットを入れることで、見せる収納から隠す収納へ変化させられます。
1つの収納棚の中に見せる収納・隠す収納が共存すると、見た目にも良いアクセントになり、おしゃれな印象も演出できるでしょう。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/shelf/slf-ar-cassette_index.html
こちらの「壁一面の本棚 奥行350専用カセット」は、マルゲリータのShelfシリーズのうち、奥行350mmの製品であれば設置が可能です。
自由に位置を変えられ、両面から使うこともできるので、ぜひShelfシリーズの収納棚と組み合わせて導入してみてはいかがでしょうか。
見せる収納・隠す収納のおしゃれな実例2選
最後に、マルゲリータのお客様事例の中から、見せる収納・隠す収納のおしゃれな実例を2つ厳選してご紹介します。
これから見せる収納・隠す収納の設置を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
見せる収納・隠す収納のおしゃれな実例①
こちらの実例では、マンションのリビングに「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置して、見せる収納と隠す収納を組み合わせています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_763/
設置面の上部には梁が通っていますが、本棚を梁に合わせてL型に加工することで、造作家具かのようにぴったり収まっています。
本やお気に入りのオブジェなどは見せる収納に、それ以外の細々した物は隠す収納に分けることで、すっきりとおしゃれなリビング空間が演出されています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_763/
見せる収納・隠す収納のおしゃれな実例②
こちらの実例では、マンションの大きなリビングダイニングの壁面に「Shelf 壁一面の本棚 奥行350mm」を設置し、見せる収納と隠す収納を同居させています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_699/
2台の壁面本棚を横に連結して設置することで、広大かつ大容量の壁面収納が実現しています。細々とした日用品は引き出しファイルボックスに収め、簡単にアクセスできる位置に配置されています。
また、最上段の梁下セルにある白い収納ボックスには、頻繁に使用しない小物類を収納し、部屋全体に統一感をもたらしています。
出典:マルゲリータ公式サイト https://www.margherita.jp/user/file_699/
まとめ
今回は、見せる収納と隠す収納をテーマに、それぞれのメリット・デメリットや収納のコツ、おすすめの収納家具などについて、詳しくご紹介しました。
見せる収納は、収納物をおしゃれに陳列できる点が魅力的ですが、センス良く並べないと雑多な印象になることもあります。
一方、隠す収納は物をすっきり収められますが、すべてを隠すと空間に圧迫感を生む可能性があります。そのため、部屋をおしゃれに演出するためには、見せる収納と見せない収納のそれぞれを、適切に組み合わせることが重要です。
今回ご紹介したことを参考にして、見せる収納と見せない収納を組み合わせて、おしゃれで快適な空間づくりを実現させましょう。
マルゲリータの公式サイトでは、今回ご紹介した収納家具以外にも、色々なおしゃれインテリアを多数ラインナップしています。お客様の使用実例もたくさん掲載されているので、おしゃれで実用的な家具の購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。